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"小学生が同級生に100万円騙し取られた"というニュースに感じること【お金の教育】

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/742783
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年3月6日放送より

どうも、大河内薫です。
今日は、なかなかパンチ力のあるニュースが飛び込んできたので、解説と思うところをお話していきます。



■小学生の詐欺事件

名古屋の地方テレビ局のサイトの記事から見ていきます。

タイトルは「小学校6年生男児が同級生らに93万円を渡す」ということで、簡単に言うと、「100万円弱手にしていた小学校6年生がいて、同級生に詐欺られる」というお話です。
このニュースを詳しく知らない人は、「小学校6年生が100万円も持っているんだ」と思いますよね。

これにはカラクリがあって、「タンス預金をしている親がいて、そのありかを知っている子どもがお金を盗む」ということなんです。
「悪気はあるけどそこまで大した問題じゃない」と思っている子が多いと思います。
なので、そこからお金を出して同級生に渡していったそうです。

なぜ渡したのかというと、「同級生が詐欺をしたから」です。
手口は、名古屋港水族館で通常で販売されている記念メダルがあるんですが、ほぼ価値はなく(記念分だけの価値はあるんでしょうけど)、それを「純金製である」と言って、「今、金のレートは1g9000円で、金の価値は上がり続けるんだよ」などと言って、36万円で売りつけたそうです。

他にも、カナダの紙幣"カナダドル"、これも記念通貨みたいなものがあるんですが、10ドル札で、現在の価値だと記念通貨の価値も含めて「約1200円の価値」で、それを25万円で売りつけたそうです。


■親は何ができるのか?

こんなトラブルがあったとき、親は何ができるのか?

結論は―――

「こうなる前に食い止める」

こういうことが起こってしまったら「親同士が出て解決に努める」ぐらいしかやることがないということです。
これが成人同士で行われる詐欺だと、お金は戻ってこないですからね。
今わかっている情報では、詐欺を働いたのは3人で、約100万円持っていた子が3人にお金を渡していて、そのうち2人が保護者からの謝罪とともに返金をしているという話です。
こういう話を聞くと、やっぱり「お金の教育は小学校の早い段階でやったほうがいい」と思います。


■僕が学校の現場で必ず話していること

僕はお金の授業を全国各地で学校の現場でやっているわけですが、必ず言うのが

「子どもと親がお金の話を "ちゃんと" できれば…」

"ちゃんと" という基準は、自分の家の家計を基準にワンチームとしてそれをどう使っていくかを親も子も "ちゃんと" 理解しているということです。

「家計簿を "ちゃんと" 親も子も理解をして、いつも議論をしている」という状態です。

ここに行き着くまでにはレベルが高いので、最初にやるべきことは、
・お金の話をする
・食卓でお金の話をする

ということが当たり前の状態にする。
「今日学校でこんなことがあってね」「習い事でこんなことがあってね」「友達とこんなことがあってね」と同じぐらいに「お金ってさ」みたいな感じで、物の値段の話とか、難しいかもしれないけどちょっとした経済の話とか。

僕の本「コナンのお金の本」や「にゃんこ大戦争のお金の本」などがありますから、それらを「親子で読む」みたいなことをスタートにして、最終的にはワンチーム(=家族)で共有していく。
チームの一員で経理部門のことを知らなくていいわけないですよね。
たった数人のチームなので、しっかりと共有していく。
そこまでできれば、こういうことはなかなか起こり得ないと思います。


■家族で共有することの重要性

家計を知っていると、タンス預金の100万円も全体の中の100万円として位置づけられているわけなので、そうすると子どもは勝手に100万円を持っていくことの重大さがわかると思います。
その100万円は、家族というチーム内で将来「お金は道具」として何かに使おうとしているわけですから。

じゃあそのチーム内で勝手に一人だけその100万円を違う方向に使おうとするのであれば、やっぱりチームの承諾がいるわけですよね。
だからそういう話ができていると防げるんだろうなと思います。


■まとめ

今回なかなかパンチ力があるニュースでしたが、これをきっかけに小学校6年生、詐欺を働いた3人と被害にあった1人、それぞれのご家庭で「お金の教育」を始めるというか真摯に向き合っていただけたらなと思います。
それができれば、将来「とてもいいことだったよね」と変えることができますからね。

僕のオンラインサロン(マネリテ戦略室)でも、マネーリテラシーの高い人はいるんですけど、当初は「リボで破産しました」とか「自己破産しました」とかそういう方も結構いるんです。
だからこそ向き合えたところがあるんです。
だとしたら、大きな失敗で向き合うよりも、小さな失敗をきっかけに向き合えることが最もありがたいですよね。

子どものうちに失敗をするのは価値があることだと思います。

僕は小学校の場合、5年生、6年生の授業の依頼を受けることが多いんですが、もう少し早めですね、2年生とか1年生とか低学年の子たちにも、こういうことが起こらないような「楽しめるお金の教育の初歩」それを「家族でつなげていく」そういうものをもっとやっていかなきゃいけないなと思いました。

本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!


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