見出し画像

現代におけるプロサッカーチームのビジネスモデル

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/769024
※大河内薫”お金の学び”ラジオ Voicy 2024年4月9日放送より

どうも、大河内薫です。
今日の題材はサッカーチームです。
プロサッカーチームのビジネスモデルの話をしていきます。
どうやって利益を上げているのでしょうか?考えてみてください。


◾️利益の上げ方

プロサッカーチームは会社なので、利益が上がらないと潰れてしまいます。
Jリーグでもプロ野球でもいなくなったチームはあります。
利益を上げないといけない。

ーーではなにで利益を上げているのか?

きっと最初に思いつくのは「チケット」だと思います。
当然、競技場で行われるので、お客さんはチケットを買って競技場に入ります。
それが売り上げに貢献していると思うのは当たり前ですよね。

でも観客動員数が伸びてチームの売り上げがうなぎ登りになると、利益がたくさん出るかと言ったら、実はそんなことはないんです。

サッカーで今、世界最強リーグと言われているのは、プレミアリーグというイングランドの一部リーグです。
このリーグでは昨シーズン、利益最高記録が更新されました。
プレミアリーグは、ビッグ6と言われる6チームがいつもトップ争いをしていますが、過去最高利益を更新したのはビック6ではありませんでした。

過去最高利益を出したのは、ブライトンという今は9位のチームでした。
日本代表の三苫薫選手が所属するチームです。
観客動員数が多そうな強いチームではないのに、どうやって過去最高利益を出したのか?
それには要因があります。

一番利益に貢献したのは、選手を売る金額でした。
このブライトンというチームは、スカウト陣の質が本当に良いんです。
若くて将来有望な選手をスカウトして、育てて活躍させて高く売るということがすごく上手いんです。
だからこれはビジネスモデルとして一番利益を上げる部分なんだというのを世界に証明し始めています。

人を売るというと非常に語弊がありますが、サッカー選手などのプロスポーツ選手はまさにそういうところに価値があります。
この人が欲しいから移籍金をこれだけ払います、その金額が高ければ高いほどその人は価値があるということです。同じように年俸でも価値を測ることができます。
お金は道具として「尺度」になることがあるので、それはサッカー選手としての能力が数値化されているということですよね。

利益を上げているのは分かりますが何がすごいのかというと、世界最高リーグで利益記録を更新したというところなんですよ。
ブライトンは今9位とかなんです。
20チームくらいあっての9位なので、中堅クラブですが利益はものすごく上がっているということですね。

◾️利益は出るけれど…

ただ僕が疑問に思っていることがあります。
その利益で補強をしてもっと上を目指せばいいのにと思うんだけれど、いい選手をどんどん売却してしまうので、定着しないなと思ったりするんですよね。
こんなところがちょっと興味深いなと思います。

利益が出ているということは、いい選手を揃えられるということだから、チームを強くすることができますよね。
でも強くなったチームの中心選手を移籍させてしまうので、来シーズンは弱くなる。
これを今後繰り返すのか、どこで利益を上げることを止めるのかというのは、ちょっと注目して見ています。

僕はサッカーが好きでよく見るからわかるんですが、ブライトンというこのチームは去年と今年で本当に中心選手が変わっています。
そして明らかに弱体化しているんです。
去年、強い選手や上手い選手を売りまくって過去最高利益が出た。
そして今年、今シーズンに入っても売っているので、さらに利益は高く出るでしょう。
どこでその利益を本当のチームへの投資に回すのかというのは興味がありますね。サッカーとはちょっと別の視点で興味があります。

ビジネスというのは本当に難しいもので、利益を上げるフェーズもあれば、赤字を出すフェーズもあります。先行投資をするときは赤字が出ます。
例えばYouTubeをやっている人が音声メディアとブログに進出するときは、YouTubeで出るであろう過去最高利益を諦めて、その利益を音声メディアとブログの初期投資に回して、そこで利益を上げていくということですね。
その結果、音声メディアとブログも波に乗れば、残っているYouTubeと合わせて3つでさらに過去最高利益を出すことができます。
ビジネスはこの繰り返しだと思うんです。一つのもので最後まで走り抜けるのはなかなか難しくて、いろんな花を咲かせていかないと長続きしないんですよね。

