湯村りす (Yumura Risu)

詩と、旅のエッセイを書きます。自由気ままに綴っていきます。5/19(日)に【ねこのひげ…

湯村りす (Yumura Risu)

詩と、旅のエッセイを書きます。自由気ままに綴っていきます。5/19(日)に【ねこのひげ書店】として文学フリマ東京38に出店します。

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青のウズベキスタン

SNSで偶然目にした1枚の写真を忘れられず、どうしてもサマルカンドへ行ってみたかった。 以前、モロッコだったかスペインだったか…で出会ったツアー客のご夫婦が「スタンが付く国以外にはだいたい行きました。コスタリカなんて良かったですよ、治安がものすごく良い」と言っていたのが頭の片隅に引っかかっており、治安については若干ドキドキしつつもウズベキスタンへの憧れは捨てきれなかった。 今なら日本からタシケントへの直行便がありますよ、の一言に後押しされて、旅行好きの祖母を誘ってみた。 祖母

    • 「文学フリマ東京38」に出店します。

      5月19日(日)に東京流通センターにて開催される「文学フリマ東京38」に出店します。 今回も、前回の広島に引き続きサークル「ねこのひげ書店」として出店します。 ブースの場所はこちら。せ-15です。 *お品書き 【新刊】詩集「名もなき町で生きるということ」 テーマは「生活」と「町」。 「学校」「家」「職場」「町」の四つの場所で続いていく生活の詩を、お題に沿って書いていきます。一つのお題に対して、ねこのひげ書店の二人がそれぞれ詩を書く形式です。 お題は二人が持ち寄ったもの

      • 【詩】 真似事

        レストランやりたかった ずっと昔からやりたかった 和風れすとらん料理上手 って木の棒で砂場に書いて 店を構えてみた 洗剤の空箱でご飯を炊いて 団子をゆるく握る 沈丁花のスープは香り高くて人気があった 落ちてるのを使うからタダ、 スギナの和え物はシャベルで丁寧に切った    いらっしゃいませ お客さんは祖母と猫のエマ 美味しいねって目を細めて 騙されてくれた 淡い時間は急ぎ足で 私は結局 レストランやれませんでした 優しくない人を拒みたくて 病名までつけられ

        • 3月が終わっていく

          2023年の3月、自分の作品をもっと外に出していこうと重たい腰を上げて、noteを始めました。あっという間に1年が経ちました。 この1年の振り返りを少し書いてみたいと思います。 初めて詩を書いたのは5歳の時でした。それは詩と呼べるものではないのかもしれないけれど、当時の私が詩だと思って書いたので詩です。 それからは細々と。2009年から2014年ごろまではものすごいスピードでじゃんじゃん書いていました。それが私生活が忙しく(楽しく)なると共に失速して、2016年、2019年

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          【詩】 手紙

          ここが私の居場所だと 秋風を切り取って 一等星で貼り付けて 心の動くままに書いていた 不格好な文字でも心は一つ一つに込めた まだ顔も知らないあなたが 温かくなれますようにと 月日が流れて 歯痒いけれど私は 前略 お元気ですか 紡いできた時間は灰になる 涙模様の空に救われた (詩集「喫茶ニューロマンティック」収録作品) ◎詩集の紹介動画はこちら ◎通販はこちら

          【写真&詩】 葉月なゆさんとのコラボ作品「見上げる」「夕日」

          今日は、noteとXのフォロワーさんである葉月なゆさんとのコラボ作品のご紹介です。 私の撮影した二枚の写真に、葉月さんが心温まる詩を乗せてくださいました。「見上げる」と「夕日」。この季節の気分にぴったりな二つの作品は、こちらの葉月さんの記事から是非ご覧ください♪ "ただ存在する幸せを知る"、"夕日が溢れてる"と言う表現が特に心にじんわりと沁みました。 葉月さん、素敵な作品をありがとうございました!何気なく撮った風景の写真が、とても大切なものになりました。 せっかくなので

          【写真&詩】 葉月なゆさんとのコラボ作品「見上げる」「夕日」

          文学フリマに初出店しました。【イベントレポ】

          初めて出店者として参加した、文学フリマ広島6が無事に終わりました。サークル「ねこのひげ書店」として、詩集2冊とミニ詩集1冊、アクリルキーホルダーを販売しました。 自分の作品を売るということ自体が初めてで、1冊も売れなかったらどうしようと不安な気持ちになったり、逆に売れすぎて午後困るんちゃうかな!?と無敵モードになってみたり、未知すぎて準備段階の感情はジェットコースターのようでした。 終わってみて、イベントに出て本当に良かったと思います!Xやnoteのフォロワーさんや詩誌「w

