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Encounters 出会う建築

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姉妹版の『Deliciousness おいしい知覚』をなるべく簡易な言葉に置き換えてみたものです。
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記事一覧

二-四 自然―抽出と再構成

自然の再構成光や雨・風・熱・緑・その他自然の要素はそれ自体が生きていくために必要な情報に…

〇 はじめに

目の前の建物を語る言葉今、目の前にある、その建物。 その建物に、どんな意味や価値があるだ…

一 出会いについて

建築の意味と価値「そこにどんな出会いがあり、何が得られるか、が、その建築の意味と価値であ…

二 何と出会うのか

何と出会うのかでは建築で何と出会うことができるのだろう。何と、ということはここまであまり…

二-一 素材―固有性と社会性

素材と固有性まず、人は素材と出会う。 人は、その素材の特質・テクスチャから情報を抽出し、…

二-二 姿勢―重力の現れ

活動の基本としての姿勢この世界は基本的には重力に支配されている。その中で、姿勢を保つこと…

二-三 五つの探索モード―重なりと責任

探索モードの重なり人の知覚をベースとした出会いの探索には五つのモードがある。一つは先に書いた「重力」との出会いを探索するモード。後の四つは、「見え」「音」「感触」「味と匂い」のそれぞれとの出会いを探索するモードである。 知覚をベースにしたそれらのモードは、実際には複数のモードによる出会いが重なりながら、一つの出会いの感じを生み出す。 例えば、洞窟の中に温泉があったとすると、そこでは、暗闇の中の水面の光といった「見え」、洞窟で反響した水の「音」、温泉独特の肌触りや温度による