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映画:悪は存在しない EVIL DOES NOT EXIST 解釈することを寄せつけないパワー(力)を放つ作品。前作と全く違うテーマは「自然への畏敬」

「落下の解剖学」は賞もさることながら、いろいろな解釈ができる点で強い印象を残した。

当ブログは、はっきりくっきりな解釈で、

落下の解剖学 Anatomie d'une chute 裁判から表出する「夫婦関係って一組一組、超ムズい」(汗) ラスト30秒の逆転劇を見逃すな!



一方、今作「悪は存在しない」こそは、解釈することを寄せつけないパワー(力)を放つ作品のように感じている

全く、ぐうの音(ね)も出ない感じ…



なので今作も「ゴール・ジェーン」同様、「何も語りたくない」
理由は全然違うが(笑)



一つだけ全体像がイメージされるだろうことを。

それは、「自然への畏敬」

前作「ドライブ・マイ・カー」の作風とは全く違い、映像(写真)から始まり、基本登場するキャラは寡黙。

それもそのはず!

後で知るに、やはり「ドライブ・マイ・カー」の音楽を担当した石橋 英子さんからの映像作成の依頼がスタート地点。

そうしているうちに、その映像の延長上で役者たちの声を生かしたバージョンとして完成したのが今作、というわけ!


というわけでもう結論。

結論:解釈することを寄せつけないパワー(力)を放つ作品。前作と全く違うテーマは「自然への畏敬」


P.S. 強いて言うと、ぐうの音(ね)も出ないキャラがいるが、まるでそれは閉塞感を感じながら生きる現代人(我々)なのではないかと…

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