半年後のブギーポップに備えろ(あごぶろぐ)

「ブギーポップ」シリーズを知っているか? 自分は知っている。それはライトノベルだ。ライトノベルと聞くと意識の高い者は鼻を鳴らし、「なんか異世界とかに行って肉を両面焼くだけで歓声を浴びるアレか」みたいな薄っぺらい決めつけをして掛かることまで自分はお見通しだ。そんな対応をこれまで何度も受けてきたが、全て返り討ちにした。鋼鉄製のワイヤーでだ。ブギーポップのメイン武器はとくしゅ鋼鉄製ワイヤーだ。ワヤー……それは細く、何でも切れて硬い。ワイヤーを使うやつに出会ったら気をつけろ。それがブギーポップで会ったヤツが世界の敵だったらもうだめだ。諦めて辞世の句を考えるしかない。

ブギーポップのアニメ化が再び行われることはかんぜんに寝耳に水であり、自分はその時まだロードラの記事をひっしに書いていたので最近ちゃんと知った。なんか揉め事も起こっていたらしいがそんなことはどうでもいい。ブギーポップのアニメ化は実のところ二度目だ。一作目を自分は見たがなんか全体的に暗いエフェクトが掛かった世界で顔の見分けがつかない登場人物がボソボソ話していてあんまり印象にない。可もなく不可もなくという感じだった。自分はあまり期待せずに公式サイトのプロモーソンPVを見た。なぜ次こそは、と期待しないのか? 理由はある。自分はブギーポップが好きだがこのまえ期待していた封神演義の再アニメが驚くような腰抜けの極地だったので心を閉ざし切ってしまっていたからだ。凍てついていた。だが……その心の氷はPVの出来で溶かされた。

衝撃的なPV力に自分は打ち震え、自らのおろかさを嘆いた。ブギーポップはワイヤーをブンブンと振りながら歩き、合成人間っぽい男は床をスルスルと滑りながら能力をふんだんに使っていてMPLS男は槍みたいなのが刺さりながら燃えていてもはやワケがわからない。わからないが・・こいつはかなりブギーポップだ……と自分は思った。今風ではかくじつにないが、原作の雰囲気を踏襲しつつかなり良い感じにまとまっているように見える。絵はかなりいま寄りにはなった。あまり暗くないし辛気臭い顔をしていない。PVで見ると大抵のものは面白そうなのでまだ油断はできないが、じゅうぶんに警戒に値すると自分は思った。

だが残念ながらブギーポップを知っている者はかなり少ない。これは自分が足で調べたかんぜんな調査けっかなので信用してもらって構わない。このPVを見た後に自分が読んでいなかった数年間の空白を埋めるために物理本屋に足を運んでみたところ売り場のどこにもブギーポップはなかった。自分は打ちひしがれた。店員にも「ブギーポップの噂をしっているか・・?」と訊いたが店員も知らなかったので首を横に振って足早にどっかに行った。あもりにも人々がブギーポップから逃れ続けた結果、アニメ化なのに物理本屋店員もブギーポップがどこに行ってしまったのか気にしないありさまだ。情報規制……裏のなんかかもしれないと自分は少し疑ったが答えは闇の中だし、とにかく自分は半年後のアニメ化に備えてパワーを溜めるのでここらでビギーポップの解説をしておく。ウィズダム・イズ・パワー……そういうことだ。

