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2024.03.13 - IRIの武道館公演体験記 -

音楽好きな同世代(40代)の友人と飲みながら、「最近何聴いてんの?」と聞かれた時、ここ数年、僕が真っ先に挙げるアーティストのひとりが「IRI」。

年を重ねると聴く音楽も保守的になると言われているけれど、それでもいまだに音楽のアンテナを張っている四十路越えの友人たちの間では、かなりの確率でIRIのファンがいるように思う。

僕自身、最初にIRIを知ったのはコロナが蔓延していた2020年頃のこと。安室奈美恵が表舞台から去り、次世代のディーバ(歌姫)を誰が担うのか、みたいなウェブ記事で、あいみょん、ちゃんみなとともに紹介されていたのがIRIだった。この記事きっかけでなんとなく気になりyoutubeで最初に聴いて衝撃を受けた曲が、IRIの代表曲である「Wonderland」

彼女の音楽をジャンルとして表現するのは難しいのだけれど、なんといっても洗練された都会的なグルーヴ感と唯一無二の特徴的なその声にあっという間に魅了されてしまった。

いつかライブで観てみたいと思いつつ、タイミングが合わずに時間が過ぎていってしまったが、今週3月13日水曜日、ついに武道館で生のIRIを、子供を預けて妻と二人で初めてみた。

2024年3月13日水曜日の武道館公演

以下、当日のセットリスト。

1. STARLIGHT
2. Sparkle
3. Corner
4. ナイトグルーヴ
5. 半疑じゃない
6. Watashi
7. 渦
8. Keepin’
9. Telephone feat.5lack
10. 飛行
11. Shade
12. はじまりの日
13. hug
14. Coaster
15. friends
16. Run
17. 24-25
18. Wonderland

アンコール
1. rhythm
2. 会いたいわ
3. Brother

チケットが取れたのは武道館の2階席。まわりを見渡すと主なファン層は20代の若い男女。

僕自身、ファンクラブに入っているわけでも、すべての曲を知っている訳でもなく、ライト層のファンの1人という自負はあるのだが、それでも7割ぐらいの曲は知ってたかな?とにかくグルーヴ感と声が心地よくて、アンコールまでの2時間はアッという間だった。

僕の大好きなWonderlandも聴けたし、Tik Tokでバズりミュージックステーションで披露した「会いたいわ」も生で聴けてよかった。

X(旧Twitter)で同じように書いている人も多かったけど、この日の僕にとってのハイライトは、「はじまりの日」から「hug」へのバラードの流れ。

↑「はじまりの日」

↑「hug」

「hug」は今年リリースされた新曲で、今年のJR SKI SKIのCMソング。僕の世代でいうとJR SKI SKIってZooの「Choo Choo Train」とかGlobeの「Can’t Stop Fallin’ Love」みたいな、勢いのある90年代の豪華な曲というイメージがあるのだけど、「hug」は令和の時代に合った、美しい新雪が似合いそうなシンプルなバラードで、IRIの声がとにかく映える。

↑JR SKISKI のCM

齢40にして不惑、というけれど、僕の世代でもIRIはいまだに新曲でワクワクさせてくれる素晴らしいアーティストのひとりだと思う。純粋にカッコいい音源を探して宇田川町のレコード屋を歩き回っていた90年代を思い出させてくれるような稀有な存在なのです。


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