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レーシックで視力矯正した話【クリニック選び〜検査〜手術〜予後〜そして今】

2013年に手術したレーシックについて聞かれることが多いので、当時の日記をここにも書いておきます。
今は手術の方法や検査なども変わっていると思うので、必ず各クリニックで確認してください。
また、こちらの記事はレーシック手術を推奨するものではありません。

(※以下、2013年4月の記録です)


もう、コンタクトなくすのイヤだ。  


乱視がひどくてハードコンタクトユーザーなんだけど、旅行いって洗面所で流したこと数回、酔っ払ってなくしたこと数十回、 うまくケースに入れてなかったのか、起きたらなかったこと数回、 目が乾燥するせいで途中でポロっと外れて落とすこと数回・・・。  


そして、旅行のときは必ずケア用品を用意しなきゃいけないから 荷物が増えるし、予備でメガネも持って行くからさらに荷物増えるし、 ハードコンタクトはゴミが入るとめちゃくちゃ痛いし、 ずれるし、 震災のときに不便だし、いろいろめんどくさくて、 いつかレーシックやりたいってずっと思ってた。


でも、ハードコンタクトの場合、最低2週間以上外さないと検査ができなくて、どうもタイミング合わなかったのと、家電のように毎回レーシックを調べる度に新しい機械になってるので、結局どれが良いのか分からなかったのと、なにより怖くてなかなか踏ん切りがつかなかった。


今回、花粉がひどくてメガネ生活が続いたのと、2月に2回もコンタクトをなくした事がきっかけとなって、ようやく検査へ行く決心がついた。  
あとは、なんか勢いでやっちゃえ!みたいなのもあった。


で、クリニック選びなんだけど。。。
いろいろ迷った挙句、症例が多いことで有名な品川のほうは、検査予約しようとしたら、なにやら検査するのに1万円かかる場合があるとかないとか言われたので、こりゃあ術後もなんだかんだ○万円かかりますとか言われたらイヤだなぁと不信感が募り、選択肢から外すことに。
割引金額は低いけど、なんだか対応も良かったし、無期限で再手術も無料というコースがあった新宿の神戸神奈川アイクリニックでやることにした。  




以下、2013年3月30日に行った検査報告。  



まずは受付で問診表を渡される。  

が、私はあらかじめ家でプリントアウトして記入しておいたから時間短縮。  
けっこういろいろな質問があるので、事前に記入しておくのがオススメ。  
家なら先生への質問事項も落ち着いてまとめられるし。  


クリアケースに、私が書いてきた問診表と今日の検査の流れが書かれた紙を入れられ、診察券と共に渡される。  
名前を呼ばれるまでお待ちくださいと、待合で待つ。  



クリニックは全体的に広くてゆったりした感じ。
ドタバタした雰囲気はなく、静か。  

意外と患者さんは年齢が高く、30代より上の人が多かったように感じた。  
メガネをかけていない人が多かったので、みんな術後検診かな?  
一人ひとりに「どうだった?見える?」と聞いてまわりたい気持ちをぐっと抑える。  


しばらくすると名前を呼ばれ、検査が始まった。
私の担当は穏やかな若いお兄さんだった。  


まず始めに乱視の検査。  
それから角膜の厚みやカーブ、形状などいろいろ測定。  

(検査内容)  
角膜形状解析、角膜内皮細胞検査、瞳孔径、他覚的屈折検査、  
角膜厚測定、細隙灯顕微鏡検査、眼圧測定、自覚的屈折検査、眼底検査  
などなど。  


角膜の厚さは、平均520ミクロン。  
私の場合570もあり、平均よりも厚いことが判明。  
ふえーっ。自分の体のことなのに、知らないことが多すぎる。  
乱視は右目がマイナス3.0、左目はマイナス2.0。乱視はかなり強いほうらしい。
近視は0.06と0.08なので、4段階の下から2番目。中等度。  
それでも悪いっちゃー悪い。利き目は右。  



瞳孔を開く点眼をさされ、10分ぐらいしてもう一度呼ばれ、お医者さんに検査内容と手術方法の説明を受ける。  
このとき、質問があればいろいろと聞くわけだけど、あらかじめ用意した問診表に書いておいたので、先生はその質問に答える。もちろん、他にも質問OK。  
瞳孔が大きかった!
いらんとこばかりデカイ私の体…。  
眼圧まで高ッ!平均15とからしいのに、私は20あったんだけど。。。どーなってんの?  


