見出し画像

子ども時代の『好き』は人生を照らす

子どもの『好き』を潰さない

『ちはやふる』というマンガが好きです。高校生が競技かるた(百人一首)に青春を懸ける物語です。競技カルタの頂点に立つ天才少女の言葉で、とっても心に刺さったセリフがあります。

大人の人は、何か…子供の「なにかを好き」って風船があったら、それをつぶしても、あきらめさせても、「好き」はこう横に逃げて違う何かを好きになるって思ってはる気がするんですけど、なりませんよ。
つぶれて、しぼんで、あんなにあった「好き」のパワーがなくなるだけ…
              第43巻 第218首 若宮しのぶのセリフより

わたしは、親としてこの言葉を聞きました。子どもたちには、自分が好きで好きでたまらないことを見つけて欲しいなと思うと同時に、子どもたちが大好きなことに出会ったとき、それがなんであれ、潰すようなことをしてはいけないなと思います。

もし、子どもが好きで好きでたまらないことが『ゲーム』だったら、わたしは「ダメ」と言ってしまうかもしれません。もし、『マンガを読む』だったら、「マンガ読み過ぎや!」と言ってしまうかもしれません。

もちろん、日常生活で最低限やるべきこともあるので、何でもかんでもOKというわけではありません。ですが、自分が気に入らないからといってダメということだけは回避したいと思います。

大人になると、打算や常識に縛られて、『好き』だと思っても心のままに突き進むことが難しくなります(もちろんそうじゃない人もいます)。でも子どもは、自分の心に従って、素直に『好き』と言える可能性が高いです。周囲の大人が否定したり、馬鹿にしたりしなければ。

『好き』のパワーは、子どもの頃の方が純度が高いように思います。


今振り返る、子ども時代の『好き』

自分が子どもの頃の『好き』について、皆さんは覚えていますか?

わたしは、

・物語を読むこと
・バレーボール
・現夫(参照:わたしをストーカーにした本【はてしない物語】

が猛烈に好きでした。

小学生の頃から本が好きでしたが、どんな本でも好きなわけではなく、ファンタジーや伝記など、自分の生活とは全く異なる世界を体験できる物語が好きでした。現代の小学生を主人公にしたような物語は、あまり興味がなかった記憶があります。

バレーボールは小学4年生から始めました。小学校・中学校・高校・大学・社会人と取り組みました。高校時代には、いろいろあって一旦柔道部に入ったのですが、黒帯を取る前にバレー部に移りました。勝つか負けるかの全力勝負、チームワーク、自分が点を決めたときの高揚感が楽しくて離れられなかったんだと思います。いずれはママさんバレーをしたいなぁと思っています。

夫については、本記事では詳細は省きますが、とにかく小学生の頃に好きだった人と結婚しました。


親の役目は子どもの『好き』をたくさん見つけること

子どもの頃の『好き』を振り返り、『三つ子の魂百まで』という言葉は本当なんだなぁと思います。小学生や中学生のときに好きだったことが、今もやっぱり好きなんです。

もちろん、人生の途中で離れることもあります。それでもまた、何かのタイミングで惹きつけられてしまいます。

物語を読んで自分とは違う世界を味わうと、人生1回分多く生きたような充実した気持ちになります。何年ぶりかにバレーボールをすると、身はボロボロでも、心は浄化されたように爽やかになります。

誰もがわたしのようだとは限りません。ですが、子どもの頃の『好き』はその後何十年に渡って、その子自身の人生を支え、先を照らしてくれるものになり得るのではないでしょうか。

そうなると、我が子の『好き』の芽を摘むことなく見守りたいと思いますし、何よりどんなことが好きなのについて見逃さないようにしたいです。たくさんの『好き』に出会えるように、いろんな体験をさせてあげたいと思います。

『好きを仕事に』から『好きしか仕事にできない』時代になりつつある今、『好き』さえ見つけられれば、子どもたちの未来は明るいなと思います。


今日もご覧いただき、ありがとうございました。







サポートしていただきました資金は、全額西野亮廣さんの絵本または本を購入するために使用します。西野さんの世界観を把握して、夢幻鉄道の二次創作(小説)を書きます。