          文学フリマに初出店しました。【イベントレポ】

          文学フリマ広島6*お品書きと本の紹介

          2024年2月25日(日)に広島県立広島産業会館にて行なわれる、文学フリマ広島6に「ねこのひげ書店」として初出店します。ブースの場所はF-32です。 今回は、お品書きと持っていく本の紹介をします。入場無料なのでぜひお越しください! *お品書き ・詩集「喫茶ニューロマンティック」 ・詩集「ZOO」 ・アクリルキーホルダー(4種類) ・ミニ詩集「A to Z」 を販売します。 内容盛りだくさんなフリーペーパーもございますので、どなたでもお気軽にお立ち寄りください。 詩集に収

          文学フリマ広島6*お品書きと本の紹介

          【詩】 コップ

          何を注ぐの 壊れかけた取っ手が耐えられるもの 不満の果肉入りジュース 哀しみの下流から掬い取ったミルク それとも天邪鬼が照れ隠しに吐いた台詞を 何時でも見られるようにしておきますか 風が吹いて ついに倒れて砕け散った白いコップ いつも丁度良い大きさでいてくれたね オレンジの花の絵が可愛かった 一度壊れたものでも直せる限り直しますと 云われた私は首を横に振りました 欠片でなく破片だった それでも懸命に捨ったの (詩集「喫茶ニューロマンティック」収録作品) 〜追記〜 こ

          「文学フリマ広島6」に出店します。

          2月25日(日)に「文学フリマ広島6」が広島県立広島産業会館にて開催されます。 私も当日は「ねこのひげ書店」として出店します。 ブースの場所はこちら。F-32です。 今回初出店となります。文学フリマへは、昨年11月東京で行われた「文学フリマ東京37」にふらっと参加したのが初めてです。会場の雰囲気を味わって、私も出したい!!と思ってから、こんなに早く実現するとは…! そう、今回の広島への参加は遠征となります!前日の土曜日には観光もできたらいいな…と楽しみにしています。 さ

          「文学フリマ広島6」に出店します。

          思い入れの強い場所として、蓼科、下関、バリがある。それらは私の書くものに、少なからず影響していると思う。

          思い入れの強い場所として、蓼科、下関、バリがある。それらは私の書くものに、少なからず影響していると思う。

          【詩】 Number 505より

           ミイラの心  抒情詩に包まれて  波打つよ  目には見えない光が沁みてゆく  気泡が入ったままではどうも居心地が悪い  私の言葉はいつもそんなふうだったから  どうしてその洞穴のような  深い 暗いところへ響いていったのか  わからない  隣の住民は日に一度  ラメ入りの海を洗濯して  フローラルのアロマを飛散させる  春と夏のあわいに立ち尽くす鼻歌を  全部嘘だったことにして  うっすら見えていた星まで  はらりと堕としてしまったよ    その嘘の向こう側で待っている

          【詩】 Number 505より

          【詩】 スコティッシュフォールド

          スコティッシュフォールドという猫を飼い始めた とは言っても 頭の中で大事に大事に育てている 小さな耳を垂らしたその猫は 外の人々とは違って決して私を笑わない 爪を隠した手は焼きたてのスコーン 尻尾で描く虹は決まっていつもシャーベットトーンだ こんな狭いところから 早く出たかろうに 私の頭の中には何がある? 鳴らない電話を待ち続ける歌謡曲の回りくどい歌詞とか 友人の結婚式で感じたなんてことのない焦燥 スポットライトの当たらない人生についてだとか  きっとそんなものばかり だけ

          【詩】 スコティッシュフォールド

          2023年〆ます。

          2023年の3月からnoteを始めた。 知り合いが得意なことで成功したと人づてに聞いて、私は何もしていないと気がついた。自分にがっかりして、衝動でその日のうちに登録した。 文章や詩を書くことは20年以上温めてきた特技だ。と思っていた。これがなくなったら自分には何も残らないと思っていたから、ずっと自分の作品を外に出すことができなかった。いつかは…と思いながらも、否定されたら、あるいは否定されたような気がしたら、もうやってはいけないんじゃないかとか。大袈裟か。 でも、書き溜めて

          本を出しました。

          有言"即"実行。 本日、詩集「喫茶ニューロマンティック」を出版しました! 私と友人ゆとれひとゆとりさんとの共著になりますが、本を作ろうと言い出してから2ヶ月も経たないうちにここまで来ました。初のKindle出版。スピード感と行動力に我ながらあっぱれです。 この本は詩集ですが、普段詩を読まない人にも是非読んでいただきたいという思いで作りました。 1冊を通して物語が展開されていくように作り込み、全ページに写真やイラストを入れてみました。(イラストは全てゆとりさんが作ってくれま

          本を出しました。

          Self-introduction

          改めて自己紹介をしようと思いました。はじめまして。湯村りすです。 寒いところの生まれで、夏や海に憧れと魅力を感じています。 こんな名前ですが、特別リスが好きなわけではなく、ヤマネコやブチハイエナのような大きな動物が好きです。 仕事をして、笑いながら暮らし、時々趣味の旅行や音楽を楽しんでいます。それから、詩を書くことが大好きです。 長い間ずっと一人に向けて書いていましたが、2023年の春から作品をもっと外に出そうとするようになりました。 ◎SNS 時々詩を載せています。ど