自分と現われる秩序との距離
内井において装飾とは『人間性と自然界の秩序の表現』『宇宙の秩序感を得ること』であるようだ
秩序としての装飾。
装飾としての装飾(または虚飾)と何が違うか。
それは多分、自分とそこで現われる秩序との距離だと思う。それとの距離が大きければ大きいほど装飾でありながら装飾的ではなくなる。
自分との距離の小さな装飾は各々が自分の趣味で設ければよいと思う。
それは各々に任せて、建築は・・・・と、建築の話に限らず、例えば季節の行事や祭り、音楽、あるいは手作りの調度品なんかも、自分と世界との距離、言い換えれば自分の世界を大きくするための工夫なのだと思う。
気がつけば、便利になればなるほど、忙しくなればなるほど、どんどん自分の世界は小さくなってしまっている。
自分の周りに、または子どもたちの周りに、この距離を拡げてくれるような機会を残せているだろうか。
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