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有馬記念に行ってきた話①

クリスマス。2022年12月25日。
この日、中山競馬場にて有馬記念が開催された。

私は普段競馬をやらない。
でも誘われたら別について行くくらいのポテンシャルは持ち合わせている。

12月初旬ラインが届いた。
「今年の有馬記念、25日なんだけど抽選当たったら一緒に行ってくれる?」

私は返す
「え、今時の競馬は抽選なん?それどれくらいの倍率?」

すぐに返ってきた
「ん?今、調べたら20~80倍くらいだった」

私は  (当たる訳ないべ)  そう思った。

実は私、誘われたら付いて行くくらいのポテンシャルはある!などと書いたが数年前にもこの有馬記念に誘われ何も考えずに付いていったことがある。
有馬記念=身体的にも金銭的にも凍死レベルに寒い。
この記憶しか残っていなかった。

(競馬好きの人を目の前にしている。ここは穏便にやり過ごそう、だって当たるはずがないから!!)

「いいよ~!当たったら行こう!」

私の悪いところが出た。

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ここで抽選に落ちたらこの記事は誕生していない。
翌週位に連絡が来たのだ。

「有馬記念あったじゃん?あれ当選したわ。」

とんでもない倍率を勝ち抜き、見事に当選を果たしていたのだった。

(ひん!どんだけ普段から善行してるんだよ、おいっ。)

ラインをスクロールするとしっかり確認出来た。

「いいよ~!当たったら行こう!」

ここで行かなければ女が廃る。

白目をむきつつ
「おめでとう!当日は何時くらい?」

すぐさま返って来る
「ん?本当は9時くらいがいいけど付き合ってもらうし、ゆっくりしたいだろうから11時でいいよ!」

11時。
世間一般的に<お出掛け><待ち合わせ>という言葉の意味を指す約束時間の中では比較的遅めだろう。

しかし休みの日は13時まで寝てる私。
更に言い訳を続けると私は早中遅番で働くいわゆるシフト制。
前日イブは遅番であり22時くらいに職場を出るだろう。

考えるよりに先に「え?早くない?」と脳内で私が私に語りかけてくる。
連動するように指が動くが <え?>まで打って考えた。

これは十二分に譲歩された11時集合だ。
だって本当は9時から行きたいんだもの。
とんでもない倍率を勝ち取ったんだもん。

「分かった!当日はよろしくね!」

私の性格は多分もう直らない。
そしてこの有馬記念行も、もう戻れない。

________________________続く____


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