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第32話 怪鳥退治

32. 接続詞(1) 接続詞の種類と用法

(9月15日 ヘラクレス宅⑥)

学校が終わると、ヘラクレスは机の中に入っていた封筒を手に、急いで家に向かった。
それはノートを破って作ったような封筒で、封じ目にはハート型の赤いシールが貼られていた。
ヘラクレスは、ドスッ、ドスッ、ドスッ、と大股で歩きながら、小さな期待に大きな胸を膨らませ、封を切ると、中を見た。
ヘラクレス、第6の課題だ。台原森林公園に棲む青銅の羽を持つ怪鳥を退治せよ。――
「なぁんだ、アポロン兄さんか」と、足を止めるヘラクレス。「今度は鳥か、……ふんっ、余裕、余裕」
家に帰るとヘラクレスは、母アルクメネに言われるがまま、うがいと手洗いをし、リビングに入っていった。
ソファーに座り、テレビのスイッチを入れる。
「5時のニュースです。今日未明、台原森林公園に出現した青銅の羽を持つ怪鳥が、近隣の田畑を荒らし、……」
「これかぁ」
台原森林公園。――仙台市青葉区に位置する森林公園で、遊歩道やジョギングコース、フィールドアスレチック等が整備されている。高台からは緑あふれる園内を一望でき、四季折々の風景を楽しむことができる。
「母ちゃん、俺、ちょっと台原森林公園まで行ってくる」
「あら、そう。気をつけて、……ふふ」
現場に着くと早速、ヘラクレスは獲物を探しに森の中へと入っていった。
アカマツの道を抜け、コナラの道に差しかかったときだった。
青々と茂るコナラ並木の中に1本だけ、重々しい灰色の葉に包まれた木がある。
怪しく思ったヘラクレスは、迷うことなくその木に近づいていったが、木の前まで来ると彼は、愕然とするのだった。
何と、灰色の正体は木に群がる無数の鳥の羽だったのである。
「ゲッ、こんなにいるのか」
鳥の大群が各々の羽の隙間からヘラクレスをじっと睨んでいる。
どうしたものかと、ヘラクレスはしばらく考えたが、取りあえず、その灰色の塊に石を投げつけてみた。
が、怪鳥の群れは岩壁のようにびくともしない。
木を揺すってみても、目の前の頭でっかちを軽視するだけで、頑として動かないのだ。
「どうすりゃいいんだ、……」
座り込んで策を練るも、なかなか良案が浮かばない。
そして、無情にも日は暮れていく。
「ダメだ、……今日は帰ろう」
と、ヘラクレスは、諦めて家に帰ることにした。
公園を出るとすぐに地下鉄の駅がある。
口元に手を当てながら、無言で改札に向かうヘラクレス。
ピポーン
「わっ」
「お兄ちゃん、切符は?」
「あ、すみません。買うの忘れてた」
電車に乗っても始終、腕を組みながら頭を悩ます。
「次は、終点、……」
「ゲッ、乗り越した」
街中を歩くも、いつもは気になってしょうがない牛丼屋の看板さえ目に入らない。
ヘラクレスは人ごみの中を黙々と家に向かって歩いていった。――
「ただいまぁ」
どんなに酔っぱらっていても家にはちゃんと帰ってくるオヤジの如く、課題のことで頭がいっぱいだったヘラクレスも、無事帰宅した。
が、その間、何があったかなど、もちろん覚えていない。
「あら、お帰り」
と、アルクメネ。「どうしたの? 元気ないわね、……ふふ」
「ん? うん、……別に」
「ご飯は?」
「ん? うん、……いらない」
「あら、珍しいこと、……ふふ」
その夜、ヘラクレスはなかなか眠ることができなかった。
翌朝。――
「どぅぁぁぁあああ! 寝坊したー!」
飛び起きるやいなや、ヘラクレスは巨体を揺すって学校へと走っていった。
しんとした教室に、バレないようにうしろのドアから忍び込んだヘラクレスだったが、バレないわけがない。
「ヘラクレス」と、先生。
「はい」
「何回目だ?」
「3回目、……かな?」
「5回目だ」
「ゲッ」
「よって、校長室行き」
「マジすかぁ」
ヘラクレスが通うオリュムポス大学附属中学校の校則では、遅刻5回で校長室行きとなり、校長のアテナからお叱りを受けることになっている。
昼休み。――
「失礼します」
校長室に入ると、知恵と戦いの女神アテナが、甲冑を身に付け、槍と盾を持ってこちらを睨んでいる。
――やべっ。戦闘モードじゃん。
「どうしました? ヘラクレス」
「すみません。寝坊しちゃって」
「遅刻の理由など、どうでもよい」
「え?」
「何か悩み事があるのでは?」
「……」
叱られるとばかり思っていたヘラクレスは、一瞬、答えに詰まったが、アテナの穏やかな顔を確認すると、事の経緯を話し始めた。
「わかりました。では、お前にこれを授けよう」と、彼女は机の引き出しの中から青銅製の鳴子を取り出し、ヘラクレスに手渡した。「これを鳴らして鳥を退治しなさい。この鳴子はパンドラのお父さんが作ったもので、最大200デシベルの音を出すことができます。確か、あの鳥は大きな音に弱いはずですから」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「ヘラクレス」
「はい」
「人間だれでも、自分ひとりではどうしようもないときがあります。そういうときは、いつでも先生に相談しなさい」
「でも、『自分のことは自分で』って、先生が」
「ホホホホホ、それは、お前の怠慢と努力不足で、やればできるのにやらないときの話です」
「……」
「今のうちですよ、ただで人に頼れるのは」
「え?」
「大人になれば、人に頼るのにはお金がかかりますからね、ホホホホホ」
ヘラクレスは鳴子を抱えながら、ぽかんと口を開け、「はぁ」と一言、気のない返事をするのだった。――

