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【今さら聞けないSNS採用】ウェビナーレポート

この記事では、2021年11月4日に株式会社OneColorsが開催した「今さら聞けないSNS採用」のウェビナーをレポートしていきます!
講師:末廣 記事:吉田 編集:田所

▼動画で視聴したい方はこちらから
https://hb.one-colors.jp/webinar-archive20211104

ネットやSNSで情報収集をすることが当たり前になった現代。さらにコロナ禍という情勢も加わって、採用活動・就職活動が本格的にネット上で行われるようになってきました。

採用ルートが多様化、複雑化し、求職者の動きが目に見えにくくなった今、求職者による就職活動のための情報収集はどのように行われているのでしょうか。それを踏まえ、企業側はどのようなことを意識して採用活動を進めていくべきなのでしょうか。


今回のウェビナーではその中でもSNS採用とは何なのか、またその進め方について、単語を初めて聞いた人でもイメージを掴んでいただけるように解説しましたので、その内容を紹介します。

効率よく採用活動を行うためのヒントにしていただけると幸いです。


SNS採用(ソーシャルリクルーティング)の役割


SNS採用とは、その名の通りSNSでの発信、ブランディングを活用した採用方法のことで、ソーシャルリクルーティングとも言われています。媒体としては、TwitterやInstagram、TikTok、Linkedinなどが用いられることが多いです。

今回はSNSの中でもTwitterでの運用を取り上げながら、構造や仕組みについてここから解説していきます。

就職活動と密接にかかわるSNS

こちらは、一般的な求職者が辿る入社までの流れです。

まず企業に興味を持ち、企業について知る機会を作り、そこから応募選考内定が出されて承諾をすれば、入社といった流れになります。

現代では、この就職活動の各段階において、ネットやSNSでの情報収集が求職者の意識や行動に大きく関わっています。

興味 の段階では、SNS上でのハッシュタグ(#就活 #22卒 など)を活用して就活仲間と繋がったり、企業の検索が行われたりします。

新卒生の中には就活専用のアカウントを作る学生もおり、就活生同士のやり取りを通して情報収集をしたいと考えている人も多いようです。

知る~応募 の段階では興味を持った企業について、求職者はHPや採用媒体にはない情報を求めてSNSが利用されています。SNSは匿名であるがゆえに、生の声が集まりやすいところでもあります。

魅力的な企業に見えるよう、説明会や企業HPでは良い部分しか見せていないのではないかという意識が求職者側にはあり、それらからでは得られない情報を得るためにSNSが活用されていると考えられます。

応募~入社の段階では、説明会や選考で出会った人事や耳にした社員の名前をSNSで検索するということが行われます。

SNSはリアルタイムで更新されるため、その人の生活を感じ取りやすい媒体だと言えます。特に内定後、本当に最終的に入社を決めていいのかどうかを判断したいと考える人にとって、SNSは情報収集にとても有効なツールなのです。

これから自分が働くことになるかもしれない企業に対し、人事や社員はどんな人なのか、どのような思いで働いているのかを知る手段としてSNSで検索する人は少なくないでしょう。

以上のように、SNSは求職者の就職活動において大いに活用されています。

よって現代では、SNSを活用する求職者に対して企業側も効果的に発信をしていくことで、求める人材とマッチングできるチャンスを広げていく、ということも採用活動の手段のひとつとして取り入れられ始めています。

SNS採用の活用方法とメリット

ここまで、SNS採用の役割について知っていただきました。
では実際、どのように採用活動にSNSを取り入れていくのがよいのでしょうか。

ポイントは、まず届く人の「量」を意識してみることです!

SNSの持つ役割

情報には「量」「質」、どちらも重要です。

「会社を知ってくれる人や会社に興味を持ってくれる人を増やす」という意味での「量」と、「会社の情報を正しく、魅力的に届ける」という意味での「質」。
どちらかが不十分になることなく、両方を意識して発信していくことが必要です。

そんな中で、拡散機能を持ち、気軽に反応やメッセージのやり取りができるSNSは「量」に対してより効果的にアプローチしていくことができると考えられます。

まずSNSを活用して企業や発信者本人に興味を持ってくれる人を増やす
  →企業HPや採用サイトに訪問してもらい、働きたいと思ってもらう

という一般的な流れを意識しておくことが大切です。

量を意識するSNSの活用に慣れてくれば、その内容について質を意識して発信できるようにしていくと、よりSNS採用を効果的に活用していくことができると思います。
しかし今回は、SNS採用の第一歩となる「量」の方に重きを置いて解説していきます。


SNSで採用の可能性が広がる?