ブギーポップは割りと避けられてしまう

ブギーポップは20周年を迎えた電撃文庫のライトノベルだ。いわゆる90年代の後半に出てきて、しかもゴリゴリのセカイ系だったので根暗な人々にウケた。自分はあまり知らないし読んでいないが当時の主流はハイ・ファンタジーだったはずだ。転生も何も入る前の混じりっ気のないやつだ。そこに学園モノに都市伝説が混じったロー・ファンタジーとしてのブギーポップが現れ、一つの流れを作っていったことになる。今は学園ラブコメみたいなのはもはやとうぜんのジャンルだが当時のもっとマイナーだったライトノベルの中では珍しかった。その辺の流れはどうでもいいが、ブギーポップはとにかく長い歴史を持つノベルであり、その時点で取っつきにくいということがわかる。さらに実際に読んだ者はなんかいで長い会話とかMPLSがどうこうとかの専門用語がひんぱつすることに耐えられなくなり、本を閉じ、横になり、目を覚まさなくなる。
自分が例えばバーのカウンター席に座り、ブギーポップの上にドラゴンポテトを置いてカウンターの上を滑らせて誰かに与えても、そいつはドラゴンポテトだけ酒のツマミに食べるがブギーポップは読まずに帰る……そういうことが起こることは目に見えている。同じ文章量を読むのなら今の時代ほかにも色々なものが出ているからだ。カラカラのガルダ砂漠だった頃のライトノベル時代ではない……すぐに水着だのでかい乳だのが出てきて、アニメ化もする生っちょろいオアシスだ。そんな時代に登場人物とブギーポップがウダウダと話している小説を読もうという真の戦士が育たないのは明白だ。だが……四の五の言わずに嫁……今回はそういうことをつよく主張するために地獄から舞い戻ってきた。

ブギーポップはスタンドバトル

「ウダウダ言ってて爽快感がないのでだめ」……その手の批判だけして終わるヤツは完全に読んでいないということが証明されている。もしくは読まないための言い訳をしてAmazonのレビューの悪いやつを真似して言っているかだ。こんなあほのレビューに読書というだいじな人生を委ねるな。もしくはブギーポップで調べるとすごく難しい話をして批評しているサイトとかもあるがこういうのを見て自分にはわからなそう……みたいな諦めをするのもまだ早い。もっとシンプルに読む方法があるので伝授する。自分もまだロードラを知らなかったベイビーの頃に読んだブギーポップは登場人物が何を言っているかわからなかった。皆同じ顔に見えたし区別が付かなかったりで相当ウンザリしながら読み進めたおぼえがある。だが最終的には真の戦士と戦士がぶつかり合い、血湧き肉躍るバトルの末に人を良いように操って調子コイているような悪者をブギーポップがワイヤーで細切れのバラ肉に変えたのでスッキリした。物事をシンプルに理解すれば、ふつうに読める。そこで思い出してほしいのは「ジョジョの奇妙な冒険」だ。ブギーポップの作者はこれに思い切り影響されている。つまり別々の媒体であり別々のジャンルっぽくありながらもじつは深い関係がある。そこに注目する。

ジョジョのスタンドバトルを見たことがあるか? シンプルだったり難解な能力だったりと様々だがそれがかなりの濃度でぶつかり合い、大体どちらかが死ぬか再起不能になる。たまに難解すぎて何が起こっているか読者が理解できない場面や「そうはならないだろう・・」みたいな物理的に難しいことがいきなり発生するが登場人物たちは気にしないしどうでもいいこととして見向きもされずに放っておかれる。それは凄味とも言える味わい深い、真のせんしの気迫として受け流されるのだ。

これにああだこうだ、と意見を述べるヤツはあまりいない。支持した者が受け入れてきたからこそ人気になった王道の物語だからだ。そしてこのジョジョはブギーポップシリーズの著者にかなりの影響を与えている。ブギーポップに出てくるMPLSと呼ばれる超能力は難解ではあるが要するにジョジョで言うスタンドとして見るとわかりやすい。ブギーポップでは能力者どうしが戦ったりするが機転と凄味がある方が勝つ。ジョジョで奇襲を仕掛けてくるやつは大体すごい能力とかを持っていて自分に自信があり、人を小馬鹿にしている。これに初見で勝つのはかなり至難の業だ。だがジョジョたちは立ち向かう……それと同じことがブギーポップでも起こる。登場人物の誰がどう悩もうが死のうが、最終的にはスタンドバトルで決着が付くと言っても良い。ブギーポップ=スタンドバトルだと思え。これがブギーポップを理解するために自分が編み出した一つのアティチュードだ。ぜひ使ってほしい。

