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映画『演者』2日目

映画『演者』公開2日目
2023年3月26日(日)18:35~ 新宿 K'sシネマ
舞台挨拶
登壇:河原幸子、織田稚成、小野寺隆一
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無事公開いたしました。
公開の週末が雨では当日券は伸びないかもなぁなって思いながら新宿に降り立つと、雨が上がっていました。
上映開始時刻を過ぎてからケイズシネマの控室に。
舞台挨拶のメンバーが集まってきて。
まるで昨日も会っていたかのように当たり前に普通に話し始める。
久しぶり!とか言いそうなものの、久しぶり感すらない。
自由にしゃべり始めたり、喫煙に行ったり。
ああこの人たちとはいつまでもこうなんだろうなぁという安心感。

映写室から時々漏れ聴こえる映画の音。

少しうわの空な僕。今、映画を観ている人がいるというその感覚。
何を話すか、どんな進行をするか、結局何も思い浮かばない。
流れに身を任そうと思う。
なにせ、金子さんがいればなんとかなるからさ。
この人の天才性に未だに気付かない世の中ってどうなんだろう?

舞台挨拶に並ぶ、僕ら。
扉に耳を近づけてエンディングテーマを聞いている役者もいる。
少し浮いたような感覚。
扉が開くと聞こえてきた拍手の音。
僕たちは再び舞台に立った。

良く知っている顔。
はじめましての顔。
もしかしての顔。
映画『演者』を観た直後の顔、顔、顔。
ただただ感謝する気持ちだけが湧き上がってくる。
どう感じたかはわからないままだったけれど、それは関係なかった。
映画『演者』を体感してくれた同志のような感覚。

舞台挨拶は人数も多いしわちゃわちゃとおちゃらけながら。
笑いなんかも起きて、ああ、あたたかい空間だなぁ。舞台の上が僕たちの生きる場所なんだよなぁと、改めて。
満席には届かなかったけれど、たくさんのお客様がそこにいる。

ロビーでのお見送り。
ごった返してしまってご挨拶できない方も。
なんの連絡もないままこっそりやってきた友人から後からメッセージが来ていたり、逢えない人もいた。
はじめましての方も何人も挨拶が出来て。
震える手で握手をした方もいらっしゃった。
たくさんの皆様がパンフレットを手にしてくださっていた。
リピートしてくださるという声もたくさん聞こえてきた。

初日打ち上げに行く。
今度はネトフリやろうぜとか、夢いっぱいじゃないか。
今までの劇団員としての責任みたいなものがなく、役者として参加しているという感覚について聞いたり。
まぁ、何度笑ったことだろう。
定期的に集まって飲まないとなぁなんて話まで。

帰り道。SNSやメッセージでたくさんの感想を目にする。
とっても嬉しいコメントが並んでいく。
今のところ、批判的なコメントを目にしていないけれど、そういうコメントも僕は全部受け入れようと思っていて、議論を生んでもいいと思っているのだけれど見かけなかった。賛否のある作品だと思っていたからとても意外だった。
ネタバレも僕の感覚ではどこまでがネタバレなのかわからなくて。
ネタがバレていても楽しめるしなぁというふわふわした感覚がある。
それでもお客様がそうならないようにコメントしてくださっているのがわかる。
感想も同じ映画なの?というぐらいバラバラなコメントが並んでいることに僕は誇りを持つ。そう。そういう作品だからだ。

2日目の予約状況を確認する。
じわじわと席が埋まり始めている。
今日もあいにくの雨。当日券は晴れの日よりも少ないだろう。
それでも一席ずつ埋まっていくことが嬉しい。
誰かの感想を目にして足を運んでくださる方がきっといる。
僕はそうやって少しずつ拡がっていくことを目指している。
それが出来ない作品なら、そういう作品だということだから。

それでも今日も満席になるまで祈り続ける。
雨音を聞きながら。
昨日よりも登壇者が少ないから少し深い話が出来そうだ。

どうかどうか皆様。
映画『演者』を体感してください。
この映画は体感したその人だけの映画になる作品です。
観た人の数だけ、受け止め方も感覚も感想も変わっていく。
そういう作品です。
泣く人もいて、考え込む人もいて、驚く人もいて。
そして声を届けてください。

さあ。二日目の準備だ。

映画『演者』

企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル

「ほんとう」はどちらなんですか?

2023年3月25日(土)~31日(金)
※各日程 18:35から上映
K'sシネマ (東京・新宿)

2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)
各回10時から上映
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)

出演
藤井菜魚子/河原幸子/広田あきほ
中野圭/織田稚成/金子透
安藤聖/樋口真衣
大多和麦/西本早輝/小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟 録音 高島良太
題字 豊田利晃 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希 制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

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