その後、実際にレーシックをやったというカウンセラーの人にも話を聞き、いろいろと質問。  
納得したので、少し考えたのち、やることを決断。けっこう早く決断した気がする。


いろいろなコースがあって迷ったけど、再手術が何回でも無料なのと無期限でケアしてくれるというコースに。  
まぁ目だし、安心料ってことで。  



手術の一番早い日はいつなのか聞いたら、4月2日だという。  
しかも院長がオペをしてくれるらしい。  
おお~!なんかわかんないけど良いんじゃない?
院長、お願いします!!
…というわけで予約。  



帰りに抗菌目薬(ベガモックス)を渡され、今日から手術日まで1日4回点眼してくれと言われる。  
さっそく点眼。し、しみる…。  


1月に新しいメガネ買ったり、2月にコンタクトレンズ2回も買ったりしたけど、  
4月2日以降はいらなくなるのね♪  


ドキドキワクワク!!!  


乱視もなくなるといいなー。  

<いよいよレーシック手術の日>



検査してから3日後。


今日まで、検査の日に渡されたベガモックスという抗菌目薬を1日4回点眼していた。
そのせいか、いつもより花粉によるカユミがなかったような気がする。たぶん。



レーシックについては、レーシック難民という言葉は検索して知っているし、リスクがあることも、デメリットも知っていた。
詳しく調べれば調べるほど怖くなって踏み切れなくなるし、だからこそアフターケアをしっかりしてくれるところを選んだつもり。

なんかもう勢いというか、やってみなきゃ分からないというか、自分の友達にもやってる人がいるし、とにかくコンタクト何回もなくしたことがストレスになって、ええい、やってやる!という感じだった。
(これを読んでるみなさまは自己責任で、よく考えて決めてくださいね)


たぶん、1人でインドへ行くことも、レーシックも、母親が生きていたら死ぬほど反対していたと思う。
そして、反対されていたら行かなかったかもしれないし、やらなかったかもしれない。
わからない。





そしてついに手術の日が来た!!



4月2日(火) AM10:00 緊張度★★


もう朝から緊張。

意味もなく「ええい、ままよ!」とか「まな板の鯉だ!」とか言ってしまう。

こりゃあ一杯飲まなきゃやってられないな!・・・あ、お酒は2~3日禁止だったっけ。


オナカがすいてるのかすいてないのかもよくわからないまま新宿へ。

帰りが心配だったので、主人に会社を休んでもらい、付き添ってもらうことにした。



PM2:30  緊張度★★★


このビルに来るのは2回目。

エレベーターの扉が開き、クリニックまで歩く。

右手と右足が同時に出てしまうほどキンチョウ・・・。

中へ入る前にトイレへ行っておいた。



まずは受付。

「今日は手術ですね」とにこやかに受付の女性が微笑む。

「は、はい。きんちょうしてます」

「大丈夫ですよ(笑顔)今日、理事長が担当ですよね。絶対大丈夫です」

「そんなにすごいんですか」

「たくさんオペをしてるので。あっという間に終わりますよ」


まずはあらかじめもらっていた手術の同意書を渡す。
今日の手術の種類、保証などを確認される。
次にベガモックスを持ってきたかどうか、残量などを確認。
さらに2つの点眼薬を渡される。
ひとつは乾燥予防のヒアルロン酸の点眼薬、もうひとつは炎症予防の
ステロイドの点眼薬。
さらに術後の痛み止めのとんぷくとして、ヨウフェナックという錠剤を1つ渡された。



