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3650日経営して、残せたものは正直なかった。 たった一つを除いて。

久しぶりに、公開に怖さがあるnoteだ。

2024年2月14日、
会社を設立して、ちょうど10年が経った。

10年、約3650日、僕のひよっこな人生の中で一番楽しく、辛く、濃かった10年。

個人のリアルな心情等を伝えたく、記事を書いてみました。
*少し内容途中表現強い点や赤裸々すぎる点ありましたら、申し訳ございません。


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1【10年の振り返り】

*ここはいらない人は飛ばしてください。
10年も経営していると色々なことがあるので、少しだけ箇条書きで振り返ろうかなと。

・思い返すと、最初は、親族を呼んで、おばあちゃんとかも鴨居の家に呼んで、事業プレゼンをしました。

・当時は場所もなかったので、鴨居の駅前のマクドナルドで、店員さんに顔を覚えられるくらいに、朝から晩まで仕事をしました。

・最初は、無料インタビューサイトをつくりました。
でも、実は開発に失敗して、500万円の資本金のうちの50万円がなくなりました。

当時のサイトデザイン


・その後は経営者をひたすら無料インタビューしてました。
・お金がなくなってきました。チラシのデザインとか、文章の添削とかしながら、食いつないだりしていました。

・このころからインターン採用が始まり、インターン生が入ってきました。

・青山アジアマンションに引っ越しました。

当時のオフィス


・間もなく、川角が取締役になりました。

インターンで入ってきたころの川角



・それでもお金がなくなってきたんで、今度は無料で取材をしながら、なんとか収益化できないかということで、当時『チラシを社長に配る』ということで、チラCEOというサービスができました。

想いだけでつくったスライドとモデル

・それでもお金がなくなってきたんで、
融資を受けました。初めての融資は、怖すぎました。


・そんなタイミングでオフィスも移転し、青山アジアマンションから、
Aカントリーハウスに越してきました。

壁紙は実は皆で書いた

・新サービスもたくさんつくりました。ワナビーズ、つなぐつ、さがすんぼ、ビートバイ、FUJOIN等々。たくさん失敗しました。

創業から毎日3年間書いた、3年カレンダー

・当時はインターン生が主体の会社で、メンバーの9割がインターン生でした。

全社会議や表彰制度を毎月していた

・その後新卒採用を開始し、素敵な新卒メンバーが入ってきてくれました。

・インターンから上がってきた斉藤、その後吉田も執行役員になりました。


・ベンチャー稲門会の初代事務局長も2年くらいかな、やりました。大変だった。。笑



・またこの頃から、計3回、ありがたいことに資金調達もさせて頂きました。自分で融資を受けることより、大切な方々のお金を預かることの方が、僕にとっては怖かったです。



・初の資金調達後から、中途採用が始まり、インターン制度もなくし、組織が大きく変わりました。初の資金調達後、現在のCFO、執行役員の小澤も入ってきてくれました。

・コロナが起きて、リモートになりました。
*最近ではハイブリッドに戻ってきました。

・経営者BARを始めました。


・個人的な出来事はあまり覚えてないのですが、結婚して子供も生まれました。

もっと色々と書きたい気持ちもあるのですが、なんかこの場で思い出語りも違うなと思い。もし過去を知りたい方がいれば、ぜひ僕のnote等ご覧ください。

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2【10年を経て思うこと】

さて、じゃあいま、そんな10年を振り返って思う個人の心情はというと、まあ正直この10年、大変なこともあったけど、そんな中で

・なんだかんだ、10年生存率10%以下といわれる中で継続できて。
・売上も上がって、資金調達もして、色々な章も受賞して。
・色々な人たちからお祝いのメッセージもらって。
・たくさん自分でも融資受けて覚悟決めて、
・結婚して子供も生まれて。
・何より自分自身この10年本当にたくさん働いて。

うん、なんというか、結構頑張ったし、自分自身100点ではないにしろ、満足して、この10年の自分正直、よくやったなーと。

思うわけですと。



ですと。。。



。。。



えー、嘘です。


今、僕嘘をつきました!!




