小野あくび

エンタメ感想文の記録。本・映画・舞台・音楽・ラジオ・テレビ番組など、色んなエンタメが幅…

小野あくび

エンタメ感想文の記録。本・映画・舞台・音楽・ラジオ・テレビ番組など、色んなエンタメが幅広く好き。ジャンルとしては、お笑いが多めかも。

最近の記事

『これが生活なのかしらん』読書感想文

nobrock tvの「ダウ90000蓮見 嫉妬した芸人&クリエイターベスト10」の回を見て、読みたいと思った本。 視聴後すぐにAmazonにて購入したのだが、急速に人気が出たせいで在庫がなくなったのか、到着予定日当日に注文がキャンセルされてしまった。 こんなことは初めてで驚いたのだが、どうしても読みたかったので直ぐに再トライした。すると、増刷されたおかげか、すぐに届いた。 蓮見さんの影響力、すごい。 作品は、「これが生活なのかしらん」という詩から始まる。 「ワクワク

    • 365日違う曲を聴く生活(4月編)

      4/1 生活 - 礼賛 今回のEPは全曲良かった。先月はPEAK TIME一生聴いてた。でも改めて聴き直すと、リリックが1番刺さるのはこれ。サーヤさんがコンプレックスを吐露する表現をしたのが珍しくて驚いた。「マジなことをマジな顔して話すのはすべってる だからせめて音に乗せて話してる」リリックがカッコ良すぎる。 4/2 NO MORE CRY - D-51 鬼レンチャンのスペシャルをTVerで観ていて、聞いたことあるな〜と思って検索したら、ごくせんの主題歌だった。多分

      • 『そして誰もいなくなった』読書感想文

        ミステリー好きで、この作品をオマージュした物語も読んだことある癖に、オリジナルをまだ読んだことないのは恥ずかしいなと思って読んでみた。 読了した感想としては、面白すぎた。 やっぱり名作は何年経っても名作なんだなと思った。当たり前だけど。 まず、ストーリー運びがめっちゃ丁寧だなと思った。 冒頭、島に向かうまでの道すがらの描写で、それぞれのキャラの性格や振る舞いを明らかにしてから本編が始まる。なので、登場人物が多いにも関わらず、島のパートに入っても余計な混乱をしなかった。

        • 『東京ホテイソン第3回単独公演「銀鼠」』感想

          本日を持って、全国ツアーが終演したので、感想を投稿したいと思う。 私は、4/27(土)の昼公演を見に行った。 ホテイソンのネタはいろんな公演で見たことはあったのだが、単独ライブは初めてだったのですごく楽しみにしていた。 感想としては、めちゃくちゃ良かった。 まず、漫才が全部面白かった。 オープニングを含めれば、全部で5ネタあったのだが、そのどれもが最高だった。 まず、オープニングの漫才は、最近のお笑い界の時事をいじって軽快に笑いをとった後、スマートにオープニングVが流

        『これが生活なのかしらん』読書感想文

          ライブ『まんざいこわい』感想

          少し前にやっていたライブだが、今日再配信の通知があり、改めて鑑賞した。 そして、あまりにも良すぎたので感想を書きたいと思った。 まず、タイトルが秀逸。 元ネタは、まんじゅうを怖がるふりをすることで、実は大好物であるまんじゅうを友人から引き出す「まんじゅうこわい」という落語だろう。これは、山ちゃんの「下から関節」のスタンスと「漫才大好き」という属性に相まって、これ以上ないタイトルに仕上がっている気がする。 次に、メンツ選びのセンスも抜群。 憧れの喋りの天才、今正に漫才に飢え

          ライブ『まんざいこわい』感想

          映画『オッペンハイマー』感想

          ①「核戦争」について 戦争をテーマにした映画は幾つか見たことあるが、その殆どが「無惨にも戦争に負けた日本」を、日本人の目線から描いたものであった。 しかし本作は「原爆を作って戦争に勝利したアメリカ人の視点から見る戦争映画」である。 なので、私にとっては、そもそも作品の切り取り方自体が新鮮だった。 また、戦争に対するアプローチも、「戦時中の日本の悲惨さを描写することによって、戦争に対する嫌悪感を掻き立てる」というものはよく見てきたが、「原爆を作った男の罪悪感」を描くアプ

          映画『オッペンハイマー』感想

          『成瀬は天下を取りにいく』読書感想文

          ずっと気になっていた作品を、やっと読むことができた。 本作は、ざっくり言うと、自由奔放・猪突猛進で、天衣無縫な「成瀬」という特徴的なキャラクターを中心に、彼女を1番近くで見守る親友の島崎を含めた、様々な人の心の機微が描かれる連作短編だった。 感想としては、シンプルにめちゃくちゃ良かった。 青春の煌めきが全部詰まってた。 成瀬は、現実にいたら、かなり近寄りがたい存在だと思う。実際、物語の中でも「変な子」として遠ざけられているシーンが度々登場する。 でも本を読んだ感想とし

          『成瀬は天下を取りにいく』読書感想文

          舞台『AGASA』感想

          AGASAという、芸人さんを集めて行う、生の舞台でのマーダーミステリーを見てきた。 今回の舞台に関して、誤解を恐れず率直な感想を言うと、「めちゃくちゃ面白かったけど、期待してたものとはちょっと違った」になる。 まず何が面白かったかと言えば、当然、芸人さんたちのやり取りである。 本人役で推理し合うという設定上、全員がメタとコントの狭間で揺れ動くのが、本当に笑えた。 特に、狩野さんが全力でコントに振り切ってくれたおかげで、その他のメンバーが狭間を行き来しながら、ツッコんだ

          舞台『AGASA』感想

          映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』感想

          【前半】 序盤は、友情の素晴らしさに惚れ惚れした。 中高生になれば、男女の仲になる子も出てきて、仲良し5人グループの中にも彼氏持ちが現れる。しかし、喧嘩っぽい言い合いはありつつも、一応は放課後のツチノコ探しに誘ったり、決して仲間外れにしないの5人組の関係性が、素直に素敵だった。 キホが彼氏と別れた際にも「こんなことなら、おんたん達とツチノコ探しておけばよかった…!」と吐き捨てていた。ツチノコ探しでも何でも良いのだが、友達の中だけの言語で、感情を共有できる相手がいること、そし

          映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』感想