登場キャラのカテゴリべつ紹介

ちょっと待て……まだ行くな。このnoteを閉じるにはまだ早い。これを読んでブギーポップはジョジョ、よし! と思いブギーポップを読みに旅立つのはかなりのせっかちの死に急ぎ行為だ。このアティチュードは強固かつ危険なタワーシールドではあるがこれだけでは不十分だと学会も説を唱えている。今からちょっと登場人物のカテゴリ分けとかについても書き出してみるのでまだ座って刃を磨いておけ。ブギーポップの登場人物はだいたい4種類くらいに分けられるのでどいつがどのスタンスなのかを見てわかるようになればもっと物語がスイスイ読めるようになってグングン成長できる。

・ブギーポップ

シリーズの核とも言える存在だが別に主人公ではない。普段は宮下藤花という女子高生であり、「世界の敵」と呼ばれるきけん存在が現れてきた時だけブギーポップと呼ばれる怪人の人格が浮き上がってくる。その間の記憶は宮下藤花にはない。ブギーポップは伝説の死神とか呼ばれていて都市伝説になっているので登場人物は割りとブギーポップの存在だけは知っていることがある。ブギーポップの変身アイテムは普通にカバンに入っているが宮下は自覚できない。こいつもなかなか苦労しているわけだ。
ブギーポップは物語が終盤になってくるとだいたい出てきて、「世界の敵」に翻弄される登場人物にじょうほうを与えたり多少は助けてやったりする。そして最終的には世界の敵となった人物や現象をワイヤーとかで切断して帰る。この成功率はかなり高いので今のところ逃れたやつはそうそういない。単純なワイヤー戦闘力による物理方面の強さにくわえ、精神攻撃も効かないのでその手の込み入ったスタンド能力を持って世界王者になった気分になっていた能力者は一瞬で殺される。とにかく純粋に強い。

・MPLSのうりょくしゃ

世間に潜んでいる超能力者、または能力に目覚めし者のことだ。能力の規模はかなり差があってすごい能力から大したことないのまでピンキリと言える。そして時に強すぎる能力を持ってしまったやつは自分の目的を達成するために手段を選ばなくなり、「世界の敵」になる。我々にもローグライクRPGなどのゲームなどでチョー強い装備を手に入れて一生そのまま勝ち続けてメイクマネーしてプール付きの豪邸に住む……そういう上がり調子になることがあるはずだ。それと同じだ。こいつらはあまりにも強い能力者となったことで世界を自分の物だと勘違いするようになりイキり倒す。イキっているとMPLSは合成人間にみつかり狙われたりするがすごい能力で返り討ちにし、際限なく調子に乗っていく。だがローグライクで最強にほど近い装備を手に入れても突然の死が訪れるように明確なカウンターが世の中には存在する。それがブギーポップだ。危険思想を持っているヤツは「世界の敵」に認定され、ブギーポップにバラバラにされる。頑張って抵抗してもたいていは無駄に終わる。こいつがクソ野郎だった場合は読者はスカッとする。

もちろん普通に暮らしていて危険思想も何もないMPLS能力者もいる。こいつらはブギーポップには狙われないが合成人間には監視されたり攻撃されたりしてちょっと可哀想だ。しかし試練を乗り越えて真の戦士になったりすることもある。

・合成人間(統和機構)