「ども! 家庭教師のタムラです」
「あら、先生。こんばんは、……ふふ」
と、アルクメネが出迎えた。
「こんばんは。ヘラクレスはおりましたか」
「ごめんなさいね、もうすぐ帰ってくると思うんですけど、……ふふ」
すると、
「ただいまー! 捕ったどー!」と、ヘラクレスが帰ってきた。「あ、先生、遅くなってすみません」
「いいのよん、……ご苦労さん」と言うと、奥からゼウスが現れた。
「何を捕った?」
「鳥、300羽!」
「でかした、我が息子!」
「じゃあ、焼き鳥にしましょうか、……ふふ」
「おしっ。今宵は焼き鳥で一杯やるぜよ。タムラも、食ってけ」
「あ、はい。ありがとうございます」
「じゃあ、ヘラクレス、頑張ってね。終わるころには美味しいのができてるわよ、……ふふ」
「おっしゃー! ヤル気が出てきた。行こ、先生」
「おしっ」

「どぉれ、やっぞぉ。今日のテーマは『接続詞(1) 接続詞の種類と用法』ね。はい、早速、<アテナの黙示録32>を見ておくれ。

<アテナの黙示録32> 接続詞(1) 接続詞の種類と用法
【1】 いろいろな接続詞
|★語(句)と語(句)、文と文を結びつける単語を接続詞という。
||例1)I have a pen and a notebook.(私はペンとノートを持っています)
||例2)He is poor but he is happy.(彼は貧乏ですが<彼は>幸せです)
|★接続詞には次のようなものがある。
||and(~と…/そして), but(しかし), or(~または…/それとも), so(それで), that +文~(~ということを), when +文~(~したとき), if +文~(もし~ならば), because +文~(~なので), though +文~(~だけれども), …