思うわけないんです。

全然何か残せたとか、満足とか、思ってないです。

はっきりいって、僕は、オンリーストーリーは、
この10年、何一つ成し遂げられなかった。

思っていたよりも全然何もできていなくて。

だから、悔しいんですね。
だから、くそーーーって感じなんですね。

そんなことないですよとか、10年続く会社の割合は、と言って頂けることはうれしいですが、これはまあ、感情ベースで思ってしまうものでして。

特に、後悔しないタイプの性格の僕でも、後悔は1つあって。それは

大切な人たちを、まだ、勝たせきれてないこと。
メンバー、お客さん、株主の方々、応援して下さる方々。

で。 悩ませたり、つらい思いさせたり、
振り回したり、そうした人たちがたくさんいて。

そのわりに全然報われさせられてないなーと。

それが、今の一番の率直な心情です。
やっぱり僕の場合、大切な人の選択や人生を肯定させたい
という想いが強く。人がベースなんだなーと。

そのために、よわるい会社じゃいやだし、つよいい会社であり続けたいんだなーと。

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3【3650日経営してみて残った、たったひとつのもの】

さて、そうして振り返って、反省や後悔だけするのも良くないなと思い。

逆にこの10年で何が残せたかも、考えました。


考えに考えた結果、一つだけ答えにいたりました。

それは

つながり

で。

ここでいうつながりというのは、
・人の軸で、働く人同士のつながり、外での経営者同士でのつながりということもあれば、

・知識や情報とのつながりという要素もあります。

*前提として、つながるだけのことをすべて肯定するつもりはなく。
つながりには
・資産性つながりと
・負債性つながり
があると思っています。

もちろん残ったものとして、経験とか思い出という側面もあると思います。でも、思うのは

そういった経験や思い出も、
つながりの連鎖の中でのつみあがり

だなと思ってます。

そして『つながりを通した経営課題解決屋さん』である、僕らならではの相対的な特徴もふまえて、あえてつながりという言葉を使わせて頂きました。

実際、つながりから生まれる価値って嬉しくて。

例えば、社内軸でいうと、働いてきた人の中で友達になる人がいたり、中にはつきあったり結婚する人たちがいたり。
*こないだのOBOG会で、オンリーストーリーつながりで4組結婚してた。

社外軸で見ると、つながった経営者の中で、そこで受注発注が生まれたり、
提携したり資金調達したり、一生の中になる人がいたり。一緒に起業することになったり。

人と人とのつながりだけでなく、色々な会を通して、情報としてのつながりが生まれたり。


そうした繋がった人たち同士が後で『あ、そいえば私たちオンリーストーリーでつながったんだった』と。

そんなときに少しでも思ってもらえたら、それが何よりこの会社があったことの一つの存在証明なのかなって思ったりするわけなんです。
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4関わる人たちへのガチ感謝

つながりが大切だと改めて気づかせて頂いたからこそ、この機会に改めてぜひ、かかわる皆様に感謝を伝えさせて頂ければと思います。

微力ながら、それぞれのステークホルダーの方に対して、感謝を伝えられればと思います。

感謝:お客様へ
まず初めに、弊社がこれまで会社経営できているのは、お客様のおかげです。本当にありがとうございます。

言葉だけではうまく伝えきれないと思い、どうしたら良いか考えましたが、

この機会にお客様全社様、私が直接お礼を
伝えさせて頂きにいこうと思います。

もちろん、希望されないお客様もいらっしゃるかと思いますが、弊社からもお声がけさせて頂こうと思いますし、逆にこのnoteを見て頂いたお客様は、ぜひお声がけ頂ければと思います。

*実際にこのnoteを書いている今も1社1社様お会いさせて頂いています。

とはいえ挨拶だけですと、弊社目線ですので。
私の方では、色々な提案やご案内もさせて頂ければと思います。
またその際に、ぜひ皆様からのフィードバックも直接頂けますと幸いです。

感謝:弊社メンバーへ
改めていつもありがとうございます。
皆のおかげで、今の会社があります。

ここも、何ができるかと考え、
一人一人にお手紙を書かせて頂きました。
またサミットで全体の方針の発表をさせて頂きました。

自分にできることがこれ以上思いつかなかったのですが、
リスタートするために、まず皆さんにしっかり感謝伝えることと、
方針を示すことしか思いつかなかったので、ご容赦ください。

