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マイナンバーカード返納宣言は”勉強不足を露呈する”恥ずかしいことだと思います

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/embed/channel/660/558609
※大河内薫マネリテラジオVoicy 2023年6月30日放送より

どうも、大河内薫です。
都内で税理士をしながらお金の教育を日本に根付かせるために日々頑張っております。

今日は6月の最終日。
2023年も前半戦が終わりですね。
どんな半年でしたか?
この半年、奮った人も奮わなかった人も、まあまあ人生はまだまだ先長いですから、健康管理をしっかりしながら、また明日からチャレンジできるように頑張っていきましょう。
僕の前半戦は、確定申告シーズンがあるのでなかなかペースが掴めないんですけど、6月~8月は、自分のやりたい事や目的を一気に推し進める時期なので、後半戦も頑張っていきたいなと思う所です。

■おかしなムーブメントが出来つつある

もう本当に腹立たしいニュースがありまして、腹立たしすぎて思わずVoicyの録音ボタンを押してしまいました。
ヒートアップして話があっちゃこっちゃしてしまったらごめんなさい。
『マイナンバーカード返納しました!と言うムーブメントが出来つつあるんじゃないの?それっておかしいでしょ?』と言うお話をしたいと思います。

恐らくと言うか願望も込みなんだけど、『マイナンバー返納しました!』と声を上げている人が目立っているんだけれど、それはもうごくごくごくごく一部で、そう言う所だけを切り取って、メディアが騒いでいるんだと信じたいです。
一部だとしてもそれって社会には悪影響ですよね。
だって『え?じゃあ私も返納しよう』ってなっちゃうからね。
だから本当にそう言う事はやめてほしいなと思います。

■恥ずかしい事ですよ

今日の結論として何が言いたいかと言うと、『マイナンバーカード返納しました』って宣言する事、宣言せずに返納する事って言うのは、自分の知識不足と勉強不足が露呈している事だとしっかりと認識しなければいけない。
つまり、めちゃくちゃダサい事だと言う事を認識しなきゃいけないわけです。
『私は勉強不足なのでダサいです!』って街に出て言いふらす人なんていないですよね。
マイナンバーカードを返納するって事はそれと同意だと言う事です。

騒動のきっかけとなったのは、恐らくラサール石井さんの返納しましたってニュースですね。
ラサール石井さんと言ったら、クイズ番組でもおなじみで、超頭がいい芸人さんの象徴じゃないですか。
そんな頭のいい人が、一体どうしちゃったの?って思うんだよね。
そして『頭がいい』と言うの象徴が今もなお続いているとしたら、大衆からはそれが正しい事の様に見えちゃうのよ。
だから本当にやめてほしいなって思います。

■それ、意味ないよ

そもそも大大大前提として、マイナンバーカードを返納しても番号は返納できませんからね。
マイナンバーカードを返納する事ってマジで意味がないんだよ。
マイナンバーカードを返納したら何が起こるかって言うと、ご自身がちょっと不便になり、そして返納手続きを行う役所の事務負担が増えるって事です。
つまり、役所の事務負担が増えると言う事は『税金の無駄遣い』とイコールなわけですよ。
マイナンバーカードを返納しなければ、事務負担は発生しなかったわけだから。
『事務負担が発生しない=人件費が発生しない=無駄な税金が使われなかった。』って言う話なんですよ。
マイナンバーカード返納して何が起こるかって言うと、ご自身は不便になるわ、税金の無駄遣いになるわ、知識不足の露呈になるわで、百害あって一利なし。
それがマイナンバーカードの返納なんです。
マイナンバー返納したい勢やマイナンバーカード反対論者の人たちって、もはや陰謀論に苛まれちゃっているから、『マイナンバー制度が進むと個人が管理されて預金封鎖されてしまう!』なんて事を言うわけですけど、そんな事はないし、便利な世の中になるので、社会が前に進もうとする時に足を引っ張る様な行為をやめてほしいなって思います。

■マイナンバー制度があれば無駄遣いが減らせる

マイナンバーカードでできる事と言うのは山ほどあるんだけど、最も大切な事の一つは社会保障費の整備です。
ここに直結するのがマイナンバーカードなんです。
逆に言うと、社会保障費を整備するには、このマイナンバーがなければもう無理だと思います。
あと可能性があるなら歳入庁の設立かなと思いますけど歳入庁はできないからね。
※『歳入庁』については過去のVoicyから確認してみてください。