さらにさらに、トータルケアコースの人にはどうしても痛いときのためにと、オキシブプロカインという麻酔の点眼薬までくれた。
痛み対策はこれでばっちりらしい。



「そんなに痛いんですか・・・?」痛みに弱い私はおそるおそるたずねた。

「ん~、玉ねぎがしみる感じですかね」

これが分かるってことは、彼女もやったんだろうなぁ。

ああ、確かに玉ねぎ切ったときに痛いっていうか、しみてじんじんくるときあるよね。

まぁなんとか耐えられそう。



ひととおり薬の説明が終わると、目を保護するためのメガネが渡された。
これはトータルケアをつけた人には付くらしい。
持ってきたメガネを2000円ぐらいで度なしにすることも可能らしく、どうするか聞かれたがPC用に作り変えようと思っていたので、ここでは断った。
トータルケアに加入していない人は、手術の間に作り変えてそれをかけて帰るようだ。
全員が全員そういうわけではないけれど。




次にお会計。

まだ手術していないのに?!

ああ、手術したあとは少し見づらいからかな。

麻酔が切れる前に早く帰ったほうがいいしね。

医療費控除も申告できるらしいので、ここで渡される領収証はなくさないように!



受付での説明・会計終わり。

手術を受けたら帰るだけらしい。


それではいざ手術へ。



・・・その前に、と、トイレ行ってもいいですか・・・?





PM3:00  緊張度★★★★


いよいよ手術。名前を呼ばれる。

やばい!きたー!!

主人には待合室で待っていてもらい、手ぶらで行こうとすると、さっき受付で渡された薬一式が入った紙袋だけ持ってきてくれと言われる。

小さな紙袋をひっさげ、案内の女性と共に手術室方向へ。



と、手術室の前に再び小さな待合室が。


ここにはロッカーが置いてあり、一人で来た人はここに荷物を預け、靴をスリッパに履き替えるようになっている。
カギは首にかけられるよう、長いストラップがついていた。

スリッパに履き替えた後、案内してくれた女性が、シャワーキャップのようなものを渡してきた。
これで髪を覆うらしい。
次にかっぽうぎのようなエプロン型の手術着を服の上から着せられる。
着せられたと同時に、私の名前が書かれたシールを右肩のあたりにぺたっと貼られた。


同じようにシャワーキャップとかっぽうぎを着た、手術の順番待ちだと思われる人が2人ほど、長いすに座っていた。


2人とも怖がる様子もなく、なんだか余裕がある感じ。。。

なんでそんなに普通でいられるの??
スゴイね!!



案内の女性から手術の流れが書かれた紙を渡され、これを読んで待っていてくださいと言われる。


「き、きんちょうするぅぅ。。。」とつぶやくと、

「ご主人呼んできましょうか?!」と言ってくれた。

「大丈夫です!一生笑われますから!」と断り、長いすに腰掛けた。



手術の流れは、まず待ってる間に麻酔の点眼。

麻酔が効いてきた頃に名前が呼ばれ、手術室へと続く扉の奥へ。

最初に先生が診察→手術台へ→フラップ作成→レーザー照射→フラップ閉じる→起き上がって目の診察台へ→先生がもう一度診察(確認)して終了


フラップ作成の際に見えるものが写真に載っていた。

ふうーん、目の手術だからって、別にメスが見えるわけではないのか。

どんなものが見えたのかは、ちゃんと書くからね!
(みんなこれに興味があるんだよね??)



と、1人が名前を呼ばれ、扉の中へ入っていった。




PM3:05  緊張度★★★★★



扉が閉まると、2人になった。
相変わらずもう1人は冷静な雰囲気。
私は落ち着かず、もじもじ。


すると扉が開き、手術室にいそうな格好の女性の看護師さんが現われ、私の名前を呼んだ。


やばい!きたー!!


・・・と思ったら、点眼だった。

点眼は3種類。


まずは麻酔。次に充血止め。最後に色のついた消毒の点眼。


間あけずに次から次へと点眼したけど、ちゃんと効くのか心配になる。




PM3:10  緊張度★★★★★


看護師さんが再び扉の向こうへ消えた後、しばらくしたらさっき入っていった男性が出てきた。

早っ!!!


