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みんなインフルエンザを怖がっているから

 皮膚の薄皮を剥ぐように、きみは落ちてきた

 ぼくの裏側、毛細血管とか読み切れなかった漫画雑誌、美味しくなかった縁日のイカ焼きが貼り付けられたそこに病巣がつくられている、いつまでも夕焼けを見ている、屍が吐く息は細切れになってクラウドに

           落ちてくる

  胸焼けする外国のお菓子

 孕ませ  ぼくは行列に体を残していくから

 気がついたら、ベタという、燃え盛る冷たい炎のヒレを持つ魚はグラスでも飼えるという事実を知っていた。既知だった、と、このような雰囲気でこの世界に体を持っていたぼく
 
   はいつまでたっても駅のホームのしたにあるペットボトルを気にしている
 朝、生活を続けなきゃいけないから
(ほんとうは、いつまでも体が剥がれるような感覚のなかで、なにも知覚していたくないのに)
 起きて納豆を食べてどこかへいく、本能的に覚醒というものは罰なのかもしれないと思う、口を開けて今朝方みたホットケーキについての仔細ないくばくかの簡単な情報を駅員やばばあにささやく
 動態が数多の目をひっかいて進んでいく、そのとき僕は世界がチラシの裏だって気づく、全ての夢と憎しみを背に載せて、甘い香りが体から飛び立っていくのが素晴らしい愛の告白だと理解した。

      ハシビロコウ、有名になる前からぼくはお前のことが好きだったぜ

 みんなビーカーを口に当てて、中を湿らせているからそもそもいつまでも消えてくれない気づいてくれない、けど

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