簡単に言うと、僕たちが払っている税金と社会保険料が国家の収入なんですね。
で、社会保険料と税金って言うのは別々に管理されてるわけです。
税金の収入は国家予算として国会で使い道を審議されるのですが、税収よりも多い社会保障費に充てられる社会保険料と言うのは、もう適当に使い方が決められているわけです。
国民と社会のために使っていくはずのお金を、なぜか財務省と年金機構で別々に管理されているって明らかにおかしな話でしょう。
家計にたとえるなら、妻と夫でそれぞれが別々に家計全体を管理したり、めちゃくちゃな管理をしてたらうまくいかなそうじゃないですか。
誰かが一元管理した方が無駄は省けると思うんだよね。
『税金と社会保険料を一つにまとめて管理しましょう』と言うのが『歳入庁』なんですけど、これには財務省がめちゃくちゃ反対しています。
なぜなら、財務省の直下には国税庁があり、その国税庁が国民から税収を徴収しているので、税金を財務省が管理できる。
加えて財務省は国税庁の人事権まで掌握しているので、歳入庁ができる事で財務省配下の各組織への天下り先がなくなったり、税金の管理も出来なくなってしまうのが嫌なんですね。

本当に自分の利益の為だけに、政治とか官僚の仕事をするって言うのはやめていただきたいですよね。
『自分の事を全て後回しにして何もかもやれ!』とまでは言わないけど、それなりに自己犠牲をしてほしいなって思いますね。
歳入庁の話で大脱線してしまいましたが、それができればある程度は社会保障費が整備できると思うのですが、実現はなかなか厳しいんですよ。

■然るべき所へお金が回るように

マイナンバーで国民ひとりひとりの資産状況を把握する事ができる様にすれば、資産をたくさん持っている人には年金を支給しないとか、医療費を5割負担にしたりする事だってできるわけですよ。
そうでもしないと社会はもたない・・・。
そこまでやらなくてはいけない社会になってしまったのが問題なんだけれど、このままだと日本は沈没していくだけですから、それぐらいの覚悟でやらないとダメなんですよね。

現状はどうかと言うと、マイナンバーでは資産の確認はできないです。
資産を補足できれば、収入はゼロだけれど資産10億円ありますと言う人に年金は渡さないでしょう。
年齢と収入の2つの判断軸だけで年金が配られているので、資産がたくさんあっても収入さえ少なければ年金はもらえてしまうんですよね。
僕が株式投資をずっと続けていって、例えば65歳とか70歳になった時に株式資産だけで3億円ぐらいあって、仕事はもう全部辞めて収入ゼロなら年金がもらえるんですよ。

僕は資産があるなら年金なんていらないんですよ。
資産を持っているけど年金も欲しいって言う人はいっぱいいると思いますけど、そういう人に強制的にあげちゃダメなんですよね。
本当はあげてほしいけど、高齢者が多すぎるんだから強制的にあげてたら社会は持たないんです。
そう言う社会にしちゃったんだから。

■日本を沈没させないために

だからもう国民全員で協力して、社会を維持するために頑張らなきゃいけない。
その時に絶対必要なのはマイナンバーカードなんですよね。
なので『マイナンバーカード返納しました』みたいなムーブメントが起きてしまうと社会が崩壊するんですよ。
もちろんマイナンバー制度が、年金や社会保障費の最後の一手だとは思ってないですよ。
思っているわけではないんだけど、資産を補足・確認する手段としてはマイナンバー制度以外ないんじゃないかなって思うんですよ。

だからもう本当にやめてほしいです。
『マイナンバーカード返納しました』って言う人はダサいんだぞ。
知識不足と勉強不足を露呈しているんだぞ。
マイナンバーカードを返納した所で番号自体は返納できないから、結局あなたは管理されてますよ。
税金の無駄遣いにも加担してますよ。
と言う事を、僕たちが広めていくと社会にとっては最善なのかなと思います。
僕たちは前を見て、社会を1ミリでも前に進めるために何ができるかを考えて、少しずつ頑張っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!

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