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ミニマリストは没不幸

あなたはミニマリストですか?
と質問されればそれは胸を張って「否」と言う。

しかし、
ミニマリスト寄りですか?
ミニマル主義ですか?
と質問されれば「無論」と言う。

半年前まではパッケージ化されたTHEミニマリストのような生活をしていた。 
白いシャツに袖を通して何もない部屋。
うーーんスッキリ快適。
心にこれでいいのか?と思う気持ちは捨てられずにいた。  

捨てるが目的化したので妻とも「これいる?いらんよな?捨てていい?」と殺伐とした雰囲気の会話が増えた。

捨てるは正義
所有と執着は悪
そんな思想が加速した。

ある日、好きな楠木建さんの本を読み直していた。
その本にはこう書いていた。

人は「幸福になる」ということと、「不幸を解消する」ということを混同しがちです。不幸になる要因をどんどん潰していけば幸せになれるかというと、そんなことはありません。
その先にあるのはただの「没不幸」です。

ミニマリストになったら幸福になれるのか?と言われるとそれは疑問に思う。
それは不幸ではない状態である。

減らして減らして減らした上で残ったものと、空いたスペースに何を埋めるかで没不幸→幸福へのアプローチが完成する。 

ゆえにミニマル主義には大いに賛成。
しかし、パッケージ化されたあのミニマリストは目標ではなくなった。

ミニマリストを自負する人のその後のブログを見るのが好きだ。膨張から収縮した後、またどう膨張するのかを見るのがとても面白い。

ある人は趣味への没入
ある人は車を買って旅行へ
ある人はコミュニティーに入って繋がりを広げる
ある人は資格を取ってスキルを伸ばす

ミニマリストはスタート地点に立ったにすぎない。 
その後、どう人生を彩るのかがキモである。 

どうか1度きりの人生、白一色ではない人生を歩んでほしい。

最後にどうでもいいことを1つ。 
最近、靴下を1つの色、種類に統一することで悩む回数が減るというライフハックが巷で流行ってる。

逆にユニクロのカラーソックスを履き出したらオシャレやねと言ってもらえる回数が増えました。 

以上です。

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