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第四話: 月曜日に会社に来てみたら、会社の前に150人位の人だかり。

事務所用の椅子とテーブル、書類棚、仕事用のパソコン、プリンタ、ファイルからワーカーが使うテーブルや椅子、給湯室用の冷蔵庫、ウォーターサーバーなんかを買いに行くと言っても、社用車すら無い(私の通勤は最初、ホテルからトゥクトゥクで通っていた。)ので、通訳兼マネージャーのティプさんのバイクの後ろに乗せてもらって買い物に。家電や家具が売っているお店は配送してくれるから良い物の、消耗品とかは配送してくれないので、そこから数日に分けてひたすら買い物をする。

やっと、買い物が落ち着いたら、今度は人を募集しなければならないと。

私: さてそろそろ人も集めないと作業を始められないし、求人広告でも出そうか?

ティプさん: そうですね。来週の月曜日に作成して募集しましょう。

その前に昨年の12月にラオスに来た際にパートで入ってもらったワーカーの中から、何人かに絞って、本契約をしようとコンタクトを取ったら、みんな快諾してくれて、多少の人数は揃ってはいたものの、今後のことを考えてと言うか、最初に周りの会社の人達に言われていた事がありまして

みんな採用してもすぐに辞めるから沢山集めておかないと大変だよ?

と、言われていたこともあり、せめて15人位は雇いたいかなと。既に決まっているのは5人。あと10人かぁ・・・すぐに決まると良いけどなぁ・・・と、思っていたのが土曜日。

ラオスは土曜日休みの会社が少なくて、基本的には日曜日しか休みがない。最近はまた変わってきているのだと思うけれど、それでも当時は土曜日もフルで仕事の会社が多かったと思う。

この時には既に住む家は決まって、家具も搬入して落ち着いていたけど、相変わらず車が無かったので、ティプさんに毎朝、自宅までバイクで来てもらって、ティプさんの後ろに乗って仕事に行く毎日。

家探しの話は次回にするとして。

家が決まった後の日曜日は自宅で洗濯しながら過ごしていたのでは無いかと記憶している。兎に角、足がないから動けないし、行けたとしてもコンビニなんて無くて、徒歩で車道の端をトボトボ歩きながら自宅から1.5キロほど先にある市場に行くしか出来ない。

市場と言ってもローカルの市場で個人的には、

私は今、東南アジアに居る!


って感じがすごく感じられて個人的にはとても楽しかったのですが、多分苦手な人は苦手なんだろうなと感じる様な場所。

そして、帰り道で牛に遭遇。

ラオス南部でこんな風に牛が歩いているのは当たり前で、さらにこの牛も野生ではなく飼い主が放牧している牛。まぁ、他にも野生なんだか飼ってるのか分からないようで飼っている鶏とかヤギとかがいっぱい居る。

なんなら国道でも牛歩いてるし、運転する方も逆に牛とかヤギが道路に居て万が一事故ってしまうと、自分の車が壊れるからと、牛やヤギには優しい。


ラオスの路上で1番偉いのは牛。


そんな日曜日を過ごして月曜日、いつも通りティプさんのバイクの後ろに乗って会社の門をくぐろうとしたら・・・

あれ?なんかやたらと人だかりがあるんだけど?

何かあったのかな・・・

とりあえず、裏口から会社に入って、ティプさんに何があったのか確認してきてくれない?と言って、事務所に居たら、

ティプさん: なんか、今日から募集が始まるって村の村長から連絡があってみんな集まったって言ってる!

え・・・いやいや、これから募集をかけようかって話してたのよ?

そりゃあ、事前に採用が決まってる子には連絡しましたよ・・・って、それか!?それが原因なのか!?

とりあえず、応募に来たのは分かった。

でも面接する準備なんて、

これっぽっちも出来てないんだと。

一先ず、連絡先を聞いて、後から連絡すると伝えてくれとティプさんに頼んで、リストを作ってもらう。

このリストを作るだけで1日が終わった。

1日目の応募者が

約150人


ちょっと待って、もしかして明日も来るんじゃないの?これ?

そんな訳で以前働いてもらっていたワーカーのケットさんを応援で呼んで火曜日。また100人くらい居る・・・

私:ごめん、来てくれるのは嬉しいけど、今日からは学校卒業している子だけ、面接するって事にしてくれない?


・・・それで半分は帰った。


半分帰るの!?

水曜日、また今日も7〜80人の応募者が会社の前に。

私:ケットさん、今日はもう専門学校か大学出た事のある人だけ連絡先聞いてくれない?

そんなこんなで、

総勢270人近い応募者


採用は10人


って言うか、コレ・・・

全員面接するの?

次回へと続く。

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話数が増える事に閲覧者が減っていて中々複雑な状況です。と言うか、今回は投稿日も変えてみましたw

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