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昨今の入試から考えるこれからを生きるために必要な力

国語の学習の大切さを話し合う

国語の勉強は大事だと、公文の先生と意気投合しました。
長文の読解力がなければ、国語はもちろん数学も英語も理科も社会も太刀打ちできないと。
その流れは、中学受験から大学受験まで確実に来ているようです。
そしてこの流れは、恐らく入社試験や資格試験にも波及してくるでしょう。

何より、この情報社会において正しく文章を読み解けること、膨大な情報から必要な情報を取捨選択できること、相手の意図を的確につかむこと、そして自分の考えを適切に伝えるために、国語の学習は今以上に大切にしていかなけらばならないと思いました。

まずは中学受験のためのロードマップを考える

子どもの通っている公文の先生は定期的に面談をしてくれます。
これまでは、算数重視で通ってきたのですが、最近になって国語も追加したこのタイミングでの面談です。
基本的に、この教室の先生は、目指す姿に対してどう公文を使っていくかをいっしょに考えてくれます。
そのため今回の面談では、中学受験を目指すために国語をどう強化していくかを相談させてもらいました。

中学入試に出題される文章が読み応えありすぎ

最近の中学受験の入試問題を見ていると、国語の問題の出典がとても読み応えのある作品であることに気づきました。
大人が読んでも、というよりは小学生が読むことは想定されていないだろうという作品が多いです。
少なくとも、私の読書体験と照らし合わせたら高校生以降でしょうか。

どうしてこのレベルの文章読解の力を求めるのか。
それは、やはりこれからの社会で求められる力だからではないでしょうか。

最近の入試の傾向(中学入試~大学入試)

中学入試に出題される作品でよく聞く作家さんは、以下のような方がいます。

  • 辻村深月

  • 重松清

  • 原田マハ

  • 森絵都

  • 小川糸

  • 瀬尾まい子

  • 西加奈子

  • あさのあつこ

  • いとうみく

  • 寺地はるな

どうでしょうか。
皆さんも少なからず読んだことのあったり、目にしたことのある作家さんがいませんか。
私のお気に入りの作家さんも含まれています。
詳しくは、中学入試に出題された作品を紹介しているサイトがあるのでそちらも見てみてください。

一部分の抜粋だとしても、小学生がこれらの作品に触れて、読み解くというのには驚きを隠せません。
でも、現実には小学生が読んでいるのですよね。
全てを理解できないとしても、この程度の文章をじっくり読める素養が求められていることは確かなようです。

そして、これは何も国語に限ったことではないようです。
高校入試時には英検を2級以上取得していることも珍しくないとか。
ちなみに2級のリーディングのレベル感はこんな感じです。

医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。

公益財団法人日本英語検定協会公式HP 各級の目安

これは、そもそも言葉を正しく読み取って理解したうえで、英語の能力が求められているということです。
元々は高校生レベルを想定されていますが、高校受験時にはすでにこういう文章を理解できたうえでの英語力を身につけている中学生が一定数いるようなのです。

また、大学入学共通テストでは、科目を問わずとにかく文章を読み解くことを求められると聞きます。

読書をして、その先のアウトプットまで付き合う覚悟

私も、どんどん読書をしていかないといけないと思います。
子どもにも読む力をつけてほしいのはもちろんなのですが、読む力をつけるためには一人で読書をするだけでは足りないと思うのです。
あくまでも、国語の学習や読書で文章に触れることは、読解力や情報活用力を身につけるための入り口であって、その先にもう一段階自分でアウトプットしていくことが大事だと思います。
そのアウトプットの相手として、同じようなレベルの本を読める相手というのは必要不可欠です。
お互いに意見を交わし合う、疑問に思った点を出し合う、その文章から読み取ったことを伝え合うことによって、確固たる力がつくような気がします。
(もちろん身近にそういう相手がいてくれるなら親でなくてもいいと思います。でも、子どもとそういう話ができるのは素敵なことだとも思うので、あくまでも、私の場合は子どもの読書に付き合っていきたいと思うのです。)

なぜ入試の傾向が変わってきたのか

これからも入試の傾向は変わってくるのかもしれません。
でも、それがなぜ変わってきているのかを考えることが必要です。
私は、この情報過多な時代で生きていくために、読み解く力を試されることは必然だと考えます。
どれだけ情報技術が発展しても、最終的に人間が判断や決断を下す場面は残ると思います。
そのときに考える力として、いろいろな情報を読み解く力は必須だと思うのです。

現代を、未来を生きるために

入試ひとつとっても、今の子どもたちは私たちと違う世界線を生きることになります。
それは何も意図なく変わっているものではなく、より現代に応じた力を身につけることを見越してのことなのでしょう。
その変化を見逃さず、子どもたちの未来のために何が必要なのか敏感に感じ取っていきたいものですね。

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