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シンガポールに来てもうすぐ1年

最近、シンガポールライフが楽しくなってきた。

といっても、「外国に住んでいる」っていう感じもしない。ちょうどよく生活になじんできて、外国にいるという特別感もなく、普通に生活ができているという感覚。

そして、この小さな国で、人工的だと思っていたこの国のよいところが見えてきた。

1.外国人より国民

外国人の視点からは、積極的に外資企業を誘致して、国を成長させてきたのはシンガポール政府でしょう、なぜ、ビザの取得条件を厳しくするのか!と言いたい。10年前は永住権もどんどん発行していたらしい。今では、ワークビザでさえ簡単には取れないし、延長も難しい。シンガポール人を雇用していない、年収が低い、税金をたくさん払っていない。シンガポールにとってメリットがない場合は、即刻帰国!

というのは言いすぎかもしれないけれど、シンガポール視点で言うと当たり前といえば当たり前。ただ、条件が短期間でどんどん厳しくなっているというのも事実。

そして、日本が訪日外国人に対して免税やJRのレールパスなどの優遇をしているのとは違い、シンガポールでは国民>>>外国人(観光客)なのだ。

シンガポール人は美術館や博物館は無料だし、バスや地下鉄の優遇制度もある。観光客にはたくさんお金をつかってもらって、その分、国民を優遇しようという方針が明確。国民から不満がでてくると、即時に対応策を出してくる政府。小国ならではの臨機応変でフレキシブルな対応なのだ。

2.資源の少ない国

資源がなく、水の確保ですら安心できないシンガポール。食べ物も、工業資源も、車も、お酒も輸入に頼っている。シンガポールの生活費が高いというのは、いろんなものに関税がかかっているからだ。

人工的な植物園は、外国人観光客から入場料をたんまりと取りながら、一方貯水池も兼ねているという、エコ・グリーン・節電などの進んだ国でもある。国民を飽きさせないためか、観光客に楽しんでもらうためか、いろいろなイベントが開催されているが、同時にエコを意識させることも行っている。

バスや自動車の自動運転の実験も行なっているし、ライトアップイベント期間中に「Earth Hour」で1時間消灯したり、マラソン大会でもWWFとタイアップしてブースを出したりする。

まさにスマートシティ。小さな国だからできる実験を実施して、世界中の優れた知能を誘致しているのだ。

このようなことは、日本でも行っているのだろう。でも、全然気が付かなかった。国としての優先順位、明確なリーダーシップがないので、自分のことだって気が付かなかったのかもしれない。単に余裕がなかったのかな。

「コントロールされている」って考える人もいるけど、「スマートシティ」って考えたら、シンガポールってすごい国だなって思う。

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