白目がちょっと充血している感じに見えたけど、笑顔で
「もうこれで帰っていいんですよね?」と言い、普通に歩いていた。


すごい・・・。もう見えるんだ・・・。


もう1人が呼ばれ、扉の向こうへと入っていった。


その次は・・・私・・・・。


PM3:??  もう時間は何時だかわからない。それくらいキンチョウ。

緊張度★★★★★★★★★★★★★★★★★


しばらくしたら、いよいよ私の名前が呼ばれた。

つ、ついに扉の向こうへと入っていく。



扉の向こうはいきなりオペ室ではなく、ひんやりとした廊下が右側に伸びていて、それに沿うように部屋がいくつかならんでいた。
部屋の前には今日の執刀医が誰かという写真入りの看板と、長いすが置いてあった。
私の担当執刀医は理事長。
よろしくおねがいします!!




オペ室からさっき待合室で一緒だった女性が出てきた。
手術は終わったようだ。早いなあ。5分もかかってないんじゃない?
痛くなかったのかな・・・?



私はオペ室の前にある長いすに腰掛け、まずはメガネを外すよう言われ、持ってきた紙袋に入れた。視界がぼやける。

備え付けてある消毒液で手を消毒するよう言われ、なにか質問はないか聞かれる。


術後2日目にヨガのレッスンがあるんだけど、やってもいいか聞いた。

基本的には1週間は運動しないほうがいいとのこと。

確かに、ヨガは激しい運動ではないが、眼圧がかかるポーズなどもあるので大事をとって休んだほうがいいかもしれないな。



ここで手術室から機械の大きな音が聞こえてきた。


ガスの元栓を締めたまま、ガスコンロに火をつけようとしたときみたいなパチパチパチという音のかなりデカイ版のような音だ。
溶接してるときのパチパチっていう音にも似てたかも。
なにか焼くような、そんな音。


ちょっと落ち着いたのに、再びドキドキが私を襲う。



「この音、レーザーの音なんですけど、みかんさんの場合、乱視が強いので、機械が途中で止まるかもしれないんですが、心配しないでくださいね」




えええ!!!

そ、そんなこと知らないほうがいい!!

逆に心配になってしまう。

余計おっかなくなってしまった。





PM3:??  緊張度★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


「はい、じゃあみかんさーん、中へどうぞー」


ついに私が呼ばれた。


中へ入ると、手術着姿の理事長が眼科の診察台の向こう側に座っていた。


最初にごあいさつ。

ここの病院、どんなお医者さんでも検査員でも、みんな必ず

「初めまして。医師の○○です」って挨拶してくれるのがいい。

「先生、よろしくお願いします!もう・・・きんちょうしちゃって・・・」

よろよろとイスに腰掛け、先生に目を見てもらう。

今日はずっと左目に異物感があってゴロゴロしてるのが気になったので、そのことを伝えると、

「ああ、さかさまつげだねぇ。大丈夫。問題ないですよ」


さかさまつげ!

・・・そうだったのか。


「じゃ、はじめましょうか!」


理事長は立ち上がり、でっかいレーシックの機械へ。


かわいらしい感じの看護師さんが

「手術中、手を握らせていただきます○○です」

と挨拶してきた。


そうだ、この病院は手術中、手を握ってくれるんだった!


「じゃあ、みかんさん、そこに横になって」


いよいよ手術が始まった!!!