まだまだ至らぬ経営者ですが、引き続きよろしくお願いします!
皆大好きです。マジで。
正直、僕はここへの想いが一番強いです。

感謝:株主の皆様へ

改めていつもありがとうございます。経営者として至らぬ点や力不足な点も多い中、いつも時に厳しく、その一方で経営者目線でもしっかりと応援くださり、本当に感謝しております。

周りの経営者から聞かれた際に『うちの株主素敵な方々多い』と素直に話せるのは、自分自身にとってもすごくうれしいことです。

とはいえまだ何も成し遂げられていないので、ぜひ今後とも皆様のお力添えを頂けますと幸いです。


感謝:OBOGの皆さんへ

今の弊社があるのは、これまでオンリーストーリーで働いてくださった皆さんのおかげです。

といっても、感謝を言葉で言うのは簡単ですが、これまで何もしてこなかったなと思って、何か一つ形にしたいなと思い。

初めて、10周年パーティとして、これまでのOBOGの方々にも集まって頂く、会を実施しました。

当日来れなかった方は申し訳ございません。また別の形でお会いしたり、感謝伝えさせてください。

また当日、全員と話しきれないかとも思いましたので、微力ながら参加頂いた全員にお手紙を書かせて頂きました。もしまだ受け取っていない方がいましたら、お申し付けください。

感謝:これまでにお世話になったお客様へ
この10年、色々なお客様にお世話になったおかげで、今の弊社があります。
一方で、十分に満足いく成果を出すことができなかったお客様も多くいらっしゃるかと思います。
改めてこの場をお借りして、心よりお詫び申し上げます。

皆さんのご意見やお声を受けて、サービスの改善、並びにチラCEO以外にも、提供できるサービスが広がってきました。
ぜひお気軽にお声がけくださりますと、幸いです。
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他にも家族、無料会員様、オフィス等間借りさせて頂いた方々、応援してくださる皆様、書こうと思うと書ききれないですが、感謝です。

改めてこうして書いてみると、つながりがどこか当たり前のように思っていた自分に、喝ですね。

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5最後に【未来へ】

これまで過去について振り返ってきた中で、ここから少し未来に目を向けよう。
まず前提として僕は、これまでや今について満足していないが、未来についてはわりと期待していて。


そのうえで、今期のテーマは、これまで培った強みは活かしつつ、初心を忘れずにという意味も込めて

リスタート

をテーマに掲げた。

これは、これまでの10年を起業1週目。これからの期間を、起業2週目と定義して、あらたに2週目のスタートをするという意味を込めていて。

ただそうして、リスタートをするためには、リセットや"変革"が必要で。
なので直近は大きく変革の一手や意思決定を多数してきた。

例えば、従来の売上だけ伸びればという経営でなく利益を追う経営に切り替えてコストカットをがっつりしたり。

出社もフルリモートでなくハイブリッドにしたり、提供価値も振り切る意思決定をしたり、サービス内容も大幅に変えたり。
ここには書きにくいことも多数。

ただそうした変革は、痛みが伴う。
実際、変革をする中で人が辞めてしまったり、色々なダメージが残ることも正直たくさんあった。(まあすべて経営の力不足ですが)


ただそれは僕ら視点で。
つながりがあるからこそ、そういう背景なしに見ると、僕らも噂されたりすることもある。(色々と他人の噂を聞くこともその分多いのだが)

その時

・資金調達や色々な経営者会の写真などを見て、オンリーストーリーさん良い感じですね、好調そうですね、と言われると、『うーん、そんなことないのになー』と思うし。

・一方で『あの人も辞めていて、オンリーストーリーさんしんどそうですね、やばいですね』と言われると、『うーん、大変だけど一定そうなると思っていた面もあるしな』

と思ったりする。

ただまあ正直、変革も、筋肉痛のつもりが肉離れになることもあったというのが本音だ。  ああはずかしや。笑

だが、直近はようやく糸口が個人的に見え始めてきて、リスタートの希望を感じはじめている。(利益も以前に比べるとだいぶ改善してきた)

