初花凛々

こじらせた30代、老後の夢は海辺のカフェで美味しい珈琲を入れるおばさんになること。田舎…

初花凛々

こじらせた30代、老後の夢は海辺のカフェで美味しい珈琲を入れるおばさんになること。田舎暮らしを愛する、都会の田舎育ち。ひらめきと決意をここに。リアルタイムで徒然なるままに。

マガジン

  • 婚活してみる?やめる?

    出遅れたアラサー女の、リアルな婚活コラムをこちらにまとめています。

  • アラサー女が黙ってない

    オモテではニコニコしてます。オトナなんで。でもブラックな本音もあるんです。我慢できない年でもないけど、だからこそ、ここにまとめます。

最近の記事

元彼の幸せと反比例するわたしの孤独

いろいろあって振り回された挙句、裏切られた男に、子どもが生まれたことを知った。 同じコミュニティにいて、共通の友達もいるから、周りの人はそりゃワイワイする。形としては私も「おめでとう」くらい言わなければならない。不自然だから。でもみんな実は何となく知ってる。私とこの男の間に何かあったことくらい。深くは知らない。知っていたら、みんなこの男にそんなに親しくできないくらいのことをされた。 こういうシチュエーションになったら、私がどんな振る舞いをしようと微妙な緊張感が走る。それを

    • 「あの人、結婚するんだって」と、秘密の社内恋愛をしていた元彼の結婚を知る

      元彼が結婚するらしい。 「ついにあの人も結婚するんだって、知ってた?」 「しかも相手、ちょっと前までココで働いてたAだって!」 必要以上に驚かないように、リアクションする。 その男が私にとって特別な人だったことを、みんなは知らない。 耳を疑う。 だって、彼と別れてからいくらも経ってないのだから。 彼とは2年も同棲したのだから。 別れた理由は彼が「一人になりたい」「思ってたよりお前はダメ人間だった」と、フラれたのに。 「期間結構かぶってんじゃん」という最低な事実に気づい

      • やっぱり「運命の人」だったけど、もうないんだなと思った話

        人生を振り返って 結構キーになった「運命の人」みたいな、 濃い時間を過ごした相手が、 長い独身にはありがちだ。 私も多分に漏れず「運命の人」がいて、 一緒にいると何をしていても本当に楽しくて、 何も考えないでずっといられたし、 笑いも疑問も怒りもキャッチボールしてた。 ただ一緒にいるだけなのに、 いろんな人から「お似合いだ」と言われた。 友達からいつしかそれ以上の仲になった。 お互い恋人がいたり、いなかったりで、 追いかけられたり、追いかけたり、 すれ違った末に、最後は私

        • ひさしぶりに、恋が走ったときの話

          毎年この時期になると思い出す。 路肩で排気ガスに黒ずんだ雪 自分の息が白くふわふわと空に消える様 予定より早い便で着いた新幹線の駅 ばったり会って、目を丸くした顔 たぶん、ずっと忘れられないと思う。 地方で働いていた頃の同僚が、久しぶりに遊びにおいでと東京にいる私を招待してくれたのは、もう何年前の冬だったろうか。当時、クリスマス商戦真っ只中の仕事に忙殺されていた私は、予期せぬサンタの到来に両手を上げて喜んだ。 新幹線の時間に合わせて待ち合わせ時刻を決めたものの、私はそ

        元彼の幸せと反比例するわたしの孤独

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          12本
        • アラサー女が黙ってない
          6本

        記事

          シングルクリスマスの「先手必勝法」

          私は大学生の頃から、クリスマスを恋人と過ごす文化が好きじゃない。 こんなのがニュースになっちゃうんだなぁと思った。 「どうでもいいだろ」とも思ったけど、結局読んじゃう私。 彼氏がいないシングルクリスマスの僻みではない。 「恋人と過ごすのが当たり前」みたいなのが嫌だった。 彼氏がいてもわざわざそこでデートを入れるのは好きじゃなかった。 大体の人が休みたがるから、バイトや仕事は率先して受けた。 今年は彼氏もいないクリスマス。 今年は、同棲を解消したものの、だいぶ元気を取り戻

