違うステージに進んでいると信じたい

そういえば僕が東京にいるころ定期代がもったいなくて小田急線の千歳船橋のアパートから六本木の事務所までチャリンコで1時間かけて通っていたのだ。
あのときのほうが僕は野性味を持っていた。

定期代がもったいなくて、というのは嘘で定期買うお金もなかったんだけどね。

結婚する手前、30過ぎまでは車はおろか、原チャリも持ったことがなく、移動は行けるとこまでチャリンコだった。

そこからすると今は運動らしい運動はほとんどしていない。

僕は、心の片隅では、いざサバイバルな状況に放り込まれたとしても生きていける、最低限の身体と、『野生』を手放さずに生きていくことが、『生物』としてのマナーだと思っている。
それは、僕のなかでは僕が自然の世界にとどまれる『境界線』なのだ。

みたいなことも考えることがなくなった。野性味も境界線もくそもない。

これが老いか。

違うステージに進んでいると信じたい。



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