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35歳からはじめる悪あがき

ずっともがいて沼を出ようとしていました。2年近く続けたYouTubeも終わりました、何か甘えている自分がもどかしいという気持ちがずっとありました。

15日にアルバムを発売して、まだ1週間なのでやるべき事は沢山あるんですが、一旦ゴールテープを切れたような感覚です。

最後の悪あがきだったと思います、数年前にバンドをやっていた頃に作った曲も数曲収録されています。
これ以上前に進む気力は今は無いですが、少し休んだらまた湧き上がってくるかもしれません。

僕はただ自分の存在を認めて欲しかったんだという事に今更ながら気づきました。「承認欲求」というやつでしょう。久しぶりに自分の過去の日記を見てみたらそんな事が書いてありました。僕にそんなものがある、そんなものに囚われているという事を認めたくはなかったですが。「誰かに承認されたい」という気持ちは弱みだと思っていたからです。そして、音楽に関わらず芸術とは、承認欲求を超えたその人の自己実現欲求が源となり素晴らしい作品を生むと考えているからです。しかし残念ながら承認欲求というものは根深く、それに振り回されている事も認めざるを得ませんでした。

バンドをやっていた頃は「俺を見てくれ!!!!!」とずっと思っていました。お客さんにもバンドメンバーにも存在を認めて欲しかったのでしょう。その寂しさは暴走してしまい、良い方向に向かわせる事ができませんでした。

それから一年ほどして福岡に来ました。自分の好きなようにやる事にしました。自分の責任を放棄しないためにも。このやり方が合っていたかは置いておいて、去年はアルバムも含めほぼ自分だけで作品を作りました。何もかも自分で決めて、作品を作って皆様の前にアルバムを届ける事が出来たので一旦はゴールなんだと思います。

それでも間接的には沢山の方の協力を得ていたのでしょうし、結局は頼った方が良いのだと思っています。実際にこの前のアルバム発売ライブでは色んな方に頼りました。

自分のことをよく知らない方に自分の音楽を知ってもらう、興味を持ってもらう事の難しさはよく分かっています。それと音楽を普段聞かない人にも興味を持ってもらう事も大事で、かなり変な事も沢山してきました。ただの1人が音楽をしてるということは大概の人にとってどうでも良い事であり、それでもごく一部の方が支持してくださったり。

先のことも何も見えないし、何も答えは出ませんが、それは幸せな事だったなあと思います。少なくてもどうしようも無い日々では無かったと。幸せなことであり、そして間違いなく心血を注げた日々でした。これからも生き続けたらきっとそのありがたみが更に増してくるでしょう。自分の人生はこれで良いと思える日、やっぱり少しは欲しいじゃないですか。良きにつけ悪しきにつけ納得して生きたいので。良いもの作ったので後は評価は好きにしてほしい。

僕が幸せなのは自分のおかげであり、そしてあなたのおかげです。ありがとう。そんな気持ちを忘れずにいたいです。

ちょっと休んでまたゆっくり歩けたらいいなと思います。もがきながらもなりふり構わず自分のやりたい事に熱中できた日々を思い出しながら。当たり前のように今日も日が暮れた、というただそれくらいの話でした。

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