PM3:??  緊張度★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



すでに倒されているイスに横になると、目の前に機械が。
機械に目の位置を合わせられ、すぐさま右目にリング状のような光る固定器具をぐっと押し付けられた。
この押し付けられるときがちょっと痛い。目に圧迫感を感じる。



ここで見えるものは、こんな感じのもの。


大きい丸に小さい丸がいっぱいあって、真ん中に赤い点が見えた。

「真ん中の赤い点を見ていてください」と声をかけられる。

どうやらフラップ作成するものみたい。
小さい丸をいっぱいあけて穴をあけていくんだったよな。


レーシックは片方ずつやっていくので、左目は暗くされてるか目隠しされてるか、左の方は見えていない。


赤い点を見ているときの痛みなどは特になし。
切れてる感覚もないし、とにかく真ん中の赤い点をひたすら見ているだけ。
まばたきしたくなるとか、そういうのもない。
涙が出そうになるとかもないし、意外と見ていられるものだった。


「順調ですよ」とか「うまくできてますよ」とか「あと○秒です」とか声をかけてくれる。
なんだか安心。

フラップ作成時間はたぶん10秒ぐらいなのかな。
あっという間だった。



「はい、いいですよ~」と同時に、水のようなものをジャージャーと目にかけられる。

プールのあとに目を洗うみたいな感覚。

そしていよいよ私の角膜の上皮がぺろっとめくられた。

めくられた感覚はしっかりあって、まるでソフトコンタクトをはずすような感じ。

おおお、めくれた!みたいな。


めくれると視界はぼやけて見えづらい。
そして視界がぼや~っと白くなった。

これで右目のフラップ完成。

ガーゼのようなものでカバーされ、次に左目にフラップを作る。


また器具で圧迫し固定され、同じように赤い点を見るよう言われ、フラップ作成。

こちらも「順調ですよ」と声をかけてくれるので安心する。

途中で「痛くないですか?」と聞かれて

「大丈夫です」と答えたり。右目の次はちょっと余裕。

水をかけられ、上皮をぺろりとめくられる。

すると、右目は白かった視界が 左目をめくると一気に暗くなった。



「せんせい!暗くなっちゃいました!!」と言うと

「大丈夫ですよ。問題ないです」とのこと。


これはあらかじめ手術前の説明書にも書いてあったけど、なんだか怖かった。

人間、急に暗くなると怖くなるものだ。

閉所恐怖症の人は気をつけて。
(確かに、術前の説明書に閉所恐怖症の人はおっしゃって下さいと書いてあった)


「次はレーザーあてていきますよ」


真っ暗になった後、両目に目隠しのようなカバーをされ、その体勢のままイスだけ半回転。

暗くなって怖くなったせいか、手を握ってくれてる看護師さんの手をさらにぎゅっと握ってしまった。


目隠しされたままそれに気付き、

「す、すみません。ぎゅっと握っちゃって」と言うと、

理事長が「大丈夫ですよー」と返事をしてくれた。


目隠しをとられ、右目を開くと、今度はこんなものが見えた。




ちょっと違うような気もするけど、まぁこんな感じ。

最初はぼんやりと赤いものが見えるなぁという感じなんだけど、この照射時も、「大丈夫ですよ」「順調です」「あと○秒です」と声をかけてくれるので、安心できた。


少しずつ焦点を合わせていくので、目をそらさないよう言われる。

「がんばって」とか応援され、必死で焦点をぼやかさないよう集中。


レーザーを照射していくうちに焦点が合ってきて真ん中に赤い点が集まってきた。


こうなったらレーザー照射終了。

やっぱり痛みはない。大丈夫。

またじゃあじゃあと水を流しながら、ぺろっとフラップが戻される。

戻される感覚も分かった。これにも痛みはない。



左目も同様。


両目とも、レーザーの照射時間もそんなに長くなかった気がする。
十数秒ぐらいか?


左目も無事終わり、水で流した後、フラップを戻され、固定器具を外し、あっという間にオペ終了。


全体的に、痛みを感じるのは固定器具での圧迫だけだし、見えるものも検査の延長みたいな感じだった。



起き上がっていいと指示され、手術台からゆっくりと起き上がり、おそるおそる目を開けると、水の中から出てきたような違和感と、白くモヤがかかっているような視界が広がった。


でも、なんだか見える。見えるぞ?


オペ前にはほとんどぼやけていた人の顔がはっきり見える!