このプロサッカーチームがどういう未来を描いていくのか、僕は注目しています。
スカウト陣がとても優秀で、若くて活きのいい将来有望な選手を連れてくることができます。そしてきちんと花を開かせます。つまりコーチングスタッフも優秀なんです。
そのまま優勝を目指さないのか、今のように選手を売り続けるのか、どこで舵を切るのかというのは非常に注目をしています。

◾️サッカー業界のインフレ、ビジネスモデル

サッカー業界は今オイルマネーでものすごく潤っています。
ヨーロッパの強いチームのオーナーがアラブ系なんですよね。
オイルマネーで儲かった人たちのチームが強かったりします。
だから移籍金や年俸がものすごく高騰しているんです。

25年前くらいの超トップ級の選手の移籍金は30億円くらいでした。
でも今だと300億円くらいになります。
チームに移籍金を払った後さらに、そのサッカー選手に年俸を払っていくので、トップの選手を取るとなると500億〜1000億くらいが必要になってきます。

この移籍金や年俸も明らかにインフレしているんですよね。
だから今一番、売却(移籍)でとても利益が出やすい体質になっているのがサッカー業界かなと思います。
わかりやすいところだと、アルゼンチンのリオネル・メッシ選手です。
世界最高の個人賞と言われるバロンドールという賞を8回取っています。
彼の全盛期は10年くらい前で、その時の移籍金は今より半分くらいです。
彼が現代に全盛期で現れたら移籍金は500億円くらいになるだろう、なんて言われています。

オイルマネーが入ってきているから、サッカー市場では年俸と移籍金がインフレして伸びています。
オイルマネーが入ってくることがサッカー業界にとって良いのか悪いのかは僕はよくわかりませんが、明らかに高騰しすぎているなぁとか、選手を安く買ってきて育てて売ることで歴史あるリーグの最高利益を更新しちゃうとか、なんかちょっと違うんじゃないかなと個人的には思うところがあります。

でもビジネスが上手い人、サッカーをビジネスと捉えてやっている人はいるんだろうなぁと思いますね。
プロサッカーチームの運営というものを、今儲かるビジネスであると割り切ってやっている人もいるかなと思います。
ただそれで果たしてファンはついてくるか?と言ったら、ついてこないですよね。
だって応援していた選手が上手くなればなるほど、どんどん移籍して離れていっちゃって、定着しないからね。
だから利益がすごく出るチーム=ものすごく強いというのは、相関関係はなさそうだと見ています。

シンプルな構造の方が面白いですよね。
ものすごく強くて、ものすごくファンに愛されて、観客動員が半端じゃないから、ものすごくこのチームは儲かる。
そういうものがすごく分かりやすくていいな〜と思いますが、サッカー業界の今はこんな感じになっているというお話でした。

◾️お知らせ

<YouTube マネリテ学園>
『💴お金の勉強まずはコレ🔰お金に強くなるロードマップ』という再生リストの第2回です。
第2回🔰お金に強くなるロードマップはコレ! ~当チャンネルの使い方~【お金に強くなるロードマップ #2】

お金に強くなるためにどんなロードマップを描けばいいのか。
どんなジャンルを手厚く話していくかをお話ししています。

僕のYouTubeの再生リストを、人に紹介しやすい、学び直ししやすい、お金の総合サイトになるようにしていきますので、気になる方はぜひ確認をしてください。

それでは本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!

ーーーーーーーー

この記事を音声で楽しむには
Voicy : https://voicy.jp/channel/660/

マネリテDAO~信頼できる仲間とお金の話をしよう〜
公式サイト : https://monelite-dao.com/

リンク一覧
https://lit.link/kaoruookouchi


この記事が参加している募集

お金について考える

サポートはいりませんので、SNSで感想を投稿していただけたら嬉しいです。それが何よりのサポートです…! メンションをいただければ、飛んでいきます(๑•̀ㅂ•́)و✧