全てをボケとして生きる

これも個人的ヒット本。

著者は『意味を問うことはポストモダンの社会を欲しないということだ』と言い、われわれに意味を与えようとする様々なものの意味の意味を分析し、バッサバッサときっていく。

この本のほとんどがツッコミなんだけど、ポストモダンを生きるということは要するに全てをボケとして生きる、ということなんだろう。ボケとは正当性を手放すことで、自らの存在価値を獲得していくような在り方である。

そのほとんどは正当なツッコミをもらうことなしに終わるが、それでもなおボケるのがポストモダンの作法である。

自分も自分なりにはボケてるつもりだけど、ほとんどツッコまれることはない。まだボケ方が足りない、もしくは分かりにくいんだと思う。

たまにはツッコんでもらえないとボケも上達しない、と寂しくなることもある。だけども、それでもなおボケ続けるのが作法なのだ。

精進していこう。



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