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目指したいのは、出汁の効いた薄味

私の2021年の目標の1つに、「好きな作家に出会う」というのがある。
年明け早々、どんどんハマっていった瀬尾まいこさんの小説を読み込みながら、これはもう達成された・・・!と思った。
瀬尾まいこさんの物語が好きだ。ハッピーエンド好きの体質ゆえ、優しくて温かい結びが多いことももちろんだが、ストーリーに少し(言うなればひと匙の…)ユニークが混じっている。

この「ユニーク」は、私の暮らしの中にはなかったけど、誰かの生活では当たり前程度のこと。突飛なようで、いやいや、想像力膨らましたらどこかにきっとあるなあ程度のこと。

土台は私が普段生きている日常の地続きのような、平凡なものが多いんだけど、このひと匙の「ユニーク」が、ぐいぐいと物語へ私を引き摺り込む。瀬尾まいこさんが広げてくれる、もしかしたらある、くらいの物語はとても温かくて、日常生活では、私をどんどん「ユニーク」な方へ後押しもしてくれる気がする。ちょっと変わっていても良い気がする、というかもっと味のある人間になりたいなと焦がれる気持ちが生じてくる。

人間の面白さをたくさん見せてくれて、自分の視座が変わる気がする(最終的に変えるのは結局自分だ)。
私は長年ペタッとした薄味だなあと思いながら、出てくる登場人物の様々な味わいに舌鼓を打つのだ。

#日記 #diary  #瀬尾まいこ #読書

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