「学校を辞めてプロゲーマーを目指したい」と自分の子どもに言われたら

そろそろ2歳になる子どもが将来、「学校を辞めてプロゲーマーを目指したい」と言っていたらどうしよう? という妄想文章。

1.身内である私と妻を説得できるか

あるプロゲーマーのツイートを見て、思わず想像してしまいました。

子どもが「学校を辞めてプロゲーマーを目指したい」と言ってきたらどうするか。

色々と考えましたが、家族である私と妻にプレゼンして、「スポンサードしたい」と思わせたら学校を辞めてプロゲーマーを目指してもいいかなと思いました。

これは例えば、YouTuberになりたいと言われたときも同じです。とにかく自己分析や自身の現在の実績、競合他社(者)分析などをして、数字を使って私と妻を説得できたら学校を辞めていいよと伝えると思います。

逆に言えば、自分自身をプレゼンして身内である私と妻にスポンサーになりたいと思わせられないなら諦めろ、と伝えます。子どもに対して激甘な私と妻に売り込めなかったら、お前にスポンサーなんてつくわけ無いし、稼いでいけるわけないじゃん。

ある肩書きを名乗ることは誰にでもできます。しかし、それが周りに認めてもらえるかどうかはまったく別の問題です。これからのことわかりませんが、「大会で優勝するほどの腕前がある=プロゲーマー」ではなく、「ゲームを通して稼いで生活ができる=プロゲーマー」
だと思っています。つまり、ゲームそのものの実力はそこそこでもしゃべりがうまいとか、声がいいとか、そういった付加価値によって収入を得られればプロゲーマーを名乗れるのでは、と思っています。

2.どんなプレゼンなら響くか

以下の項目は最低限欲しいかなと妄想しました。

・プロゲーマーの定義

・その定義にあてはまる状態になるまでの過程とマイルストーン。
以下、適当な例
→○月○日の○○大会でベスト8に入る
→学校に通いながら1年以内にYouTuber/Twitchのフォロワー○万人突破。配信収入月平均○○万円
→上記目標を達成し、学校を辞め、配信頻度を増やす。

・なぜ学校を辞める必要があるのか、なぜ学校との両立ができないのか

・現在の自分自身の実績値
→○○大会で優勝し、賞金○○万円獲得。配信による収入月平均○○円など。

・プロゲーマー○○氏がプロゲーマーに至るまでの経過と、自分との比較

・現在、メインで活動しているタイトルの人気がなくなったときの収入獲得方法

・ゲーム業界の市場推移

要するに戦略を持っていることを証明し、確かに学校を辞めてもいいだろうと思わせてくれればいいのです。「なりたい」という気持ちではなく、「このようにしてなる」を数字を用いてプレゼンしてほしい。

3.夢ではなく、計画や戦略を語ってほしい

夢を語る分には自由です。こうなりたいなと想像することは決して悪いことではありません。しかし、夢をかなえたいから○○はしない、というような逃避に使うことは正直気に入りません。

ゲーム大会で成績を残したわけでもなく、配信で収入を得ているわけでもない。だけど学校を辞めてプロゲーマーになりたい、なんて言われたら「なにか学校でイヤなことがあったのかな?」「もしかしていじめられてる?」そんな風に考えます。プロゲーマーという具体的な夢をかなえるため、という建前を使って、学校を辞めようとしているのではないかと私は思うのです。夢を利用して現実逃避しているように思われれば、親や周りの人は反対するでしょう。

本気でプロゲーマーになりたいなら、学校に通いながらでもすでに活動しているはずです。そもそもプロゲーマーを目指すのは自由です。それなのに誰かに背中を押してもらわなければ第一歩も踏み出せないのならば諦めた方がいい。

実はプロゲーマーを目指していて、配信で○○円稼いでいる。これを増やしていくためにも新しい機材がほしい。稼いだらしっかりと返済する。だから今の俺に投資してくれ。そんな風なやりとりがしたい。

そういった計画を立てて色々とやってみて失敗したとしても、「戦略をもって行動し、うまくいかなかったら計画を見直して、新しい計画を立てる」というフレームが子どもにできれば、これからどうなるかわからない社会でもきっと生きていける。


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