見出し画像

スケールする成長のエンジンを創る

42歳になりました。厄年突破!アメリカには厄年なんてないと思ってたので全く気にしませんでしたが笑
MODEも設立から7年。投資してから6年、ジョインしてから後4ヶ月で5年が経ちました。

当時ニフティから投資した際、技術はもちろんのことFounderのGakuさんやEthanの人柄や、チームのコミュニケーションの良さは特に感銘を受けたのを覚えています。今日は『成長痛』と『成長のエンジン』について書きたいと思います。

2018年10月のフルメンバー

スタートアップに起こる成長痛

いい意味で順調に成長を続け、立上期から拡大期に入っているなぁと毎日感じる今日このごろ。具体的にはこんな形の事が起き始めている。

  • 人数が増えたため、情報共有や意識のズレが大きくなってきた

  • 役割が分担され始め、ポテンヒットやクオリティ低下

  • フラットな組織が故に指揮命令があやふやで意思決定が遅くなる

要するに『成長痛』。ニフクラ立ち上げのときも5人、10人、30人、50人、100人とかなりの「痛み」を感じながら大きくなったのでこれは避けれないんだなと思う。

今必要なのは成長のエンジン

今までの立上期における成長はほぼほぼ「個人技」でどうにかなっていたところを、これからは組織として成長させていく必要がある。
『成長痛』は会社や経営者だけの痛みではなく従業員にももちろん「痛み」が発生して、不平や不満が出やすくなる。それを解決する唯一の答えは「前を向くこと」だと思う。前を向いて、「権限を移譲」していくもうこれに限る。
それをうまく回すために僕の心がけているイメージを下記に説明する。

立ち上げ期

立ち上げ期においては完全に「個人技」に依存するのが最も効率が良い。大企業の新規事業などみていると最初から役割分担をしたりするのだけど、それはどう考えても効率が悪い。できる限り少ない人数で、コミュニケーションコストを最大限に下げて一気に立ち上げることがポイント。
一人で作れる売上はプロダクトによるが、1億円から2億円くらいが個人的には限界だと思う。特にリカーリング(ストック)ビジネスの場合、サポートも含めて”時間的な”限界がすぐにやってくる。

拡大期(1→10?)

立ち上げ期にに「個人技」が成長のエンジンだとすると、拡大期には自分がいなくても『成長する仕組み』が必要になる。だがこれにはいくつか落とし穴がある。「良いプレイヤーは良いマネージャーではない」という話だったり、「ネガティブな発言」などよく勃発する。特に事業のスケール時にいた事のない人からするとこの「成長痛」は、「自分が頑張っているのに…」みたいな話がよく出てくる気がする。
そこで成長のエンジンをうまく回すための3つの要素を簡単に書きたいと思う。

人材(Talent)

まずは人材。正直これが一番重要。スタートアップにおいて一番難しのは採用と言われるくらい「いい人材」を集めることは難しい。
拡大期に最も重要な要素(僕の思う)は『ポジティブシンキング』「素直さ・誠実さ』『Act First』この3つだと思う。MODEでは多様性をもっていろいろな働き方の人間がいる。そもそも僕自身がMODEのオフィスのないテキサスに住んでいる笑 

文化(Culture)

どんなにいい人材がいて、いいプロダクトがあったとしても、「いい土壌がないと根付かない」というのは僕の尊敬する師匠のお言葉。だからこそ文化や社風と言ったCultureが必要。でもCultureって人工的に作り出せるものじゃなく、一人ひとりの考え方だったり、ワークスタイルなど影響することも多い。前職で経営戦略室をやっていた時代に「風土改革」というテーマで取り組んだことがあったがはっきり言って何も解決できなかった。MODEでは自由と責任の文化を重んじているところがあるので「No Rules」「Netflixの人事戦略」なんかを参考にしていきたいと僕は考えている。

顧客

最後に顧客。会社のことなのだから外部の要因が入るのは変と思うかもしれないが、『会社は顧客によって作られる」とお客様のフロントに居る人間として思っている。例えば店舗を運営していて、クレーム客ばかりのお店が本当に成長する?事業開発やビジネスの責任者として、誰よりも顧客を大切にしているが、反対に顧客を誰よりも見ている。幸いにもMODEは顧客・パートナーに恵まれて、一緒に働きたいと思う会社や担当者ばかりがいるので、最も成長できる可能性を秘めていると自負できる。

成長のエンジンの創る

正直、ニフクラのときは非常に運がよく(当時の経営者の采配もあり)、全社一丸になって事業の立ち上げを助けてくれたり、必要なときに必要な組織改編があった。ビジネスの成長のやり方も試行錯誤しながらも、やり切ることにより成功につながった。
MODEでも、いい人が多くポジティブに働く”人材”が多く、シリコンバレーというかカリフォルニアっぽい陽気な前向きな”社風”で、”良い顧客”に恵まれている。あとはこの3つを組み合わせて、ビジネスモデルやビジネススキームを作っていくだけだと思う。
これからは、いろいろな人と意見交換しながら「経営」について学んで、「成長のエンジン」を創って、僕がサボっていても事業がどんどん拡大する会社にしていきたいと思う。


この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?