理事長が「もう一度診察しますね」

と、最初の診察台へ戻り、私のオペ後の目を確認した。

「はい、綺麗にできましたよ。大丈夫です」

といわれ、先生の顔を見た。

うわわ!!!はっきり見える!!


思わず「先生、イケメンですね!」と言ってしまった。(ダンディな感じだったのよ)


先生は「面白い人だね」と笑っていた。。。



手を握ってくれた看護師さんにもご挨拶。

あら~こんなに可愛い人だったのね!!


オペ室を出て、術後の注意を聞いた後、これで終わりだということで待合室で待っていた主人のところへメガネをかけずに歩いて戻っていった。


まだこの時点では白くもやがかかったような感じで、2~3メートル先の人の顔ははっきり見えてない。


でも、メガネなしで歩けるほど見える。


とても長いこと待たせていたような気がしたけど、主人に聞いたら私がロッカーのある待合室へ行ってから20分ぐらいで戻ってきたと言っていた。



帰りは保護メガネをかけ、途中で目が乾いたのでヒアルロン酸の目薬をした。


電車で帰っていくうちにだんだんと白いモヤもなくなってきて、はっきりと見えるようになってきた。

でも私の場合、まだこの段階では視力は安定しておらず、遠くはそんなに見えてなかったのと、車のヘッドライトがすごくまぶしく感じた。

特に白いLEDとかのライトはやたらキラキラッと光っていて、目を合わせることは出来ない。

手術当日は車の運転NGなのもうなづける。


麻酔が切れると痛みが出てくるということだったので、寄り道はせずまっすぐ家に帰った。



家に帰ると、だんだんしみるような痛みが出てきた。

私は痛いのが嫌いだし弱いので、早めに錠剤の薬を飲んだ。


さっさとごはんを食べ、この日は入浴NGなのですることもなく、テレビを見たり、何かしようとするが、まぶしくて長いこと目が開けられない。
さらにとても乾くので、もらった目薬を何度か点眼した。



痛みで眠れないというほどではなく、目をつむっていればまぶしさも痛みも耐えられる感じだったので、麻酔は使用せず。


目をつぶっていても入ってくる光がまぶしいので、保護メガネをした上にタオルをかけ、真っ暗な状態にして早く寝ることにした。




レーシックは翌朝に実感するとよく言われているので、どんな風に見えるのか楽しみだ!


<レーシック手術翌日>

びっくりするぐらいあっという間に終わったレーシックの手術翌日。


まぶたは重い。

目覚めたとき、ドライアイのせいなのか目やにのせいなのか左目に張り付くような感じがありちょっと目が開けづらかった。

ちくっと刺しこむような瞬間的な痛みの後、まぶたを開けると、くっきりはっきり、まるでコンタクトしたまま眠ってしまったかのような視界が広がっていた。


おおお、これがレーシック後のセカイ!


まぶたが重かったので、ハードコンタクトをしたままいるような、そんな感覚に陥ってしまう。


寝起きにちくりと痛んだことと、まぶたの重み(異物感)、左目がゴロゴロする感覚以外、視界に問題はなし。


処方された3種類の目薬を点眼。


手術当日のようなしみる感覚はもう一切なし。



翌日は必ず検診に行かなければならないので、この日もクリニックへ。

太陽がとてもまぶしく感じられたのでサングラスをして行く。

途中、電車の中から見えた桜の木や草花、遠くのビルがとてもよく鮮明に見えて感動。
色まで変わって見えた。

いままでどれほどぼんやりとした世界を見てきたんだろう。

絵画とか大自然とか見に行きたくなる。


翌日検診もあっという間の出来事だった。


まずは視力検査。

右目1.5、左目1.2。両目で1.5。

チラっ、チラっと両目のフラップをチェックして、「はい、問題ないですね~」終了。みたいな。



視力が落ち着いてくるのは1ヶ月ぐらいかかるらしいけど、これからこの視力をどれだけ維持できるかだ。


改めて、目を大事にしようと思う。



ちなみに手術日から手術後の注意事項はこんな感じ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【注意事項】


