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「海の京都」で古き良き日本を楽しむ


京都府北部にある「ちりめん街道」は、丹後ちりめんの生産地として江戸〜昭和初期にかけて栄えたところです。私は、古き良き日本の風景が味わえるこの場所が大好きです。
この辺りは「海の京都」と謳われており、天橋立や伊根の舟屋など有名な観光地がいくつもありますが、ここちりめん街道もとても見応えがあります。
当時のままの家々が軒を連ねていて、訪れるとタイムスリップしたような心地になるのです。

こんなに素敵な街道で寝泊まりができるというだけでも幸せなのに、なんと、五右衛門風呂に入れる宿に出会えました。明治に建てられたお宅の離れを改装し、民泊をされています。

ちりめん街道から見た母屋
文化財のようです

こちらのお宿は、これもまたびっくり!84歳のおばあちゃんが一人で接客をしてくれるのです。ちりめん街道や丹後ちりめんの歴史、おばあちゃんのちょっとした思い出話なんかも。面白いお話をたくさんしてくれて、心のこもったおもてなしをして下さいました。

客室は広々。ここから見る中庭が本当に素敵でした。小さいですが綺麗に整備された日本庭園を独り占めできます。緑が生き生きとしていて心洗われました。雨の日も雨の日で、しっとり濡れた木々が美しいのでしょう。
ひんやりした夜の静けさも心地よく、あの文豪は毎日こんな夜を過ごしていたのだろうか…なんて妄想に浸ってしまいました。

快適!
中庭

五右衛門風呂は、当時のそのままというよりはシャワーもついていて現代人にも優しい仕様でした。釜は当時のものだそうですよ。
大人一人でちょうどいい大きさ。体も気持ちも温まりました。

シャンプーなども完備。入り方も教えて下さいます!

こちらのお宿は、素泊まりのみの対応とのことでした。目の前にある割烹旅館井筒屋さんの別館でもあるようですので、「ご飯をご希望の方は、井筒屋さん経由で予約をして下さい」と仰っていました。


せっかくなので、お宿の近くで気に入った他のスポットについてもお話しします。

1.加悦町役場

レトロな外観に大興奮してしまいました。入り口に掲げられている「加悦町役場」の文字も、右から読むのが良いですね。気軽に中へ入れます。シルクの手作り体験などをされているそうです。

2.Cafe 2RiN-トゥーリン-

ご夫婦で営まれている古民家カフェ。旦那さんはカナダのご出身なのだとか。パウンドケーキとコーヒーをいただきました。
温かみのある照明に、おしゃれなアンティークな雑貨たち。とても可愛い店内には、ソファ席も一人席もあります。



ちりめん街道を旅して、歴史や文化、人の温かさに触れて「日本っていいな〜!」と大満足。とことん昔に戻れるような場所で、昔の生活に想いを馳せて体験してみる。大切な思い出がまた一つ増えました。

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