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【BEYOND by ONE JAPAN レポート#3】BEYONDのプログラム内容で特に印象深かったのは?

第1期 BEYOND参加メンバーに、それぞれのターニングポイントを振り返るインタビューを行いました。(本記事は全3回でお送りするBEYONDレポートの#3となります)

最終回のテーマは「BEYONDのプログラム内容で特に印象深かったこと」について。今回インタビューにご協力いただいたのは次のBEYONDアルムナイの方々です。

アルムナイプロフィール

市川純さん
損害保険ジャパン株式会社、人事部人材開発グループ(課長代理)
大学卒業後、損保ジャパンに新卒入社。地域限定職として営業事務に従事。結婚・出産経験後、企業営業のフロント担当を経て、人事部門を希望し現在に至る。各種研修の企画の他、企業内大学の運営、エンゲージメント向上に向けた変革に取り組む日々。J-winやBEYONDをはじめとする社外とのネットワーク、社内でのERG活動等、部門を超えた社員同士の繋がりを作り続ける。2児の母。

金子理絵さん
東芝インフラシステムズ株式会社、産業システム事業部 産業システム企画部 企画担当
音楽大学卒業後、東芝ディーエムエス株式会社に入社。ものづくりに魅了され生産管理を担当しながら電子機器組立技能士の資格を取得。社内公募で東芝インフラシステムズ株式会社の配電事業国内営業へ異動。社内の内部硬直性に課題を感じBEYONDに参加。今年度より産業システム企画部へ異動。BEYONDでの経験を生かして有志団体OPEN ROOTS事務局や東芝府中吹奏楽団統括マネジャーなど幅広く自分らしいリーダーシップで活動中。

中野響子さん
東レ株式会社、電子情報材料事業企画推進部
大学卒業後、東レ株式会社に新卒入社。国内営業部署、営業系副社長スタッフ部署、海外営業部署と3本部6部署を経験し、2022年より現職にて、エレクトロニクス分野の新事業企画を担当。1児の母。同じく大企業で頑張る女性たちとのネットワーキングを期待し応募。BEYONDを通じ「未来は予測するものではなく作るもの」と考えを改め、現職での成果創出や、母校のDEI推進に関するプロボノに鋭意取り組み中。
*肩書きはプログラム参加当初(2022年10月)のもの


Day1からDay8までのBEYONDプログラム内で、特に印象深かったものは何ですか?

市川さん:ひとりで経営課題を掲げて、自身の会社をどうしていくかに答えを出していく。そういったBEYONDの取り組みそのものがまず特徴的だったと思っています。女性視点で考えるプログラムは他にもありますが、こういったスタイルはないなと。

自分が会社の代表としてではないですけれど、まず自分自身がどう考えているのかと、その解決策までを導き出すといった部分は、本当にとても貴重なプログラムだったと思っています。


──たしかに。ここまで実践的に経営課題と向き合う女性プログラムは特徴的ですよね。金子さんは、特に記憶に残っている講義はありますか?

金子さん:私は最初の佐々木裕子さん(*株式会社チェンジウェーブ 代表取締役社長/株式会社リクシス 代表取締役社長)の授業がすごく印象的でした(*「変革とDEI」、第二期BEYONDではDay5で実施)。

そこで「しなやかにしたたかに」という言葉があったんですが、私は女性社員として「したたかに生きる」ことが、なんだか恥ずかしいことだと思っちゃってたんですよね。

というのも、女性だから選ばれたとか、そういったニュアンスのことを言われた経験が多くて、女性っぽさを出しちゃいけないんじゃないかってずっと思ってたんです。

でもそうじゃなくて、私は私の良さを活かした戦い方をしなければいけないんだ、と思えたことが一番印象に残りましたし、考え方がそこでがらっと変わったなと思いました。


──初日から金属バットで殴られた感じですね。

金子さん:ずっと殴られ続けたような気がします(笑)


──中野さんも、自分を変えるような言葉には出会いましたか?