          シングルクリスマスの「先手必勝法」

          「レス」に悩む既婚男子に、ちょっと同情した話

          毎度私の婚活や友人(女子)の婚活について綴ってきたけれど、今日は番外編で、既婚男子の話。 以前働いていた会社の元同僚のAは、中途入社で入ってきた同い年の男子。共通の知り合いも複数名いて、趣味も同じ。退職後には敬語の壁もなくなり、数少ない私の「男友達」となった。 Aは25歳の時、大学時代から付き合っていた彼女と結婚した。その年に子どもも生まれて、マイホームも購入。一緒に働いていた頃は毎日早く帰っていて、休日に子どもを連れて遊んでいるところに会ったことも何度かある。 私からす

          「レス」に悩む既婚男子に、ちょっと同情した話

          友人の結婚発表に、焦燥ではなく愕然とした話

          「なんてこった」。 ひと通り驚ききった後、最初に出てきた感想はそれ。 同僚のY子がさらりと「結婚することにしたよ〜」とLINEを送ってきた。 そう、それはまるで前回のF子が「昨日何食べた」くらいのテンションで言ったように…。 今回は焦燥というよりも衝撃を受けている。 だってY子はちょっと前まで別の彼氏がうっとおしくなって別れたばかりで、私よりちょっとだけ年上で、だけで自由奔放で、「もっといい人と出会えるんじゃないかと思うから」と私の本音を共有できる「同志」だったはずなのに

          友人の結婚発表に、焦燥ではなく愕然とした話

          友人の結婚発表に、焦燥ではなく安堵した話

          久しぶりの婚活ネタ。今日は不意打ちでカウンターパンチを食らったはずが、なんかあったかい空気砲だったみたいな話。 先日、前職の同期の女子、F子とH美とランチに行ってきた。H美はまだその会社で働いていて、同期の中では希少な生き残り。F子は退職してフリーランスで仕事をしている。素直で、穏やかで、可愛くて、大好きな2人。 久しぶりに会ったので、それぞれの近況を話したり、あの頃はどうだったとか、相変わらずあの人はこうだとか、どこのスイーツが美味しいとか、女子の話のネタは尽きない。頭

          友人の結婚発表に、焦燥ではなく安堵した話

          ピュアな告白を秒殺した

          私はもうすぐ「アラサー」というにも厳しい年齢になる。 周囲には同じかちょっと上くらいの独身男子がいて、当人も周りも、「あの人とくっつけばいいじゃん」みたいな考え方をする。 正直、なぜそんな安売り市場みたいになっていくのか遺憾に思う。 「結婚できないアラサー」=「ハードル下げます」じゃない敢えてここでは愛があるゆえにこういう言い方するけど、 「田舎のオヤジ達」にいじられるとき、 大体私は「結婚できないんですよ、頑張ってるのに」という。 それは嘘じゃない。 でも、だからと言

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          いちばんピュアに恋した人と、夢で再会した。

          20連勤くらいの激動の日々をついに乗り越え、今日は8時間くらい寝た。 いや、いつもそれに近いくらい寝てるんだが。 でも、今日の目覚めはなんだか淡い気持ちだった。 だからいつもは適当な朝ごはんをちゃんと作っちゃった。 なんせ、高校3年間片思いした人に夢で会ったのだから。 設定は友人の結婚式だった。 高校生なんて15年くらい前で、私は高校生までの彼しか知らないけれど、夢に出てきた彼はちゃんと歳をとっていた。 自分の想像力がすごい。 日に焼けてて、 大手企業に勤めているかの

