お前のために

コンセプト思考 04

演技について考察を続けている劇団や、舞台表現について突き詰めている劇団というのが確かにあって、そういう劇団たちを例外とすれば
ほとんどの劇団は自分たちの作品を発表する場を持つという事なのだと思う。

バンドを組めば、リハとライブを重ねながら当然、音源を残すことを考え始める。それは作品を流通させていくという意味だからだ。
もちろんライブが一番好きだとしても、音楽を流通させていかなければいずれ活動範囲に限界がやってくることを誰でも知っている。
そしてそれはバンドだけではない。
絵画がバイヤーが集まる場所に絵を運ぶように。
芸術だろうがエンターテイメントだろうが、流通に乗せなければ世界が拡がらないのは当たり前のことだ。

バンドマンによるライブ盤のように。
舞台を録画した作品を流通させることばかり行われてきた。
舞台のような生の迫力はなく、映画のような演出もないDVD。
それはある意味でファンサービスの一環であり、何処までいっても一般流通とは遠いものだったように思える。もちろんライブ盤が好きな人がいるように、そういうものも同時進行であるのならいいのだけれど。

作品を発表する場という意味で言えば。
ミニシアターの世界には、映像制作集団という団体が数多くあることを知った。小さなプロダクションで、劇団と違うことがあるとすれば、基本的に、脚本家と監督とカメラマンなどで構成された集団で、特定の俳優が常連という事だった。これはまるで初期の劇団と変わらないじゃないかと思えた。

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