いがぁ。【1】から。語(句)と語(句)、文と文を結びつける単語のことを接続詞、っていうよ。例えば、『ペンとノート』であれば、接続詞の and(~と…)を使って、a pen and a notebook ってやればいい。この場合、and のうしろの notebook にも a は必要だからね、お忘れなく。よって、『私はペンとノートを持っています』を英語で言うと?」
「I have a pen and a notebook.」
「てことね。OK?」
「ウッス」
「『彼は貧乏ですが幸せです』だったら? 『が』とか『しかし』っていうのは、接続詞の but を使えばいい。そうすっと?」
「He is poor but happy.」
「そ。ただし、この場合、but のうしろに he is が省略されている、っていうことも頭に入れといておくれよ。基本、but は文と文をつなぐ接続詞なんで。今は、『貧乏』なのも『幸せ』なのも同じ『彼』だから省略可能、ってことね。ちなみに『彼は貧乏ですが彼女は金持ちです』だったら?」
「He is poor but she is rich.」
「そのとーし! この場合は、『貧乏』なのと『金持ち』なのとは主語が違うわけだから、she is は省略できないよ。てか、省略したら『彼は貧乏ですが金持ちです』っていうわけのわからん文になっちゃうからね」
「たしかに」
「ま、他にも、2つ目の★に書いてあるような接続詞があるんだけど、今日は取りあえず、接続詞の that の用法をいっしょに見ていきましょ。はい、【2】をご覧遊ばせ。

【2】接続詞の that の用法
|★that には「あれは」(=代名詞)の他に、うしろに文を従えて「~ということを」の意味になる。
||例)I know that he is a teacher.(私は彼が先生だということを知っています)
|||※接続詞の that を目的語にとる動詞…know that +文~(~ということを知っている), say that +文~(~ということを言う), think that +文~(~ということを考える), hear that +文~(~ということを聞く), hope that +文~(~ということを望む), …
|★接続詞の that は省略できる。
||例)I know he is a teacher.(私は彼が先生だということを知っています)
|||※know と he の間に接続詞の that が省略されている。
|★主になる文の述語動詞が過去形の場合は、that のうしろの文の述語動詞も過去形にする。(=時制の一致)
||例1)I thought (that) he was our teacher.(私は彼が私たちの先生だと思いました)
||例2)We knew (that) he could run fast.(私たちは彼が速く走ることができるということを知っていました)

いがぁ。that には「あれは」(=代名詞)の他に、うしろに文を従えて「~ということを」の意味になる、ってことね。例えば、『彼は先生です』っていう文は、英語で?」
「He is a teacher.」
「だよね。で、この He is a teacher. っていう文の前に that を置いて、that he is a teacher とすれば、『彼が先生だということを』の意味になるってことよん。よって、『私は/彼が先生だということを/知っています』だったら、……英語の語順は『私は/知っています/彼が先生だということを』なんだから」
「I know that he is a teacher. ってことか」
「そのとーし! that he is a teacher の部分をひとまとめに考えればいいわけだ」
「フムフム」
「んで、もひとつ。『私は彼女が医者だと思う』だったら? 英語にしやすいように、日本語を英語の語順にして書き換えると『私は/思う/彼女が医者だということを』だよね。『思う』は think ね」
「んーっと、I think that she is a doctor. か」
「そのとーし!」
「おっしゃー!」
「で、この接続詞の that を目的語にとって『(~ということを)…する』っていう動詞がいくつかあるんで、この機会にまとめて覚えるべし。※に書いてあるね」
「ウッス」
「さて、ここまで理解した上でだよ、実はこの接続詞の that っていうのは省略も可能なんです。よって、さっきの I know that he is a teacher. は、that を省略して I know he is a teacher. でもいい、ってことね」
「フムフム」
「よって、I know he is a teacher. っていう英文が与えられたときは、he is a teacher の前に that が省略されてるんだな、って見抜いた上で、『私は彼が先生だということを知っています』って訳すように」
「ウッス」
「あるいは、know を見た瞬間に、うしろに that が省略されてるのではなかろうか、って疑ってかかるべきだよね。そのためにも、※に書いてある動詞くらいは覚えといてくれよ」
「ウッス」
「んで、3つ目の★、……これ、何気に大事よん。『時制の一致』っていうルールがあるんだけど、主になる文の述語動詞が過去形の場合は、that のうしろの文の述語動詞も過去形にする、ってことね。例えば、『私は彼が私たちの先生だと思いました』っていう文を英語にするとき、英語の語順にすれば『私は/思いました/彼が私たちの先生だということを』だけど、はい、『私は/思いました』だから、think の過去形(=thought)を使って」
「I thought」
「そ。で、うしろに接続詞の that を使って『彼が私たちの先生だということを』の部分をつなげればいいんだけど、ここで注意! 前の文の述語動詞が過去形の場合は、that のうしろの文の述語動詞も過去形にしなきゃならん。よって、I thought that he is our teacher.(×)は間違いね。is を過去形にしなきゃダメなんだから」
「I thought that he was our teacher. ってことか」
「そ。that を省略して、I thought he was our teacher. でもいいけど、大事なのは『時制の一致』ね。OK?」
「オッケーっす」
「んで、チョイと練習。『私たちは彼が速く走ることができるということを知っています』を英語にしたら?」
「We know (that) he can run fast.」
「そのとーし! んで、『私たちは彼が速く走ることができるということを知っていました』だったら? 今度は過去の文だぞ」
「We knew (that) he ……ん?」
「can の過去形は could」
「てことは、We knew (that) he could run fast. ってことか」
「そのとーし!」
「んー、だんだん難しくなってきたぞ」
「まぁ、そうだけど、焦らず、ゆっくり、ルール通りにやっていけば大丈夫! てなわけで、<スピンクスの謎32>をやっぞぉ。

