純粋形態としての卵 『宇宙船地球号 操縦マニュアル』(バックミンスター・フラー)
本文の後に追加されている注釈で、訳者である芹沢高志は、フラーに対する敬意を込めて、次のような点について批判を行っている。
(a)フラーの宇宙観、世界観は、徹底的に動的であることを主張していながら、意外に、自己完結した静的なものになってしまっていること。
(b)フラーは世界をグローバルに眺め行動することを主張するが、地球上のいかなる環境にも適応できる技術を求めたが、それが多様性を損ない、均一化を促進する可能性があること。
(c)フラーは軍事技術の「本当に少ないもので本当に多く