こちらは採用活動における基本的な流れです。

採用媒体やイベントにて自社のことを知ってもらうことから始まり、理解してもらう中で見つける魅力的な部分や共感する部分をきっかけにして、応募に至る、といった流れが従来でした。

しかしSNSが利用されるようになってからは、採用媒体によって知ってもらう以前にSNSにて広い認知を図りつつ興味を惹き、自社を知るきっかけにしてもらうことが可能になりました。

つまり、役職や採用媒体、企業の大小に依存せず、人事や発信者の個々の力でアピールすることのできる場だと言えるのです。

まだ広く知られていない企業だったとしても、採用媒体で検索上位に表示されなくても、会社の中の立場が大きくなかったとしても、誰でも同じスタートラインで始めることができるということです。

むしろ、あまり知られていない企業の方にこそ、是非SNS採用を活用してほしいです!

Twitter運用のススメ

ここまででSNS採用の魅力、少しは気づいていただけましたでしょうか。
ここからは、実際にどのようにSNSを始めればよいのか、運用していく際のポイントなどについて解説していきます。

まず、SNS採用に力を入れていきたい!と考えられている方々におすすめしたいのは、Twitterです。

ですので、ここではTwitterの特徴とそれを踏まえた上での活用方法を紹介していきます。

Twitterの3つの特徴(拡散性・リアルタイム・若手多い)

SNS採用に対して効果的なTwitterの特徴は大きく3つあります。

1つ目は、拡散性が高いという点です。

TwitterにはRT機能によって簡単に拡散することができます。加えて、自分がいいねを押した投稿が自分のフォロワーのタイムラインにも表示されやすくもなりました。それにより、他のSNSと比べて、自分をフォローしていないフォロワー外の人にも投稿が届きやすい仕様になっています。

そのため、「フォローしていないけれど、よくタイムラインに流れてくる投稿を時々見かけるから知っている」という状態、つまり、「量」に対して働きかけができている状態が作りやすいと言えるでしょう。


2つ目は、リアルタイムで話題を追うことができるという点です。

過去の投稿を含めてレイアウトや魅せ方にこだわるInstagramなどと違い、Twitterは情報の新鮮さが強みになっています。例えば、今この人はどんなことに力を注いでいるのか、どのようなことに課題を持っているのか、企業であれば採用活動はどれくらいの進捗なのかなど、「今」を知ることができるのがTwitterの特徴です。

また、企業説明会などの就活イベントの際、#(イベント名) といった具合で情報共有が行われることもあります。ハッシュタグを通してリアルな声を見ることができたり、それ自体がイベントの宣伝になったり、といった活用方法も考えられるでしょう。


3つ目は、若者(特に就活生)のユーザーが多いという点です。

Twitterは、アクティブユーザー数がLINEに次いで多いSNSでもありますが、そのユーザーは新卒生なども含む若者層が多く利用している状況です。

日常的にSNSを利用している若者(就活生)に向け、SNSによってアプローチや発信を行うことで、届けることのできる機会や情報量が増加すると言えます。

Twitter活用の最大メリットは採用にかかるお金と時間の削減

ではSNS採用、特にTwitter運用において、どんなことを目的において運用していくのがよいのでしょうか。

1つ目は、質の高い母集団を形成することで採用コストを削減させるというねらいです。

採用側は、自社の求める人材像に合った人が応募をしてくれることが理想です。SNSでこちらの発信に興味を持ち、いいねやフォローをして支持をしてくれている人たちは、こちらの価値観や事業内容に共感してくれている、つまり、似た価値観を持っている可能性が高い集団だと言えます。そういった集団の中にいる人が応募に至ってくれれば、採用側も求める人材像により近い人とマッチングできることになり、選考が進んでからのミスマッチを防ぎやすくなります。

2つ目は、自社の媒体への流入経路拡大というねらいです。

これについてはここまででも解説してきましたが、SNSで発信をすることで興味を持ってくれる人が増えれば、自社のHPや採用媒体を訪問してくれる人の増加につながる可能性もあります。

実際にTwitter採用をやってみた結果を、他の媒体と比較した数値で公開

参考に、弊社で採用を目的としたSNSでの発信を取り入れた際の採用実績をご紹介します。

ご覧の通り、メガ媒体を通してエントリーし、説明会に参加した人数に対する内定の人数の割合が0.42%であるのに対して、Twitterを見てエントリーし、説明会に参加した人数に対する内定の人数の割合は13.04%という割合になっています。

また、かけた時間で計測してみるとどれだけTwitter採用の生産性が高いかがわかります。一次選考通過の数は最低面接を1時間やっていると仮定して、メガ媒体経由だと62時間で1人内定出し、Twitterだと9時間で3人=3時間で1人内定出しができており、生産性が20倍以上違うことがわかります。

