おの /写真
飛行機が飛ぶ。 様々な人が観る。 こども、おじいさん、カメラを向ける人、さっきまで花を見ていた人。 いくつになっても熱を上げられるものがあるのは、いいことだなと思う。 そんなものが自分にあるのかわからないけど、あったらいいなと思う。
2018年、春。 卒業して仕事が始まる間に、岡山と広島に旅行した。 Rollei35にはVelvia100が入っていた。 竹原で撮りはじめたフィルムは最後数枚が撮りきれず、長いことカメラに入りっぱなしになっていた。
夕方、広場を通る頃に、ちょうど子供向けのイベントが終わった。 桜、イベント、走る子。 これでもかと言うくらいに、春だった。
花、緑、気温。 春を感じるものはいろいろある。 外で走るこどもも、そのうちの一つ。 草花も、人間も、生きているなと思う。
先週くらいに咲くかな?と思ってた桜はぎりぎり咲かず。 今週は急に暖かいを通り越し、少し暑いくらいに感じた。 さすがに桜も咲いていた。 この道で桜を撮っていたのは、ほとんど外国人観光客のような人たちだった。 桜の名所とかではないのだけど、こういう日常の中の桜のほうが好きだし、自分が観光客なら撮りたいと思う。 平日の昼間に時間が取りずらい身だ。 桜がこんなに咲いている週末は、年に1回か2回だろうか。それがあと何年あるか。 掛け算すると、見慣れた風景もいっそう大切に感じる。
朝。 昨晩からの強い雨は降り続き、風も吹いていた。 会社に歩きながら、雨が止んだら定時で帰ろうと決めた。 ーーー 昼頃には雨が上がり、夕方家に帰ってすぐ、現像から上がったフィルムを受け取りに行った。 何年ぶりだろう。 フィルムを受け取るときは、失敗して何も写ってなかったら気まずいな、と不安になる。 少し黄色がかって見えるのは、フィルムが長いことカメラに入っていたからか、透かしてみている光源のせいか。 リバーサルフィルムは現像したら画が完成するのが好きだ。 フィルムのま
この間の週末、手紙社さんの蚤の市に行ってきた。 あまりに洒落たお皿があったので買ってきた。 このシリーズ、香たて、ペーパーウェイト、箸置きもあるようで。 またどこかで見かけたら買うんだろうな。
そろそろ桜が咲く時期だろうか。 いつかの春を思い出す。 よくカメラを持って出かけていた。 電車で移動しやすいところにいたとか、時間があったとか、理由はいろいろあったと思う。 あの頃は、なんで写真を撮るのか、とか今よりずっと迷っていた。 だけど、カメラを持って歩くことも、シャッターを切ることも、今より多かったと思う。 悩みながらも何かしらやり続けないと、あとになって何も残らない。 それではさみしいと感じるようになってきた。 今も今で写真のことで悩んではいるけれど、 今なり
平日休みの日、喫茶店に連れていってもらった。 自分じゃ知らないような小洒落たお店。 知ってたとしても、一人では入りづらい、と思ってしまう。 先に来たレモンスコーンをつまみながら、コーヒーを待つ。 本場のスコーンは体験したことないけど、今までのどれよりもおいしい。 カフェとか喫茶とかそういうところでは、通りに向かった窓際のカウンター席が好きだ。 往来を眺め、ときに眺められながら過ごす。 いつもより視野が広がる気がする。 それに、外の速い時間の流れがあることで、中のゆっくりし
なんの予定もない夕方に、 なんか撮りに行こうと言って、 名前も知らない川まで車で走った。 5月。 カエルの声の中を歩きながら、鳴いてるね、なんて話した。 連休の残りを数えながら、静かな暮らしに満たされていた。
マイナーな神社ながらも、ぎりぎり観光地と呼んでもいいと思う。 境内には多くの鳩がいて、だいたい子供に追い回されている。 昼は人がいて、夜はいなくなる、波みたいなものが撮れたらなあと思う。 繰り返しながら少しづつ変わっていくものを、思い出すきっかけになるものだけでも残せれば。
ランチのケーキセット。 お皿にソースで絵を描いてくれていた。上手だ。 こういうの、さらっとできるとかっこいいな。ラテアートとか練習してみようか。 飾りみたいになってるソースって、ソースとして使う前提でいいのか微妙に不安になる。 食べ終わる頃にはそんなこと忘れてるし、絵は崩れている。
ガラス張りのショーウインドウの前を、傘をさして歩く。 なんてことない。だけど、画になる。 ファッションビルとかデパートとか、使う方からしたら何だろうと関係ないし、いちいち区別しなくてもいいのにと思っていた。 しかし改めて写真を通してみると、ショーウインドウにブランドが並ぶ光景は特別な感じがして、これがデパートとの違いなのかという気もする。 ティファニーで朝食を。映画が有名だけど、観たこと無い。そもそもティファニーは食べるところじゃ無いのでは?と思っていたけど、どうやらティ
雪の中に、赤い暖簾が映えた。 振袖展。 もうすぐ三月か、と実感する。 振袖には縁のない人生だけれど、 選ぶ顔も、未来も、明るくあって欲しい。
0.625秒は、だいたい一歩にかかる時間。 シャッタースピードを1/1.6に設定しておよそ0.625秒の露光時間は、体感を基準にした時間の流れを写せる、と思う。 私の一歩の時間で、同じく一歩進む人。 二歩進む人。 止まっている人。 暮らし、予定、事情や気分が、人影になる。
仕事帰り。 待ち合わせして、スターバックス。 冬の平日の、まだ暗くない時間。 ひといき。