【こだわりが強い息子】サイズアウトした靴を変える母の奮闘記
息子には気に入っている靴がある。
16.5cmのIFMEの運動靴だ。
ヒモとサイドのラインが赤いのがポイント。
実はこの靴、娘からのお下がりなのだ。
シンガポールにいたときに履いていたのだが、向こうは赤道直下の国。靴では暑すぎて、ほとんどをサンダルで過ごしていた。そのうちにサイズアウトしてしまい、娘は履かずに終了。
でも、捨ててしまうには惜しくて、もったいなくてて取っておいたのだ。
その靴を息子に履かせていたが、ここ最近ずっと頭を抱えていることがある。
サイズアウトだ。
サイズアウトした靴。丸める指を改善させたい
もうとっくに足が大きくなっているのは気がついている。つまさきを触るとパンパンであることから、恐らく足の指を丸めて履いているのだろう。
靴をぬいで裸足で歩いているとき、足指を丸めていたから確かだと思う。
きっと靴が窮屈で、自然としているのだろう。
私も、夫も分かっている。
だから、何度かトライした。
新しい靴を履いてみないか?と、息子を誘ってみた。
しかし、息子の声は「イヤ」の一択のみである。
新しいことは不安で、怖い。親の想いを乗せた俊足作戦
まずは17cmの新しい靴として、緑色の俊足を購入した。
息子は外遊びが大好きだ!
幼稚園では駆け回っていることも多いので、早く走れるようになったらいいなと思い、俊足を選んだ。
しかし、息子からの返答はこうだ。
「きつい。いたい。」
すぐに脱いでしまい、裸足で逃げてしまう。
大きさは問題ないはずだが、もしかしたらIFMEと比べて、俊足のアーチ部分や靴の内部に違いがあるのかもしれない。
何度も試すが、そのたびに涙を流して嫌がるから私たちも諦めた。
同じ黒い靴作戦
次は黒い靴。
これは18cmだから、少し大きすぎるのだけど、色が似ているから息子も受け入れるのではと期待した。
これも娘のお下がり。
小さい頃は黒が好きだったから買っておいたのだが、成長するにつれて黒は嫌だと拒否されて、ストックしておいたのだ。
結果は、息子も拒否。
大きいはずだが、「きつい、いや」の一言。
実際はきついわけではないけれど、語彙力が限られている息子なりの反抗なのだろう。
涙を流されるとツラい。
こちらも泣く泣く諦める。
自分で選ばせる作戦
今度は、自分で選ばせる作戦だ。
「◯◯くん、次の靴は何色がいい?」
IFMEの靴を見せたら、
「オレンジがいい!」
よし!これだ!と夫が注文。
届いてすぐにチャレンジするが、やはりキツイと涙目。
もうこっちが泣きたい。
結局、返品することに。
何がベスト?息子に合わせて試行錯誤
その間は、ひとまず18cmの黒い靴を履かせようとするが、出発前に履く履かないの一悶着。
結局、履かないの一点張りの息子を抱えて、靴下のまま登園させたり、裸足で登園させたり。
いっそ、無理矢理に履かせた方がいいのか?
私が甘すぎる?
でも、泣いて拒否してるのはかわいそうではないか。
そんな想いが無限ループとなって、ぐるぐる回る。
こだわりの強い息子は成長を重ねるにつれて、想いがさらに強固になっている。
たとえば、乗ったことのない乗り物に乗るのを全身で嫌がる。抱っこをすると、髪の毛を引っ張り、メガネを投げ捨て、顔を引っかき、全身で拒絶する。
新しいものは、彼にとって怖いものらしい。
けれど、いろんな世界を見てほしい。いろんな物と触れ合ってほしい。
だから、こちらもチャレンジするが、彼にとっては不快なのだろうか。
何が正解か分からない。
でも、このまま16.5cmの靴でいるわけにはいかない。
私も執念で、楽天市場で検索。
「IFME 黒 18」
何度も検索しては、今履いてる靴の大きいサイズを探す。しかし、見つからずに徒労に終わる日々。
最近の息子は、裸足登園になりつつある。
先生に靴を渡すけど、お外遊びは裸足らしい。
なんとか状況を打開したい。
何度目かの楽天市場の検索。
「あった!!!」
ヒモは黒だけど、サイドのマークも同じ。
中古品だけど、この際何でもいい。
私の執念が実を結んだ瞬間だった。
品物が届いて、早速息子に履かせる。
「キツイ、ヤダー」
全力で脱いでしまう。
朝の押し問答もあまりにヒートアップしてしまうと、息子の癇癪を落ち着かせるのが正直大変になる。
もう、先生に任せよう。
あとは野となれ、山となれ。
焦りすぎて名前を書き忘れた、黒い靴を先生に託して。
帰りに見た光景は?
今日は雨だった。
お迎えの時間も雨が降り続いていたので、車で向かった。
駐車場に着いた時点で、18時を過ぎている。
子どもたちの傘2本を腕から下げて、駐車場から小走りで幼稚園に向かう。
私を出迎えた2人。
金曜日は上履きやお昼寝セットを持ち帰るから、荷物が多い。
「かさ、かして!」
2人とも雨が好きだ。
なぜなら、普段差せない傘を使えるから。
傘を広げて、水たまりをバチャバチャしてる2人を目で追いながら、急いで先生にあいさつする。
荷物が多すぎて、傘の範囲を超えた荷物はすでにぬれ始めてる。
あれ?
息子の足は?
いろんなことがあって忘れていたけど、いつも裸足の息子はどうしただろう。
と見たら、
履いてるーーー!!!!!
ここ1か月の押し問答はなんだったのだろう。
普通に履いているではないか。
もしかしたら、雨に気をとられて無意識に履いたのかもしれない。
何にせよ、大きな一歩だ。
1人、安堵と放心といろんな感情がごちゃ混ぜに入り混じりながら、子どもたちの後ろを追いかけた。
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