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図書館でのマインドフルネス


「貸出期限が切れてますので、お返しください。」

図書館から連絡があり、返却に出かけた今朝。

図書館本館までは距離があるので、近所の分館に自転車で赴く。

絵本19冊はずっしりと重い。
それでも、電動自転車だから関係ない。軽やかに進む。

「息子が読んでいたら、絵本の1ページが取れてしまいました。申し訳ありません。」

頭を下げながら返却時に伝えると、

「これ、取れやすいんですよ!古い本を借りてくださり、ありがとうございます。」

こういう気遣いの言葉を交わし合うのが好き。
職員さんの言葉で私の心はふわっと軽くなる。

ただここにいる

絵本を返したら、やることはない。
急いで帰って30分くらい執筆することもできる。

そう、今日はオフラインでライター仲間と会う予定なのだ。

でも、なんか体が動かなくて、椅子に座った。

私はいつも忙しなくて、楽しそうだとスケジュールをパンパンに入れてしまうところがある。

だから、少し疲れが溜まっていたのかもしれない。

と、ここまで考えて、決める。
一旦落ち着くことにしようと。

分館には来館者が私以外に、お1人だけ。

そうだ!

ここで、ただ座ってぼーっとしてみよう。
視覚以外を優位にしてみたら、どうなるだろう。そう思って、目をつぶる。

壁掛け時計の秒針が聞こえる。
1秒を贅沢に過ごしてるようで、心が満たされる。

隣の保育園から聞こえる子どもたちの声。
何の遊びをしてるのかな?子供の声は天使の声。

鳥のさえずり。
どこに向かうのだろう。

空調の低い音。
低音が体に響く。

職員さんが乾いた紙を丸める、クシャッという音。

本を戻す音。

席を立つために、動いた椅子の音。

続いては、どこから漂う美味しそうな香り。
保育園の給食かな。
野菜を煮込む香り。

ダイエット中で、朝ごはんを減らしている私のお腹が反応して、「ぎゅるぎゅる」と威勢のいい音を鳴らす。体は素直。

誰かが近づく足音。
洋服がこすれる音。

「こんにちは」という声。

数人が入ってくると、途端に活気が部屋全体に満ちるように感じる。

本を取り出しては、めくり、また戻す音。


目をつぶり視界の情報をシャットアウトすると、フワフワしていた私の意識が、地下の方へ下がる感覚。

落ち着いて息を吐いて、吸って。

たまに、視覚以外を優位にすると、日常が別の色を帯びる。

たまには今を感じる

私は須く、予定を入れすぎる傾向があると自負している。

  • 案件

  • ラボトーク

  • オフライン

  • 幼稚園の予定

外の刺激を求めて、気持ちが外部にと放出される。でも、生きているのはこのとき。この瞬間。

フワフワしたら、目を閉じる。
マインドフルネスを実践してみる。

外に意識が行き、出かけると疲れてしまう私に必要な時間。

今この時を感じる。
マインドフルネスを図書館でやってみた。

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