世界に潜んでいるMPLSを探し、きけんな能力者を抹消するという使命を帯びた改造人間たちだ。統和機構という大きなシステムに所属していてそこで造られた。統和機構には一般人からMPLS、合成人間と様々なヤツが所属していて一般社会にかくれひそんでいる。合成人間はいわゆる超人ですごい身体能力やちょうのうりょくを持つ。MPLSと違って合成人間の能力はどっちかと言うと物理的なものにとどまるが、これも強さはまちまちだ。まあ生きていて任務に当たっているヤツはそこそこ強いと思っていい。ただしこいつらは普通の人間とは違うのでやや調子に乗っている時がある。バックの統和機構はビッグだし、ヤクザの群れとかも能力でいっしゅんで殺せるからだ。こいつらは調子に乗っているとMPLSとかが実際出ても楽勝だと思ってナメてかかり、その度に返り討ちになって死んだり床を舐めたりする。こいつらがやられると、「うう・・・!」「こんな、こいつは・・・バカな・・・」とか完全にジョジョで負けてる時のキャラの台詞を言うので中々味わい深い。ベイビーだった頃の自分はなんでこいつらはいつもMPLSに負けるのに調子コクんだ? と思ったが、これは人間臭さというものなのでじっと見ているとだんだん好きになってきた。もちろん合成人間にも色々あり、強いやつはとことん強いし良識があって一般人を守ったりするやつもいる。見極めろ……。

・一般人

事件に巻き込まれていく一般人だ。高校生くらいの少年少女が多い。一つの事件や都市伝説を噂として追っていく中でおそろしいMPLS能力者に出くわしてしまったり、そもそも一般人だと思っていた高校生の中に身の毛のよだつような悪が隠れ潜んでいたりする。さらにこの中に合成人間とかも混じっているのでこいつらはガシャポンのカプセルのようなものだ。何が出るかわからない。まともなやつかイカレ野郎かを判別できると読みやすいが、中々そうはさせてくれないので我々は目を鍛えるしかない。いきのこったやつは事件後にブギーポップに再会し、「けっきょくなんだったんだろう」みたいな問いかけをする。ブギーポップはこれに答えたり、答えなかったりする。

ブギーポップの流れ

次はブギーポップの物語の流れだ。これはかなり似通っているので把握すればどんどん読めるようになっていき確実に強くなった気分になれるのでオススメだ。ブギーポップはそれぞれの巻でまったく違う話だが流れは同じなので戸惑わずに構えるといい。

・街で事件・都市伝説の噂が流れ始める
・一般人視点と合成人間視点、二つの視点で物語が展開する
・それぞれのキャラクターが合流し、交戦したり和解する(スタンドバトル)
・事件の真相が明らかになっていき、「世界の敵」が姿を現す
・各キャラクターと「世界の敵」が交戦するが「世界の敵」が勝つ(スタンドバトル)
・満を持してブギーポップが出てきて「世界の敵」を殺す(スタンドバトル)
・事件は解決され、エピローグが流れる

だいたいこういう流れになり、お決まりだが安心感がある。結局のところ作中で登場人物たちがぐだぐだと言い合っている中学生日記みたいな青臭いこととか中二病っぽい感覚は物語のしゅじくとなる「世界の敵」を示唆する内容だったりしてあまり深く読み込まなくても問題ない。要するにお互いのてちゅがくがスタンドという形でぶつかり合い、決着する。だいたい間違ったヤツはブギーポップに殺され、それなりに正しかったヤツは改心したり見逃されたりするのでスタンドバトルの結果さえちゃんと読めば物語の大筋はわかるようになっている。それまで色んなヤツが話に絡んで何を言ったとしても結局はスタンドバトルで決まる。つまり難解な会話とかに気後れしてブギーポップを避けるのはお門違いということだ。登場人物が面倒くさいことを言い出して読むのがめんどうになったら適当に流してしまえ。だが・・・最後のスタンドバトルは読むべきだ。それできっちりと決着し、おおよそスッキリするはずだ。

