あなたの心が見てみたい

僕は人の内面を見つめるのがとても好きである。心の奥底を見てみたいと思っている。
僕には物事の論理がよく分からない。少し通じない所があると言ってもいい。
だから、心の中だけを見てきた。会話になってなくても、言葉じゃなくてもちゃんと通じ合っている瞬間がある。

僕にとって心の奥底で会話するということは、一生の趣味でもあるし、生きていく事そのものだ。幼少期の頃から悩んだり傷を負ったりする度に、人の心が分からなくなり、そうしてるうちに身に付いた生きていく術だ。

心が通じ合っている事が、僕にとって一番喜ばしい事かもしれない。

きっと触れられたくない部分もあるだろう。いわゆる地雷がいくつも埋まっている。ややもすると、ぶつかってしまう事は承知している。でも、上手な人はそこをしっかり避けつつ、核心に迫った事を言ってくれる。相手を傷つける核心ではなく、包み隠さずに心の奥の方に届けてくれる本音だ。

「人間とは嫌な生き物だ」とか、「どうせ本音は汚れている」とかそういう話ではない。『自分の嫌な部分を見つめた結果、どんな答えに行き着いたか。』そこだけに興味がある。

あなたの内面を語って欲しい。内面を見つめ続けてきた人の話は面白い。
トークが下手でも、個性がなくても、そんなの一向に構わない。求めているのはそんな表層的な面白さじゃない。
コンプレックスを、どうにかこうにかしてきた人には底知れぬ魅力がある。だって、多くの人はコンプレックスのせいで意見がねじ曲がっちゃうんだから。そして、ままならない事を「ままならない…」って嘆いてそれで終わっちゃうんだから。


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