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手の平を開けば

稽古日。少しだけ台本を期待しつつないだろうなとも予想。
自分も何かを準備しないとと思っていたけれど昨晩断念。
さて、他に何かを用意しているメンバーがいるのか。
それとも、その場で何をやるのか決めるのかだ。

まだ情報掲載できないけれど。
今週発表できる情報がございまして。
それについても話をする。
解禁日がいつになるのかもわからないままだけれど。
必ず今週中には発表になりますので。

さて無事台本もなく。
話すべきことも話せば。
何をしようかぁ?となる。
そういう時なんのために集まってんだよ!無駄だよ!って人もいる。
でも実は自分は意外にそんな時間も大事で嫌いじゃない。
必要な時間帯だよなぁって思っている。

毎週やることが準備されている状況って言うのは楽だ。
そもそも役者は自分が役者をやりたくてやってる。
それがいつの間にか姿勢として待ちの形になっていく。
特に稽古は難しい。
今、自分が稽古するべき事って何だろう?ってのは簡単じゃない。
ネガティブな感情のすぐ隣を通り抜けるから。
けれど実際にはとってもポジティブなこと。
得意なことと、苦手なことと、自分を知ることから芝居は始まる。

さて1月の公演の稽古までに何をやろうか?

それぞれが当事者だ。
厳しい言葉を言われてきたメンバーもいる。
向き合ってきたメンバーがいる。
自然、芝居の稽古しなくちゃやばいよなって話も出る。
今の自分たちで足りていないものを見据えて。

稽古をする。
結局、焦りしか生まれない。
誰の度の芝居を観ても何かが足りないと感じる。
その何かがなんなのか考えるけれど。
答えは出ない。
何よりも自分に足りない。
何かが足りない。
観ても、演じても、足りていない。

演出家からの言葉で凹む役者もいる。
なんでかわからないけれど歯を見せる役者もいる。
おいらはずっと焦ってる。

だってだって。
自分は映画を創ると決めて、それに向かってひた走った。
映画が公開されて、これまで応援してくれて来た人だけじゃなくて、たくさんのたくさんの人に出会ってきた。
そして、そんな人たちからこれでもかと愛していただいた。

それから舞台の発表をしたのだ。
自分たちが出来る最大の恩返しは作品を届ける事だと思ってる。
いつも通りだけれど、例えば来年再来年に向けて今回はここをテーマになんて悠長なことをしていられないと思う。
何か公演を通じて変わるかもしれない!なんて希望的予測も出来ない。
間違いなく、良いものになるという確信が必要だってことだ。
それを思えば何かに追われているようでただただ焦る。
まぁ、そんな台本を書かなくちゃいけない人の焦りはもっとひどいと思うけれど。

飲み屋に行って、自分が書いている配役とあらすじの一部をそこにいた何人かに読んでもらう。
まだまだ未完成の段階であまり人に見せたいものでもないけれど、現時点での印象ももらえたらと。
オムニバス公演で自分の書いた作品に出ていたメンバーにだけ読んでもらう。
まだ少し時間がかかるけれど。
なんとなくとは言え伝わることがわかっただけでも収穫かもしれない。
とは言え、やっぱり難解だし演じるのも難しいだろうなぁと思った。

世界から見たらあまりにも小さい範囲で
考えることがたくさんある。

たった一言の言葉に真剣に向き合えないのであれば何も見えないのと変わらないと思う。

来週は何をするだろう?
今週何も手にしていなければ、どんどん置いていかれるだろう。

ほおら、手の平に何が残ってる?

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。