<手術当日>

入浴・洗顔・洗髪を控え、顔は目のまわりを避けて軽く拭く程度にする。
肩から下のシャワーは可能。
目の中に水が入らないように注意。
※万が一目に水が入った場合は、ベガモックスを点眼。

仕事は控え、ゆっくり休む。

手術当日は、すべてのメイクを控える。
基礎化粧品(化粧水・乳液)のみ、目のまわりを避けてOK。
メイクはマユゲも含め、香水も整髪料も一切NG。


飲酒・喫煙は控える。

車の運転はNG。

軽い運動も含め、スポーツ全般NG。



<手術翌日~6日目>


翌日検診後は入浴・洗顔・洗髪OK。
2~3日は目の中に水が入らないよう注意。
温泉・サウナは1週間(できれば2週間)控える。

仕事は術後2日後からOK。
(土曜日にオペをしたら月曜日から出勤OKということだ)
目を疲れさせないよう、定期的に休みをとるようにする。
エピレーシック(角膜が薄くて通常のレーシックができない人のもの)などを受けた人は4日程度休むこと。


翌日検診後から目のまわりを避けたメイクが可能。
ただ、アイメイクは1週間控える。
(私の場合、マユゲは翌日検診に行くとき描いていった)


運転は視力が回復した時点でOK。見え方に慣れるまでの間、とくに夜間での運転には十分注意すること。

飲酒・喫煙はできれば3日間控えること。

ペットと一緒に寝るのも2週間は禁止。

エピレーシックをした人などは、1年間UVカットのメガネ使用を推奨している。



<術後1週間~>

仕事の制限なし。

アイメイク解禁。
(まつげパーマやまつげエクステは1ヶ月ほど控える)

飲酒・喫煙解禁。

ジョギングなど軽いスポーツ解禁。
水泳は2週間、球技などの激しいスポーツは1ヶ月程度控える。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


で、私の場合、術後しばらくは遠くを見るのが楽しくて嬉しくて自然と笑顔になっていた。

1週間検診で最初に処方されたヒアルロン酸の目薬がなくなり、翌日、右目にものもらいができた。
ベガモックスをたくさん点眼して殺菌。

術後13日目の今もまだ、右目のアッカンベーした部分が赤い。

痛みやカユミはなくなったので、とりあえずまだ続くようだったら検診にいくつもり。

あと、1週間過ぎたあたりから鮮明さが落ち着いたのか、見慣れてきたのか、最初の感動がなくなった。

同時に、よく言われてるハローやグレアというのも落ち着いてきたような気がする。

ただ、私は暗所での瞳孔の開きが20代並みの大きさなので、まだけっこうまぶしい。(瞳孔の開きは年齢と共に小さくなる)
ちなみに私は耳も、若い子が嫌がるっていうあの音が今でも聞こえるのだ。

・・・そんなとこばっかり若くてどうする!


ちなみに瞳孔の大きさの平均値

年代  平常時サイズ(㎜)暗所サイズ(mm)
20代   4.7        8.0
30代   4.3        7.0
40代   3.9        6.0
50代   3.5        5.0
60代   3.1        4.1
70代   2.7        3.2
80代   2.3        2.5


私、暗所サイズ7.9ありました。


なので、レーシック後、夜間まぶしいとかそういう話は瞳孔の大きさにもよるのかなと。



実はうちの主人も後日、レーシックをしたんだけど、執刀医は理事長ではなかったようで、いわく


「ドン引きするほど早かった」と。


まるで工場のようにあっという間の出来事だったらしく、私のように大丈夫ですよとか、順調ですよという言葉もあったとか、なかったとか。


私の体験談を聞いていたから、まだ何をどうするっていうのはなんとなく分かっていたけど、何も言ってくれないから何をされているのかよく分からないまま終わってしまい、構えっぱなしでずっと体が硬直していたとか。
私のように最後に会話する時間もなかったと。
なんだかそれはそれでどうよ?という感じ。
逆に私の話を多少なりとも聞いておいて良かったと言われた。