中野さん:「女性活躍は目的じゃない」です。女性活躍は別に福利厚生ではなくて、会社が変わっていくための仕組みなんだということを、今回のプログラムを通じて強く学びました。

未来永劫、市場が変わらないのであれば別に今のままでいい。そんな無理して多様性とかやらなくてもいい。多様性なんて面倒くさいし、手間ばかりかかってハレーションばっかりで。やる意味ないんじゃないかって。

でも世の中は変わっていきますし、特に日本は労働人口も減っているという足元の問題もあるので、やっぱり経営戦略として生き残りのために女性活躍、多様性が必要だっていう考え方へのシフトは、私にとってものすごく大きな変化でした。

やはり女性活躍って本当にまだまだこう、なんでしょう、長く働き続けてくださいねっていう文脈で語られることが多いと感じるので、いやそもそも違うんだ、異能な面を経営戦略に生かすための手段なんだっていうのは、私にとってすごく新しい話でした。

──それは大きなパラダイムシフトですね。経営戦略としての女性活躍は、まさにBEYONDから社会への重要なメッセージの一つです。

中野さん:他にも、浜田敬子さん(*ジャーナリスト/前Business Insider Japan 統括編集長、第二期BEYONDではDay1で登壇)からはジェンダー不平等は人権問題だ、という問題提起もあったんですね。

今の日本で、ジェンダー不平等が人権問題だと、そこまで腹落ちして考えている人は、まだあまり多くないと思うんです。このような考え方が一般的になっていくかは、引き続き、見極めが必要かもしれません。
でも、例えば十年前はこんなに排出量取引などがメジャーになるとはあまりみんな思っていなかったように、次の十年でそう変わっていくという可能性も、大いにあると思います。そこのトレンドを風見鶏としていち早く気づかせてくれるプログラムが、BEYONDだったなと私は思います。

──価値観を変え、次の十年を見据えたビジョンを示してくれる。まさにBEYOND、皆さんの「超えていく」きっかけになったことがわかりました。本日はありがとうございました。


インタビュアー

髙嶋絵里子】第2期BEYOND事務局
日揮ホールディングス株式会社、サステナビリティ協創部 顧客価値創造グループ(プログラムマネージャー)
大学院修士卒後、日揮株式会社(現日揮グローバル株式会社)に入社。エンジニアとしてエネルギー系の巨大プラントの基礎設計に10年以上従事。その間、ジャカルタオフィス駐在、産休・育休を経験して2児の母に。昨年より新規事業開発の部門でバイオメタン供給事業を担当。社内有志団体JGC3.0事務局やワーキングマザーの会のコミュニティマネージャー、そしてBEYONDを経て増えたタグで日揮らしいDEIの震源地を探索中。

大井茉莉花】第2期BEYOND事務局
株式会社NTTドコモ、経営企画部グローバルビジネス推進室グローバル企画担当(Assistant Manager)
大学卒業後、NTTドコモにてドコモショップのコンサルから海外子会社の運営管理、インバウンド・教育ICTの事業拡販など国内のBtoB・BtoC営業からグローバル領域まで従事。教育ICTの新規事業を進める傍ら、自社のカルチャー変革の必要性を感じBEYONDに応募。経企と人事部の両部署を兼務しながら組織変革プロジェクトを立ち上げ・実行中。1児の母。

BEYONDレポートは、過去BEYONDに参加したアルムナイの皆さまが等身大の声を語っております。#1~2もどうぞお楽しみに。

【BEYOND by ONE JAPAN レポート#1】
 「社内にはまだまだ多様な女性メンターがいない」を解決する

【BEYOND by ONE JAPAN レポート#2】
 ただでさえ時間がない中でのレベルアップ、本業や家族への負担はどうする?


-Information-

◇BEYOND by ONE JAPAN Homepage
  https://onejapan.jp/beyond/

◇Pressrelease   
  https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000088841.html

◇ONE JAPAN Homepage
  https://onejapan.jp/


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