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【映画鑑賞】私の中のあなた

先日Amazon Primeで「私の中のあなた」を観ました。
原題は「My Sister's Keeper」でジョディ・ピコーの小説を
原作とした映画です。

※ここより下はネタバレ含みますのでまだ観てない方
知りたくない方はブラウザバックお願いします。
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1.あらすじ

アナの姉ケイトは2歳のときに「急性前骨髄球性白血病」を患う。
しかし両親や兄の白血病の血液型であるHLA型は、ケイトと適合しない。
ドナーを必要とするケイトの為に、受精卵の段階で遺伝子操作を行い
デザイナーベビーとして生まれてきたアナ。
ドナーとして過酷な犠牲を強いられてきたアナは13歳でついに
片方の腎臓の提供を求められる。だがアナは提供を拒み、弁護士を雇い
両親を相手取って訴訟を起こす。

2.登場人物

登場人物一覧

3.原作との比較

どこのレヴューを見ても出てくるのが「原作」と「映画」の
ラストストーリーの違いです。
大まかに言って
【原作】・・・姉ケイトは移植し助かり元気になる
【映画】・・・姉ケイトは移植も間に合わずこの世を去る
細かい部分もだいぶカットされている点があるのですが
やはり小説から入った組には不服なストーリーとなったみたい。

私は小説から映画化した場合「小説」や「原作」は読みません。
「小説」は本の中で読み側が読み側のイメージで作り上げる作品であって
「映画」は監督が感じたイメージを「動画化」した作品だと
思っているので違って当然だと思うし「ウケ」ってビジネス上仕方ない。

4.「死」を経験している

この作品は家族や知人を亡くしたことがある人達と
これから迎えなくてはいけな人達との関係性が絶妙に苦しい。
また家族や知人のそれぞれの目線から「死」を見る。

私は家族を失った苦しみを持っているので序盤から最後まで
ずっと泣いていました。

病気を患っている側からの気持ちや目線は知りえない。
それをえぐるように見せてくれる。
とてもありがたく、切なく、亡くなった家族に会いたくもなりました。

5.印象に残ったシーン

ケイトターンの際に見れるストーリーでケイトにテイラーという恋人が
出来ます。
デートでテイラーが自宅まで送り届けてくれた後の
キスシーンが何か含まれている表情をテイラーがするんですね。
これがこの後起こることに繋がるのですが何とも切ない。

またケイトがドレスを着て登場するシーン。
これは本当に綺麗の一言。

ぜひこの2つのシーンは見逃さないように観ていただきたい!!

6.アナという存在

原作ではアナが交通事故にあい、救助に向かったのが救助隊でもある
父親のブライアン。
ブライアンが向かった際にはすでに瀕死、その後脳死状態になり
アナの腎臓をケイトに移植し手術はほぼ成功、奇跡的に回復し
成人となりバレエ教師を務めるほどの寛解を維持する。

映画では、ケイトの希望でアナに訴訟を起こさせる。
死を迎えいれるケイト、ケイトの死を迎えなくてはいけない母との
時間軸と同時にアナの訴訟が通り腎臓移植をしない選択をし
ケイトとのお別れの時間となる。

本当のアナはデザイナーベビーとして生まれ
結果その使命を全うしこの世を去っている。
なんて辛くて悲しい命なのか。

どちらのラストストーリーでもきっと号泣していたなぁと
これを書きつつ思い出す。

7.タイトルの意味

邦題に関しても批判が多いんだけども。

邦題「私の中のあなた」の本来の理由が分からないけど
家族それぞれの中の「あなた」の総まとめということだと思うんだ。
と思ったんだけども
ケイトが作中に自分の中にいる「大切な人」を集めた
フォトブックを作って宝物のように大切にしていて母に贈るのだけど。
それを見ちゃうとケイト主観の母親であり兄妹であり恋人であったり
するのだろうと。

8.最後に

とっても長い映画レヴューになりましたが
「グリーンブック」以来の大号泣作品でした。
遠くにいってしまった大切な人にそっと触れたくなるような
会いたくなるようなそんな作品だと思います。

まだ観てない方もぜひ見てみてくださいね。







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