なので、主人は理事長の方が丁寧で良いと言っていた。
確かに、まわりのスタッフも緊張感もってビシッとしてるし、術中に「順調ですよ」とか声をかけてくれてすごく安心できたし。



見え方は今のところお互い問題なし。



そして、夫婦でやってみてわかったことだけど、角膜の形状が人によって違うように、レーシックも人によって術後の痛みや症状、経過が全然違うということ。


私は術後、しみる感じよりもまぶたの鈍痛がひどかったけど、主人は痛みよりも、とにかくしみてしみてイライラしてしまったようだし、しみると同時に鼻水が止まらなくてどうしようもなかったみたいだし、夕陽まで目にしみたとか。(私が手術した日、天気は曇りだったので日光は大丈夫だった)

で、術後帰宅して数時間寝たらだいぶよくなったのか、夜は普通にテレビを見ていたし、翌日は多少の違和感はあるものの、ほとんど問題なくけろっとしていた。
私は術後、家ではずっとまぶしくて蛍光灯が辛かったのに。


ただ、彼は術後に白目が充血していたのと、白目の上の方に赤い点が出来ていた。
昨日、翌日検診で聞いたら出血だとのこと。
必ず消えるから大丈夫と言われたらしいが、血が出たってなんかこわい。。。
けっこう目立ってるし。
ここのところ風が強いので、今日も保護メガネをかけて仕事へ行った。



レーシックに関しては賛否両論あるけど、興味がある人はまずクリニック探し。
自分が信頼できる病院を選ぶこと。
そして、病院が決まったら検査して、自分がどの種類のレーシックを受けることができるのか確認すると良いと思う。



とりあえず、メガネやコンタクトレンズ代、ケア用品代などの金銭的コストはもとより、旅行のときの荷物も減ったし、忘れた!という心配や、コンタクトを落とす心配、落としてそこらじゅうを探す時間、ケア用品を買いに行くといった時間、朝夜に洗ったりつけたりするという手間と時間的なコストも削減できたのがうれしい。


ついでに言うと自分の経験値と共に、震災時などの生存率と生命力もアップしたので、結果的に私は今のところやって満足しているし、やってよかったと思ってる。

<現在(2023年)はどうか?>


あれから約10年が経った。

スマホの普及で目を酷使しているため、若干視力は下がったと思うけど、夫婦共に今もメガネやコンタクトなしで生活している。
免許証も「眼鏡等」という記載がなくなった。
現在の視力は両目で1.0ぐらい。
ただ、夜は見えづらい。
光がにじんで見えるハロやグレアという現象もレーシックの後遺症なのだと思う。
ひどくはないので、日常生活に支障はない。

私たちの場合、レーシックをしたことすら忘れるくらい、目の違和感などは一切ない。
ドライアイについては多少あるものの、気になるほどではなく、乾燥する季節に目薬をしたり、スマホをずっと使ってる時に急に遠くを見るとピントが合いづらいので、市販の目薬をさす程度。
なので、よく言われているようなネガティブな予後ではないと思う。

ただ、やはりレーシックに関しては人によって予後が全く違うので、積極的に勧められないし、やるなら自己責任でとしか言えない。
だからこそ、少しでも不安があるならやめた方がいいと思うし、自分がきちんと納得できるクリニックで受けた方がいい。
また、レーシックをしても老眼にはなるというので、そのことも記しておきたい。
いずれにしても、興味があるならまずは手術を行っているクリニックを調べ、検査を受け、自分がレーシックを受けられるかどうか(角膜の厚さによっては受けられないため)確認するところから始めたらいいと思う。
検査をして、すぐに手術をするかしないか決断を迫るようなクリニックはちょっと考えた方が良いかもしれない…。

以上、レーシック体験談でした。

…という記事を書くために久しぶりに私が受けたクリニックを検索したら倒産していた…!!
再手術無料だったのに(汗)
まぁ、そういうこともあるから、とにかくクリニック選びやレーシックをするかどうかは慎重に、自己責任でお願いします。

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