さて、そうしたリセット、変革期間を経ての、リスタートと言っていても、具体的でないと、意味ないと思うので、実際にいくつかのことをこの10周年のタイミングまでに仕込み、実施した。
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①このタイミングでサービスサイトのリニューアルを行った。↓

https://onlystory.co.jp/


自分たちが何屋さんなのか、定義して、サイトをつくった。


②先日全社サミットで、リスタートする経営方針を話した。

・昨年の振り返り
・現状への調査(調査会社へも依頼)
・未来の事業方針
・営業戦略
・新規事業戦略
・組織や人員戦略
・会社の理念や方向性

全てここでは書けないが、過去で一番この戦略部分に時間をかけた。

③新たに、このタイミングでのメンバーの入社。
リスタートのタイミングで入社してきてくれたメンバーも!

1人目:人事責任者兼経営企画室長:つたざわ
組織自体の見直しをしっかりとしたいなと思い、起業2週目のスタートを切るためにも、このタイミングでジョインしてもらった。


下記個人的にめちゃ好きなピッチで。
オンリーストーリーの可能性を感じられるので、ぜひ見てみてほしい!

2人目:経営秘書、会田

僕のサポートをしてもらいつつ、組織に熱入れもしてくれている。
noteも面白い。

https://note.com/onlystory_noa/n/n7e4087e28b79?fbclid=IwAR0RstTNDpOa7m3FEIgHo39r9ZbP3GBUk70XEgGDvlPQ6T8f6du_7W-H290

④10周年記念サイトのリリースと、このnoteのリリース
つながりの大切さを認識したからこそ、形にしたいなと思い、今回10周年記念サイトをつくることにしました。

https://onlystory.co.jp/service/10th_anniversary/

中でも、個人的に一番重視したのが、つながりを可視化したこの部分だったりします。
しっかりと経営の想いを伝えようというのと、一つの区切りとして。


200人以上の方からメッセージ頂きました。

ぜひご覧ください。
https://onlystory.co.jp/service/10th_anniversary/


⑤役員インタビューと公開
僕以外の役員がどんなこと考えているのか、
取材してpodcastで配信しました。


⑥10周年パーティの開催、手紙

何周年記念とか、パーティとか今まで一度もやったことなかったけど、つながりの再確認と、感謝の伝達を目的に、開催しました。

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えー、ということで、正直このリスタートのタイミングに合わせて、だいぶ前から色々仕込んできてました。笑


わくわくしていけるぞ感と同時に、日々起こる絶望感、不安感の間を、常にラリーしている感覚だ。

ただそれは、よく考えりゃ、これまでもそうで。
僕の過去のnoteを遡ってもらえたらわかると思うが、常に心配で、常に不安で、常にしんどくて。

そうしてメンヘラ感がない期間なんか、よう考えたら一度もなかったなと。

そうして今、僕は起業2周目のリスタートをしているところだ。

さて、ただそんな2周目やリスタート後でも変わらないものがある。


つよいい会社をつくる!
つながりを通して、経営課題を解決する!


そんな想いは、ずっと変わらない。

そしてそこに、つながりという僕らならではの武器が、積み重ねてきたものがある。

もう、あとは、肯定するだけだ。

見てろよ!!

最後に、改めてこの10年"つながって"くださった方々に本当に感謝です。
皆さんこれからもよろしくお願いします^^

*ちなみにお祝いも、何もいらないです。
ただ強いて、強いていうなら。。。
このnoteをSNSシェア頂けたら、それだけで、好きすぎて嬉しすぎます!!笑

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こんな場所あんま誰も見ないかもだけど、僕直下で一緒にリスタートさせるために働く人、2名だけ、2月末まで募集します。

・内容:経営者向けのCS、経営者同士のマッチング、経営者BAR運営サポート、経営者向け営業等
・メリット:日本で一番経営者に会える環境

・形態:業務委託、社員、バイト、インターン、なんでもOKです。
・日数:週4日以上働ける人。週3日以上出社が理想ですが、最悪リモートでも良いです。

*興味ある人は、下記から僕に直接メッセージ下さい。

https://www.facebook.com/tetsuya.hirano.14

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