可愛いを食べたいという狂気

人の不幸は蜜の味?

 人は誰しも深いう闇のような憎しみのような妬みのような感情を絶対に持っている。虫も殺さないみたいな目をした可愛い女子ですら、誰かを蹴落としたり優越感に浸ったりという感情は絶対にある。これは絶対と言い切れる。しかもこの闇は人間の一番優しい心と同じ場所に隠されていると私は思っている。だからこそ誰も触れられずに居るし、自分でも気付かない事がある。

 なんの話か、真面目な話しかと思いきや、今回は「お菓子」の話です。私が世界で一番好きなお菓子は、カバヤ食品さんのさくさくぱんだ。これは説明はいらない。世界一美味しい。旨いもんは旨いんだよ、と俳優の中尾彬さんが言っていた気もするので、説明は割愛する。

 世界で二番目に好きなお菓子は、ロッテのチョコパイ


 チョコパイなんて幼稚園児くらいの頃から食べてたと思うもん。パイと言いつつパイじゃないんだけど、ふわふわしっとり生地がケーキ感があって、大人になった今でこそ、ケーキくらい自分で毎日でも買えるわと言えるけれど、子供の頃って、ケーキは誕生日とクリスマスの特別な食べ物でなかなか買ってもらえない中、ロッテのチョコパイは日常感溢れつつの最高の贅沢のようだ。

かわいいは食べれる?

 だが、今日私は話したいのはどちらのお菓子についてでもない。ローソンで売っているこれだ。

 キャラクターをモチーフにした和菓子。あぁ可愛い。。。リラックマ好きの私にとては、これを食えなんて踏み絵のようなもの。。ぐぬぬ。。。と言いつつ折角購入したので食べたのだが。

 私はこの“キャラクターモチーフ菓子”にも、人間の闇のようなものを感じる。『かわいい~かわいい~食べられない~』と原宿に行けば10分に1度くらいは耳に入ってくるであろうワードだが、食べられないと言いつつ私達はそのかわいいお菓子を食べるのだ。とりあえず挨拶程度に『食べられない』と言っただけで本当は全然食べられる。だって食べる為に購入したのだから。

 赤ちゃんを見かけた時『可愛くて食べちゃいたい』これも私はちょっとした闇のような狂気のようなものを感じる。人はどうしてかわいいものを食べたいと脳内で認識するのだろうか。かわいいを栄養にすれば自分もかわいいになると、漫画に出てくる若いエキスを吸いまくる老婆のような感覚が埋め込まれているのだろうか。そこに存在する“かわいい”より自分のほうが“強い”“上”という心の柔らかい部分に隠された闇なのだろうか。
謎だ。

 かくゆう私だって、甥っ子に会う度にかわいすぎて食べたいと思うし、何度かマヨネーズつけてほっぺた食べてもいいか本人に聞いたことすらある。かわいいを食べる、この感覚は一体なんなのだろうか。
 かわいいからギュっと抱きしめたい。それがギュっとしすぎて思わずギュっとしすぎて小さくしすぎて体内に取り込み自らの一部にしたいと思ってしまう人間の深層心理なのだろうか。


 謎である。

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