映画「ノマドランド」

私が憧れるノマド生活だが、アメリカの高齢者のノマド生活は厳しい印象だった。
全体的に、生活の苦しさや厳しさが描かれていた。

60歳を過ぎて、貯蓄がなく、財産もない状態でのノマド生活は、仕事を探しながらで、しかも短期の非正規雇用ばかりなので、厳しそうだった。

YouTubeなどでは、こういう負の部分はあまり出てこないので、そういう側面を描くというのも大切なのかもしれない。

一緒に住まないかと言ってくれる人もいるのにもかかわらず、ノマド生活を続けることが、なにか頑なだという印象を受けた。

切なくて、涙が出た。

しかし、映画には描くのが難しいかもしれないが、ノマド生活の自由さ、気楽さ、開放感など、実際に体験してみなければ分からないことがいっぱいあると思う。

自分の体験だが、車中泊で旅をしているとき、音楽もかけずにただひたすら運転に集中していたら、過去や未来が消え去り、ただ今だけが残り、至福がこんこんと湧き出してきたことがあった。
ただ今を生きるだけで、歓びが湧き出していた。
普段はただ、いろんな思考でこれがかき消されていただけだった。

しかし、いまだにそれを再現できていない。

もしも瞑想していて、至福状態の人がいるとして、その人をカメラで撮影しても、おそらくほとんど伝わらないだろう。

映像で伝えるというのは、難しいものだ。

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