オススメのブギーポップシリーズ

ブギーポップシリーズは巻ごとにまったく違うヤツが出てきて全く違う話とかをするがたまに大筋が繋がったり共通のキャラが出てくる。だから「一見さんお断りなんだ・・・」とノレンをくぐらずにトボトボと帰るやつが出てくるわけだ。だがそんなつまらないことは気にするな。はっきり言って上遠野浩平の著作はだいたい話が繋がっていてブギーポップシリーズのキャラがブギーポップシリーズ以外に当たり前に出てきたり平行世界がどうこうとか言い出し始める。どれに何が出るかとか時系列とか言い出したらもはやキリがなく全部の著作や短編を読まなければひとつも読めなくなってしまう。そんな腰抜けはこの時空にいないはずだ。自分はブギーポップシリーズしか読んでないがいまだこの大地を無事に踏みしめて生きている。つまりどれからでも読め……だが比較的読みやすいやつを自分が紹介する。これは自分の実体験から来ているのでかんぺきに信用タルものだ。

ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト

自分はこれから入った。面倒な能力とかがあまり出てこないので安心して読める。ボーイ・ミーツ・ガールの話だ。面倒な哲学とかの話をしないヤツが多いので爽やかに読めると思ったのでここに置いておく。ただしスタンドバトルは少なめなので最初から血気盛んなやつは他のが良いとおもう。

ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師

ブギーポップ、合成人間、MPLS能力……三つのバランスがかなり良い比率で配置されていてブギーポップ入門としてはかなり十分な作品と言える。ペパーミントアイスが好きなヤツも読むといい。自分はペパーミントアイスが好きだ。

ブギーポップは笑わない

シリーズ一作目だ。やっぱり安心感があるので薦めておく。しかし、そもそも物理書籍がいまどき本屋に置いてあるのか自分は知らない。自分の近くの本屋が腰抜けになったのか、もう完全に世界からしょうしつしたのか。なければキンドルとかで買うといい。

ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕
ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生

珍しい上下巻だが取っ付きにくさはない。これもかなりニュービーにオススメできると自分は思った。ちなみにこれらはかなり昔の作品も多いが、最近のは物語をまとめに掛かっているものやパターンが複雑化しているものもあるので薦めないだけだ。

ビートのディシプリン

厳密に言うとブギーポップシリーズではないが同じ世界観を共有しており、合成人間辺りにスポットが当たった話になっている。合成人間同士のスタンドバトルが多く、面倒くさい会話が少ないので自分のお気に入りシリーズだ。

ブギーポップ・イン・ザ・ミラー 「パンドラ」 米 追記

青春の一冊だったが完全に忘れていたので追記しておく。これも入門用として最適かもしれない。メイングループを一つに絞っていることで他に比べてもかなり読みやすいはずだ。未来を読むMPLSのうりょくがたくさん出てきて、完全にワクワクする。MPLSに覚醒めたくなるだろう・・・。

合成人間になれ・・・

なぜここまでして勧めるかと言うと、自分がブギーポップシリーズを惜しいと思っているからだ。ブギーポップ辺りからライトノベルという媒体に光が当たり、どんどんHIT作が出ていった。灼眼のシャナとか涼宮ハヒ……そういうのだ。これらは華々しいメディアミックスでどんどん巨大化していったが、ブギーポップのアニメやコミック、実写……それらはその影に完全に埋もれてしまっている。メディアミックスが売れたのかは自分はまったく知らないが、この場合じぶんが言いたいのは話題になったか? ということだ。ブギーポップは小説として面白いがメディアミックスを足場にして日の目を見るような機会があったとはとうてい思えない。無論、明るい作風じゃないことなどの問題が関係しているのは明らかだ。この記事を書くに至り色々と調べた中では「いつまでも色あせない」「不朽の名作」という書かれ方だった。いつまでも朽ち果てない代わりに今の時代には読む者が少ない。そういうリアルがある。そしてその背景には古い作品だということや、第一印象の取っ付きにくさがめいかくな原因としてあるだろう。