<スピンクスの謎32> 接続詞(1) 接続詞の種類と用法
日本語の意味になるように、次の英文の(  )内から適語を選びなさい。
(1) It was rainy yesterday (and, but, or, so) I went to the park.(昨日は雨が降っていました。しかし私は公園に行きました)
(2) Is this your pen (and, but, or, so) hers?(これはあなたのペンですか。それとも彼女のですか)
日本語の意味になるように、(  )内の語句を並べ換えなさい。
(3) 私は早く彼がここに来ればいいと思います。
(will / here / he / I / hope / that / come) soon.
(4) 彼は来週アメリカに行くそうです。
(hear / will / he / I / that / to / America / go) next week.
次の英文を(  )内の指示に従って書き換えなさい。
(5) I think Nancy is kind.(think を thought に代えて過去の文に)

はい、(1)から、答え入れて読みぃ」

日本語の意味になるように、次の英文の(  )内から適語を選びなさい。
(1) It was rainy yesterday (and, but, or, so) I went to the park.(昨日は雨が降っていました。しかし私は公園に行きました)

「It was rainy yesterday but I went to the park.」
「そのとーし! 『しかし』は but ね、いでしょ。はい、次、(2)、答え入れて読みぃ」

日本語の意味になるように、次の英文の(  )内から適語を選びなさい。
(2) Is this your pen (and, but, or, so) hers?(これはあなたのペンですか。それとも彼女のですか)

「Is this your pen or hers?」
「そのとーし! 『それとも』は or ね。ついでに言っとくけど、これは yes/no で答えられない疑問文ね。『これはあなたのペンですか。それとも彼女のですか』って聞かれてるんだから、答えるときは、『それは私のものです』あるいは『それは彼女のものです』だよね。はい、『それは私のものです』だったら?」
「It’s mine.」
「そ。『それは彼女のものです』だったら?」
「It’s hers.」
「てことよん。OK?」
「オッケーっす」
「あ、あと、or の疑問文は、読み方注意ね。or の前は上げ調子(=yes/no で答えられる疑問文と同じ)、or のうしろは下げ調子(=yes/no で答えられない疑問文/疑問詞を使った疑問文と同じ)で読むよ。OK?」
「オッケーっす」
「んで、次、(3)、並べ換えて全文読みぃ」

日本語の意味になるように、(  )内の語句を並べ換えなさい。
(3) 私は早く彼がここに来ればいいと思います。
(will / here / he / I / hope / that / come) soon.

