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「数字」で見るMZDAO薬局【Part3】

今回の記事ではMZDAO薬局(オンライン薬局)の事業案で見込める「売上高」や「利益」を会員数や厚生労働省のデータ等から算出し、具体的な数字で示していきます。

定量的なデータがある方が理解しやすい方はもちろん、数字が苦手な方でもわかるように簡単な計算で算出しておりますが、今回の記事は読み飛ばしていただいても問題ありません。
事業を作る上でとても大切なことですのでどうかご了承下さい。

まだ本編をご覧になっていない方は、先に以下の2つの記事をご一読下さい。


■MZDAO会員数

約18万人

■「月1回以上」医療機関を受診する人の割合と人数

約30%

※全年齢では約30%の人が月に1回以上受診(50代~は50%以上)

会員数18万人×30%=5.4万人

MZDAO会員のうち
5.4万人が月に1回以上どこかの医療機関を受診されています。

■処方箋1枚当たりの単価

約1万円(9,665円)

※2021年度厚生労働省によるデータ

※厚生労働省 調剤医療費(電算処理分)の動向~令和3年度版~
https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/21/dl/gaiyo_data.pdf

■1か月の売り上げ高(処方箋のみ)

5.4万人×1万円=5億4千万円

MZDAO薬局の1カ月の売り上げは5.4億円と予測できます。

■調剤薬局事業の収益構造

調剤薬局の収益構造は下記の画像の通りです。これにデータを当てはめて利益を算出します。

調剤薬局事業の収益構造
https://ind.pha-net.jp/basic/revenue.php より

■粗利益の計算(調剤技術料+薬価差益)

※2021年度厚生労働省のデータより算出

【調剤技術料率】= 約26%
10,000円×26%= 2,600円

【薬価差益率】= 約8%
10,000円ー2,600円(技術料)=7,400円(薬剤料)
7,400円×8%=592円

【粗利益】

2,600円+592円=3,192円(約30%)

※処方箋1枚あたり

■月間粗利益(売上総利益)

5.4億円×30%=1.62億円

「営業利益」を算出するには、ここから「人件費」「家賃」「リース料(貸借料)」等を引きます。未確定要素のため今回は省きます。

■年間売上高と粗利益

【売上高】5.4億円 × 12か月 = 64.8億円

【粗利益】1.62億円 × 12か月 = 19.44億円

単純計算上では上記のようになります。
MZDAO会員全員に登録していただけることはありえませんので下回る可能性が高いですが、ご家族等のリファラルにより上振れる可能性もあります。また、これらの数値は厚生労働省が発表しているデータに基づいて算出していますので、大きく振れることは考えにくいという点もオンライン薬局事業の強みです。


■調剤薬局市場とドラッグストア市場の大手による市場占有率

「調剤薬局市場」は売上高上位の大手10社を合わせても市場占有率3割以下であり、個人や中小企業の調剤薬局が生き残っている業界です。
反対に、「ドラッグストア市場」大手10社を合わせると市場占有率7割以上であり、個人や中小企業では戦えない市場となっています。
また、どちらの市場においても大手によるシェア率は年々上がっており、調剤薬局市場においてはオンライン薬局の誕生により、ここ数年で大きく変化することが見込まれます。

調剤薬局市場とドラッグストア市場の大手10社によるシェア率と売上高の比較
https://www.mac-advisory.jp/trend/statusquo/より

■最後に

今回はMZDAO薬局事業(オンライン薬局)を実際の数字に落とし込んで見てみましたが、会員のみでも年間60億円を超える売上高や利益が見込めます。
ご家族やご友人にリファラルしていただくだけでも倍々で増えていきますので、とても大きな可能性のある事業案だと考えています。

スタートアップ事業の記事や、MZDAO CAMPのイベントが落ち着いてきましたので、そろそろ調査結果を報告していただけるのではないかなと期待しております。
引き続きよろしくお願い致します。

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