          いちばんピュアに恋した人と、夢で再会した。

          婚活アプリを削除した

          しばらくぶりにここに帰ってきた。 わたしは、婚活を休止している。 表題の通り、婚活アプリも削除した。アカウントも退会した。 別に彼氏ができたからでもない。 単純に、結婚に焦ることをやめたのだ。 一番の決定打となったのは占いだった。 もうひとつは、片思いが忘れられないからだった。 今年に入ってから、旧知の既婚男子と急激に距離が縮まった。 話が合うし、おもしろいし 顔も身なりも好み。 仕事ができて、尊敬もしている。 既婚な上に遠距離。 会えない寂しさと、会えた時の破壊力

          婚活アプリを削除した

          独身女の「家持ってる」は、抵抗になるか

          同棲していた彼氏に振られたM子が家探しをし、わたしより一足早く婚活をしていたK子がついにPairsで彼氏をゲットし、元同僚のY子と新しい仕事の作戦会議した週末。私はM子と共通の友人であるR美の家にいった。 R美は派遣社員だ。やりたいことがあって、でも不安定だから派遣。でもその派遣先は世界でも名だたる有名外資企業。仕事は社員と区別がほとんどないし、たぶん社員になろうとすればなれる。 R美は家族の事情でイギリス育ち。頭が良くて英語もペラペラだし、アートの勉強をしてセンスも抜群

          独身女の「家持ってる」は、抵抗になるか

          高スペックで条件全部クリアでも、しっくりこないものは無理

          同棲していた彼氏に振られたM子が家探しをしているが、なかなか決まらない。話を聞いていると、「不動産屋が押し付けがましくてヤダ」という。 『さぁ、気になるものは全部見に行きましょう』、『バス・トイレ別だし、駅から近いし、家賃も予算内。築年数もそんなにだし、いいじゃないですか』、『他の店でもデータベースは同じですよ、決めちゃいましょう』…。 若い営業マンは、おそらく目標を達成することに目一杯なのだろう。その様子はありありとわかる気がする。 M子は言う。「確かに条件はクリアし

          高スペックで条件全部クリアでも、しっくりこないものは無理

          時には友人のプッシュが必要

          「は?」 「え?誰にも「いいね」してないの?」 久しぶりに会った、同い年ながら婚活の大先輩K子は、その美人な口をあんぐり開いて言った。「そんな人初めて聞いた」と。 麻痺してくると、もう連打するぐらいの勢いで「いいね」するらしい。 判断基準は「適当」だと。 K子は理想が高い割に、その辺のハードルが驚くほど低い。とりあえずメッセージのやりとりしなさいと、「いいね」をもらった人に返すよう言われた。 K子:メッセージのやりとりしないと何も始まらないよ、共感できないじゃん。 私

          時には友人のプッシュが必要

          全部はいらないけど、かじってみたい女

          私って、大鍋の豚汁とか、ホールケーキとか、そういう類のものなんじゃないか。「全部はいらないんだけど、ちょっとかじってみたいんだよね」みたいな。 全然飲めないお酒を飲みながら友達に話してて、自分で言って腑に落ちた。私は結婚には至らないけど、ちょっと一緒にいてみたい人なんだろうな。 「いいな、とは思ってるんだけどね」というのが、振られた男の最後の一言。愛のない感じが、がっかりしたし悲しくなったって話してたのに、最後までそれをわかってないで、もしくは気遣いできないで、いたんだな

          全部はいらないけど、かじってみたい女

          2年同棲していた男に振られた、友人の緊急事態から一夜明けて② -なぜトラウマになるほどのキツい別れになるのか-

          職場について、PCの隅っこにLINEが見える。M子だった。 「5分だけ話してもいい?」 少し話を聞く。 もう彼の頭の中は「離れたい」しかなくて、傷つけようがなんだろうが、とりあえず離れることを勝ち取りたいのがわかった。 M子はトラウマが多い。 だから、M子に傷を負ってほしくなかった。 次に気持ちよくスタートが切れるように、別れてくれたらいいのに、M子の歴代の男たちのほとんどが、人間不信にもなりかねない振り方をする。 あんなに性格も良く、真面目で努力家なM子に対して、親友

          2年同棲していた男に振られた、友人の緊急事態から一夜明けて② -なぜトラウマになるほどのキツい別れになるのか-