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「あの人、結婚するんだって」と、秘密の社内恋愛をしていた元彼の結婚を知る

元彼が結婚するらしい。

「ついにあの人も結婚するんだって、知ってた?」
「しかも相手、ちょっと前までココで働いてたAだって!」

必要以上に驚かないように、リアクションする。
その男が私にとって特別な人だったことを、みんなは知らない。

耳を疑う。
だって、彼と別れてからいくらも経ってないのだから。
彼とは2年も同棲したのだから。
別れた理由は彼が「一人になりたい」「思ってたよりお前はダメ人間だった」と、フラれたのに。

「期間結構かぶってんじゃん」という最低な事実に気づいても誰にも言えず、
ただただ、信じられないという気持ちだった。
しかも相手が知ってる女な上に、
全然美人でも性格がいいわけでも、なんでもない奴。

私の時間はなんだったんだろう。
私ってなんなんだろう。

******

これは友人M子に起きた出来事だ。
嘘で嘘を固めたその男が最低だし、
交際中を含めて、悩んで傷ついた時間を返してくれと思った。

別れてから自分がダメだったところを責めたりもしたのに
M子は真面目なのに

浮気をして、心変わりして、同棲までして、捨てた。
その腹立たしさをまずは飲み込んで、
「選ばれない女」の改善点について冷静に考えた。
なぜなら、同じような経験が私にもあるからだ。
傷ついた真っ只中ではそんなことは考えられない。

内なるプライドで自分を守る

クズな奴は本当に結構な確率でいるのだ。
そして、私たちのような「お人好し」がそのクズを育成させていることもある。

相手のことを好きになると、なんでも許したり、なんでもアリみたいになる。
服の趣味を合わせる…休みの日に構ってくれなくてもいい…家事はやらなくていい…お金出してあげる…セカンドの女でも構わない…
それが相手にあぐらをかかせることになり、
ついに「うっとおしい女」になる。

自分を守るプライドを持たなければならない。
「もっと大事にしないと」と相手に思わせること。
相手を優先にすることは自然にできちゃうのだけど、
自分を大事にしてもらうことがこの手の女は苦手だ。

真面目な人、優しい人ほど、相手を責めずに自分を責める。
それが一番ラクだからでもあると思う。
矛先を自分にすることで、自分さえ変われば良くなれると思えるから。
でもそうじゃない。

まずは事実として受け止めて、その背景を掴み、改善策や結論を出す。
自分で自分を守ることで、相手からのリスペクトを失わずにいられることがあることを忘れない。

私こそ、まさに都合のいい女になり下がりやすい。
多分それは自己犠牲心が強いから、相手がラクなのだ。
居心地がいいのはいいことだけど、負担を背負うのは違う。

大事にされなければ、ボロ雑巾のようにされていく。
そして捨てられる。

自分の人生はまだまだ長い。
友達と同じようにずっと付き合って、
容姿が変わったり、小さな過ちを犯しても、
お互いに支え合える関係を築いていくことが理想だなと思う。

親友にできているのだから、
きっとパートナーに対してもできるはず。

「白馬の王子様」を「はだかの王様」にしないために

大事にすること、大事にされること。
自分を愛せなければ、他人なんて愛せない。

やがて私の耳に入ることなど想像に容易いにも関わらず
筋を通して報告もしないで、
謝りもしないで、
嘘をつき続けて、
逃げて…

そんなに人のことを大事にできない奴。
きっと私が都合よく黙っていてくれると思ってるハッピー野郎。

残念だけど、そんな風にしちゃったのは
その人自身を差し置いて自分を優先してくれる優しい人の存在なんだよね。

次に出会う王子様を可哀想な「はだかの王様」にしないために、
これからはもっと自分を大事にして、都合のいい女にならないようになっていこう。

無論、この歳で白馬の王子さまなど来るとも思ってないけどね。
比喩だよ。

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