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盂蘭盆会

明けて今日は盆の入り。
迎え火を焚いて空に知らせる。
死者たちは黄泉の国から家に帰ってくる。

明日は迎え火をしようと話しているけれど。
生憎の雨予報。それも台風7号絡み。
確か去年も台風だった。
台風でも空からやってこれるのかな。

盆踊りだって、花火だって、本来は送り火、迎え火だ。

会えるものなら会いたいけれど。
今日まで一度も会えていないよ。
今、いるんだよと毎年のように聞かされて。
気配を読むけれど。
それすらも感じない。
でもきっとそれでいいのだと思う。
今、ここにいるとしたら。
そう考えることが大事なのかもしれない。

そういえば去年の盆の入りは少しだけ賑やかだった。
今年は少人数かな。台風だしな。

よくさ、霊媒師とかがさ、お墓参りしてないでしょう?先祖が寂しがっているとかそんな言葉で脅すでしょう?
あれっておかしいと思うんだよ。
だって僕なら、僕のことなんて忘れるぐらい楽しく生きて欲しいから。
寂しくなんかないと思うよ。元気に生きていさえすればさ。
儒教的な先祖崇拝は良い所も悪い所もあるけれど、強制したらその時点で悪いものになっちゃう。ふとした時に先祖を思うことは、自分よりも年上の人を敬う大事な種になるのだとは思うけどさ。

いつも心のどこかに生きているからさ。
別に送り火も迎え火も形式的なものなんだって思っていいよ。
皆が参加する必要もないし、たまに思い出すだけでいい。

大事なことは、楽しく生きているかどうかだ。
亡くなった人を想うことは形じゃないからさ。

と言いつつ、迎え火の準備をした。


映画『演者』
企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル
題字 豊田利晃

「嘘ばかりの世界」だ
  「ほんとう」はどこにある

【上映館】
・2023年11月18日(土)より
ユーロスペース(東京・渋谷)
http://www.eurospace.co.jp/

出演
藤井菜魚子 河原幸子 広田あきほ
中野圭 織田稚成 金子透
安藤聖 樋口真衣
大多和麦 西本早輝 小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟
録音 高島良太 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希
制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

◆終映(特別限定先行上映)◆
・2023年4月15日(土)16日(日)※限定2日間
シアターセブン(大阪・十三)
・2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)※限定3日間
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
・2023年3月25日(土)~31日(金) ※限定1週間
K'sシネマ (東京・新宿)

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。