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今こそ、起業家が持つべきマインドは

こんな時だからこそ、起業家は、足元を見つめて、地に足をつけて、一つ一つ焦らず積み上げて行こう。Back to basic。

そういうトーン、正しいですし、もっとです。でも、あえて、僕はそれ、と唱えたい。

だって、リーダーが、こじんまりとしてたら、つまんない会社になっちゃいませんかね。誠実に真面目にやることは大事だけど、それだけで、世界に爪痕を残すことってできるんですかね。


ドットコムバブルが弾けて、911が起こって、世界的に不況モード真っ只中だった、2002年か2003年の頃、僕は海外ビジネススクールへの留学を狙って、GMATという難敵に向かっては、折れ。を繰り返していました。

なかなか狙った点数まで届かない日々の中、楽天での業務は過酷になっていき、単純に勉強時間を捻出するのもままならない日々。「あぁ、もう断念しちゃおかなー」という声が頭によぎっていました。

とある週末のある日、一人で車を運転しながらJーwaveを聴いていたのですが、そのプログラムのゲストは、元F1ドライバー、片山右京さんでした。そこで僕は、彼のこの言葉に、救われたというか、導かれることになります。

「僕は困難な状況におちいって、その挑戦が無謀に思えてきた時、必ずやることがあります」

「それは、声を出して、「絶対できる!」って10回、言うんですよ」

そして、ラジオの前で、右京さんは、すごく魂を込めて、「絶対できる」って10回、力強く、呟いていたんですよね。うわーって、思いましたよ。

そして、右京さんがおっしゃったのは、こんなことでした。

「人間、自信なんて、普通ないんですよ。どれだけ努力を積み重ねても、簡単に自信なんて、身ににつかないのが本当ですよ。

だけど、自信がやたらある人っているじゃないですか。まあ、僕も多分、自信があるタイプの人間です。
でも、実は僕はですね、努力するしかない、凡人なんですよ。セナとかシューマッハとかの天才とは違うんです。」
じゃあ、どうするかって言うと、
根拠がない自信を持つしかないんです。

根拠がないけど、それでも、勇気出して、言葉に出して、
自分を騙すんですよ。


僕は、ジーンとしちゃいました。これだと。

やっぱり、今こそ、経営者は、根拠のない自信を持ちませんか。
根拠のない楽観を示しませんか。
十回叫びませんか。絶対できるって。

それできっと、大丈夫ですよ。おやすみなさい。

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