再アニメ化にあたり、何種類かのコミカライズ企画も始まるようで電撃文庫は二度目の挑戦をするつもりだと自分にはわかった。これが功を奏するか、あまり見向きもされないかはたぶんアニメの出来栄えに懸かっている。アニメでぐだぐだとずっと喋ったりしていて話が進まなかったら前の二の舞になりそうなのでさっさとスタンドバトルしまくれ、と自分は今から外野で唸っている状況だ。自分はかなりブギーポップに肩入れしていてアニメは腰抜けでなければ絶対視聴するし、ここ数年の新刊の空白を埋めるためにAMAZONに空輸を依頼するのもためらわない本気のスタンスを見せている。どうしてここまでするかわかるか……? それは当然ブギーポップがかなりおもしろいエブリデイ・マジックの傑作ということもあるがそれ以上にフーゴのことがあるからだ。

こんどアニメ化される「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」の登場人物にパンナコッタ・フーゴというスタンド使いがいる。こいつはかなり頭のキレる真の男だったと思っていたんだが作者の気まぐれなのかこいつが本当は腰抜けだったのか、途中で一行を裏切ったのだ。自分はかなり落胆した……そのらくたんぶりたるや世界が終わったかのような有様だった。そのくらい自分はフーゴに肩入れしていたのにこいつはうらぎり、ボートに乗らなかった。自分は問いただしたい気持ちになった……フーゴ、お前は何がしたいんだ? ナランチャにスパゲティを食わせてやった高潔なお前はどこに行った? だがそれ以降も第五部はすごい速さで目まぐるしく生と死が交錯し絶対あほだと思っていたミスタが頑張ったりしたので自分はすぐにフーゴのことを忘却した。そんな場合じゃなくなった。だが、それから何年後かの話だ。フーゴは蘇ったのだ。
このフーゴを主人公としたノベライズをブギーポッポの作者の上遠野浩平は書いた。自分はこれに感動し、すごい速さで読み……納得できる内容だったのでまんぞくした。ジョジョのノベライズはほぼ爆弾だ。ファンからは絶対にとやかく言われること間違いなしだからだ。実際に他の本も読んだが四部のヤツ以外はなんかどうでもいいようなのだった。だが「恥知らずのパープルヘイズ」は作中後のフーゴの後悔に寄り添うすばらしい作品だったし自分が読みたいものを書いていてくれた。上遠野浩平がいなかったらフーゴは一生しんの男になれないまま自分の記憶の中で薄れていってやがて消えただろう。だが上遠野浩平はフーゴを救い出し、スパゲティを食わせてやった……。

ブギーポップシリーズの戦いをスタンドバトルだと見なすアティチュードもこの「恥知らずのパープルヘイズ」から生まれたものだ。何が起きているかわからない戦いの数々はブギーポップとの共通点をスタンドバトルに見出させてくれた。フーゴは今度アニメ化されて出てくるし恥知らずのパープルヘイズもついでに売れるだろう。だが・・・ブギーポップはもはやかなり古いライトノベルであり、異世界にも行かないし水着とかもたぶん出てこない。アニメも誰も見てくれない可能性すらある。年代的に名前を知らないライトベルファンも出てくる……それだけの時間が経った。だがまだ完結はしていないし、面白い作品として世に出続けている。おそらくアニメ化に際してどこかで生き続けていたブギーポップファンも動きはじめ、ダイレクトな紹介とかも始まるだろう。だがただ紹介するだけでは読みにくさという第一の関門に人々はつまずき、崖から転落死する。だからこそ自分は自分がブギーポップを理解するために生み出したアティチュードを紹介しに来たという次第だ。自分はこのアティチュードについてかんぜんに自信満々だ。なぜならジョジョのスタンドバトルの凄味がわかるやつならブギーポップもすらすら読めるというシンプルな真実をここにあきらかにしたからだ。表彰されてもいいと思ったが、いちおうは遠慮しておく。それはブギーポップのアニメが始まってからでいい。とにかくすごいものが来るかも知れないのでブギーポップにいまから入門して合成人間になれ。合成人間になってスパゲティを食え・・。

#ブギーポップ #ブギーポップは笑わない #フーゴ #スパゲティ #小説 #ライトノベル #あごぶろぐ

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あごるん

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