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7月で仕事をやめるけど自分って何にもないなと思う話。身の上話。3

不登校の学生を受け入れる学校に通う事になった。
自分でもこのままではダメな事はわかっていたと思う、だけど未来に何の自信も知識も無かったので扉の無い部屋にいるような気持ちだった。
今もたまにあるが、水槽で金魚が水面に口をパクパクさせているのを見るような息苦しさを感じていた。

なので学校に通うことになった、服装は自由だし、来たい時に来ていいし、最初は来ることに大事をおくように出来る……
それでもその頃の自分にとっては至難の技だった。
1年引きこもりしていた身体は人生でMAXに太っていたし、昼夜逆転していたので起きるのも、日差しを浴びるのも、歩くのさえシンドイ事だった。

その学校は歩いて行ける距離にあった普通の学校の一角を貸し切り、不登校の学生を十数人、専門で雇われている先生が6人くらいでやっていた。
初日は自己紹介とか見学、しばらく職員室にいることになっていた。知らない人に会うのは久々で、緊張していたと思う。
ここでなんとかやって行けるのだろうか?そんな不安の中で、1人の同い年の子と出会う、その子とは後に20年来の友達になるのだが……それは少し先の話。

続く