それだけ、自社のカルチャーがマッチしやすい人が、SNSの発信などがきっかけで集まっていると言えるでしょう。

ちなみに、ご支援先である、関西の通販業界の生活総合サービス様や、介護業界のRARECREW様などでも実際に活用が進み、運用開始後3ヶ月で内定承諾が出たりしております。
Twitter採用は、ちゃんとやれば再現性が高く、非常にオススメです。

初心者でも意識したい5つのポイント

ここまでSNS採用やそのメリットについて解説してきましたが、実際にSNS採用を始めてみたい!と思ってくださった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

是非思い切って始めてもらうためにも、初めてでも意識できるTwitter運用時のポイントを、最後にご紹介したいと思います。

①コンセプト&ターゲットを明確に

より自社にマッチした人に興味を持ってもらうためにも、どんな人に見てほしいのか、どのように感じ、どんな風に受け取ってほしいのかを明確にし、方向性を決めていきましょう。運用者の性格の特徴なども活かし、他のアカウントとの差別化を図ることもおすすめです。

②毎日発信を心掛ける

Twitterはリアルタイム性が特徴であるとお話ししてきました。そのため一度興味を持ってもらったとしても、前回の投稿から期間が開いてしまうと興味が薄れてしまったり忘れられてしまったりすることがあります。毎日投稿を心掛け、リアルタイムに発信していくのがよいでしょう。初めは投稿内容を考えることが難しいかもしれませんが、自身や自社の当たり前が外から見ると面白い特徴であったりすることもあるので、自分の日常や考えていることに目を向けるところから始めるのもいいかもしれません。

③文字数、時間帯を意識

Twitterには140字の文字数制限があります。実はTwitter側のアルゴリズムにより、制限いっぱいの140字の投稿を行った方が、130字などの投稿よりもフォロワーのタイムラインに表示されやすいことがわかっています。そのため、Twitterの運用に慣れてきたら140字いっぱいで投稿することも意識してみてください。

また時間帯についてですが、7時~9時、12時~14時、19時~21時が、TwitterのユーザーがアクティブになるTwitterのゴールデンタイムだと言われています。多少の誤差はありますが、大体出勤時間、ランチタイム、退勤時間や仕事終わりの自由時間により多くの人がTwitterを見ていると認識していいでしょう。より多くの人の目に届くためにも、この時間帯の投稿を心掛けてみてください。

④いいね、引用リツイート、リプライなどの反応を活用

Twitterには、他のアカウントの人と交流ができるような機能がたくさんあります。特に身近なものが、投稿にハートをつけることができる「いいね」、自分の意見を付け加えながら誰かの投稿を拡散することのできる「引用リツイート(拡散のみする場合はリツイート)」、投稿に対してコメントを送ることができる「リプライ」の機能ではないでしょうか。こういった機能を活用し、他のアカウントと関わっていくことでも、アカウントの認知を広げることができます。無理のない範囲で、フォロイーやフォロワーとの関わりも大切にして運用することがおすすめです。

⑤プロフィールにこだわる

タイムラインでのツイートから興味を持ってくれた人、自分をフォローしてくれる可能性のある人が次に訪れるのは、アイコン、ヘッダー、プロフィール文などが表示されるプロフィール画面です。ご存じだとは思いますが、フォローするボタンもこのページについています。つまりプロフィール画面は、Twitterでの自分の玄関、印象を決める顔といえる部分です。①のコンセプトにも通じる部分がありますが、興味を持ってもらい、フォローしてみようと思ってもらえるように、自分はどんな人なのかを表現する必要があります。

今からでも遅くないSNS採用

ここまでSNS採用の仕組みや運用のポイントなどを解説してきましたが、興味を持ってもらえましたでしょうか。

まずはSNSを楽しむこと!

コンセプトやプロフィールなど、始める前の土台作りが大変だと感じるかもしれませんが、Twitterのプロフィールは何度でも編集することができます。そのため、あまりハードルを上げて考えすぎず、使っていく中で試行錯誤しながら楽しんで運用されてみてくださいね!


弊社では、SNS採用の導入を検討しておられる企業様に対し、今回解説したコンセプトの設計やプロフィール作成、運用のアドバイスなどのTwitter採用のサポートもさせていただいております。

本記事では紹介しませんでしたが、ウェビナーでは実際にサポートさせていただいた企業様のSNSでの採用実績の紹介や質問タイムにてプロフィール添削の実演などもありますので、興味がある方は是非本動画もご覧ください。


それでは、よい採用活動を!

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