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自由に「もがきたい」

いま、次の仕事に就くための試験に向けて勉強をしている。やりたいことではあったけれど、前の「やりたいこと」であった編集とはまた別軸の仕事。今は勉強に集中すればするほど何のために勉強をしているのかわからなくなりそうで、思い返せば仕事をしていた時も熱中すればするほど自分の行き先を見失っていたように思う。

「自由」と「欲」

勉強をしているうちに、私は強欲なのだろうか、と考える。

憲法の勉強が面白かった。知らないことばかりで、自分の無知を恥じた。
「思想の自由」「信教の自由」「表現の自由」「職業選択の自由」。そう、「職業選択の自由」があるからこそ、私は自分のやりたい仕事や適した仕事を求めている。

私の通っていた中高は「自由な校風」が伝統だった。そこで、卒業生でもある教員に「自由」を教えられた。細かい言い回しは忘れたけど、あれから10年経った私が思うに「自由」とは責任を伴い、最低限のルールの上に成り立つものだと思う。

決められたことをこなすだけというのが、思考する必要がないので、簡単なことである。でも、今の日本に生まれ、自由な校風を自分たちなりに解釈しもがいてきた中高時代を経て、私は自由にもがいて生きたいと思う。

自由とは、責任をもって自分のやりたいようにすること。と思う。辞書は引いていない。

2021年はみんながもがいているように感じる

ただただ勉強だけしていればそのようなことを考えることもなかったのだが、2021年はコロナの影響もあるのか偶然時代の変わり目であっただけなのか、変化を目の当たりにする機会が多い。

私が今まで親しんできたジャニーズグループで言えば、2020年末に嵐は活動休止を迎え、2021年にはTOKIOから長瀬が脱退しTOKIOは会社を設立、V6も解散する。2021年4月25日からは、二宮和也がグループを横断してジャニーズ事務所の後輩たちとユニットを組んでスタッフを入れずにYouTubeを始めた。

好きなバンドも変化していく。SHE IS SUMMERが2021年4月に5年間のプロジェクト終了を迎えたり、フレンズはひろせひろせが脱退したり、Awesome City Clubはメンバー脱退を経て映画のインスパイアソングがバズってMステにでるほどになったり、空きっ腹に酒も今年に活動休止をする予定だったり、プールと銃口は主要メンバージンくん以外のメンバー入れ替えがあったり、枚挙にいとまがない。さらにSHE IS SUMMERのMICOちゃんから知ったレベッカブティックというファッションブランドも、今夏にブランドを終了する。

大人になったけど何者でもない私が「もがく」ということ

私はもう子供ではない。中高生の時に教わった自由とは、実行できることの量や質が異なる。

だからといって、私は何者でもない。しいて言えば、こうして文章が書けるくらいで、出版社も辞めて、というか、たったの2カ月で休職期間満了で退職に追いやられた、ただの無職である(ニートという言葉に抵抗があったのだが、そもそも無職かつ就労の意志がない人のことをニートというらしいので、私はやはりただの無職である)。あと、ハンドドリップでコーヒーを淹れることができる。クラフトビールが好き。飲み物が好き、コスメやメイクが好き、服も好き、近代文学も好き、そんなただの人間である。大学4年生で、どうしても留年せずに就職したいという状況でもない(留年してもいいと思うんだけど、当時の私はそれは許されないことだと思っていた)。

自分の経歴故に、体調の悪い日は、自分が仕事ができずダメだからいけないのではないかという考えが過る日も多い。それでも、まだ私は若くて、私が見た世界なんてたったほんの一部で、やりたいことはまだたくさんあって、全部虱潰しにしたって人生が足りないと思う。(お金も足りないのは秘密)

★余談ですが。どう考えても仕事ができる人から辞めていく会社にいたことしかないので、上層部が思い通りにならない奴=出る杭を潰していく本当のブラック企業だったんだと思う。辞めた後も酷い話を聞いて、近い人が辞めていく~~~

こうやって自分の可能性を探って、やりたいことを試して、トライ&エラーを繰り返して、たまにボーッと自然のある場所に行って、恋人と旅行に行って、そういう自由が与えられていて、それを謳歌する、その意味で私はどんどん「もがいて」いきたい。

今の私の眼前に広がるのは、試験対策。新卒採用でもない私にとって、この採用試験で合格しなかったら、なんて受ける前から考えるのはナンセンスだから、当然だけど「自分ができることをする」。自分ができることを超越して物事をするのは不可能もしくは体調を崩す。それは今の私にフィットしていないことであり、今の私ができる最善=ベスト=ギリギリ大丈夫なところまでをやるしかないのだ。

だが、なんでこんなことを考えているのかというと、MICOちゃんの音楽ソロプロジェクトであったSHE IS SUMMERの終了で、今までの枠組みが窮屈になって次の扉を開けたMICOちゃんの存在が大きい。彼女こそたくさん自由を行使してもがいている人物だと感じている。

私は今も試験合格に向けて、がむしゃらにもがく。
試験が終わっても人生が止まらない限り、もがき続けたい。


「大人と少女の解放ワンピース」が届いた。新しい扉を開けるMICOちゃんとレベッカブティックの、最初で最後のコラボだ。
私は結局のところ、挑戦したことがないけれど惹かれていたカラーを購入した。このnoteを書いているうちに、それが届いた。この後、私はそれを着る。

新しい自分に、より良い自分に出会いたい、そのために、もがいていたい。



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