「んー」
「日本語で<主語+述語動詞>を考えよう。だれがどうしたって?」
「んーと、『私は/いいと思う』」
「そ。『いいと思う』ってことは『(~ということを)望む』ってことで」
「じゃあ、I hope」
「そ。あとは、接続詞の that を使って『早く彼がここに来る(だろう)ということを』の部分をつなげればいい。『早く』は最後に soon って、もう英語になってるね。これから先のことを望むわけだから、未来形にすればいい。そうすっと?」
「I hope that he will come here soon.」
「そのとーし! that は省略も可能よん。ま、今は(  )内に与えられてるから書くけどね。はい、次、(4)、並べ換えて全文読みぃ」

日本語の意味になるように、(  )内の語句を並べ換えなさい。
(4) 彼は来週アメリカに行くそうです。
(hear / will / he / I / that / to / America / go) next week.

「ん?」
「『彼は来週アメリカに行くそうです』っていうことは、英語にしやすいように日本語を変えると『私は彼が来週アメリカに行くだろうということを聞いている』、英語の語順にすれば『私は/聞いている/彼が来週アメリカに行くだろうということを』だね。よって、出だしは」
「I hear」
「そ。あとは、接続詞のthat を使って『彼が来週アメリカに行くだろうということを』の部分をつなげればいい。『来週』は最後に next week って、もう英語になってるね。よって?」
「I hear that he will go to America next week.」
「てことよん。ま、I hear (that) ~ で『~だそうです』って、決まり文句で覚えといてもいいね」
「ウッス」
「はい、ラスト、(5)、書き換えた英文読みぃ」

次の英文を(  )内の指示に従って書き換えなさい。
(5) I think Nancy is kind.(think を thought に代えて過去の文に)

「I thought Nancy was kind.」
「そのとーし! 時制の一致、ってやつね。前が過去の文だったら、うしろの文も過去形にする、ってことよん。ちなみに、Nancy was kind の前に何が省略されてるの?」
「that」
「そ。よって、書き換えた英文の意味は?」
「kind って?」
「『親切な』とか『優しい』」
「じゃあ、『私はナンシーが親切だと思いました』」
「そ。ちなみに、I thought (that) Nancy was kind. を『私はナンシーが親切だと思いませんでした』っていう否定文にしたら、どうなると思う?」
「I didn’t think (that) Nancy was kind.」
「そのとーし! よくできた。これね、that のうしろを否定文にして、I thought (that) Nancy wasn’t kind.(×)ってやる人がいるんだけど、まぁ、間違いって言うか、普通じゃないんで、今のヘラクレスの答えが正解ね。『私はナンシーが親切ではないと思いました』っていう日本語が与えられたときも、やっぱり英語では、I didn’t think (that) Nancy was kind. って言うからね。日本語に騙されて、that のうしろを否定文にしないこと。ついでに、疑問文についてもやっとっか。はい、You think (that) Nancy is kind. を疑問文にしたら?」
「Do you think (that) Nancy is kind?」
「そのとーし! これも、that のうしろはそのままね。疑問文だからって言って、is Nancy kind(×)って、やらないように。OK?」
「オッケーっす」
「おしっ。んで、本日終了。おつかれさ~ん」

下に降りると、宴会はすでに始まっていた。
「お疲れ様、先生。はい、どうぞ、召し上がれ、……ふふ」と、アルクメネが大皿に盛られた焼き鳥を差し出す。
「うめぇぞ、タムラ。ホレ、もも、食え、もも」と、すでに出来上がっているゼウス。
「ありがとうございます。では」
「皮もあるぜよ、ホレ」
「あ、ども、……うん、うま~い!」
「ヘラクレス、手羽先もあるわよ、……ふふ」
「おっしゃー! 俺の大好物、……いっただっきまーす!」
ガツッ、ガリッ、ゴキッ
「んガー! 歯が、……」
「あら、大丈夫?」
「羽が青銅だっていうの、忘れてたー!」
「まぁ、この子ったら、……ふふ」

<オイディプスの答え32> 接続詞(1) 接続詞の種類と用法
(1) but
(2) or
(3) I hope that he will come here
(4) I hear that he will go to America
(5) I thought Nancy was kind.

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