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パークゴルフ歴7ヶ月の初心者が、大会に出場してみた #やってみた

昨年、たまたま訪れた公園で見つけたパークゴルフ。
やってみたらなんだか面白くて、マイクラブを購入し、時間さえあれば県内・県外のパークゴルフ場へ観光を兼ねて行くようになりました。

ある日、県内でパークゴルフの大会があることを知り「誰でも参加できるみたいだし、試しに出てみよう」と、夫とともに大会に出場してきました。パークゴルフ歴7ヶ月のチャレンジをここに残します。

パークゴルフについて

北海道中川郡幕別町で生まれたパークゴルフは、子どもからご年配の方まで楽しめるスポーツです。

ルールはゴルフと同じく1コース9ホールを回ってスコアを競います。1ホールの距離は30メートルから100メートルほどで、平坦コースや打ち上げ・打ち下ろしのコースがあったり、バラエティ豊か。

吉岡町パークゴルフ場からみる赤城山

パークゴルフは誰でも気軽に楽しめるスポーツですが、実際にコースをまわっているのは60〜80代の方がほとんどです。
そのため、40代のわたしたちが珍しいのか「どこからきたの?」「ここのコースはどうだい?」と気さくに話しかけてくださり、とてもフレンドリー。

これまでのあらすじ

申し込みをした後、大会関係者の方から練習会へ誘われ参加したところ、ほとんどの方が1コースを25打前後で回っていました。一方、わたしのスコアはよくて35打。大会では4コースを回るので、このままだとスコア差は40にもなります。

どうしよう。なんだか場違いな世界に足を踏み入れてしまったかもしれないと、大いに焦ったのでした。(これまでの話はこちら

パークゴルフ用品をそろえる

大会に出場するにあたり、まず持ち物を揃えました。

これまでマイクラブとボール1個を持ち、スコアカードはポケットに突っ込むという、ラフなスタイルでコースを回っていました。そのため、終わるころにはスコアカードがくしゃくしゃ(かっこ悪い)。

みなさんウエストポーチを付けてスマートにコースを回っていらっしゃったので、わたしたちも用意しました。

ポーチにはボール2個とスコアケースを収納し、そのほかに鉛筆や小さい消しゴムなどを入れます。またポーチの後ろ側には固いベロが付いていて、ズボンのポケットに差し込むようになっています。

そして、ティーとマーカー。

ポーチを装着するとこんな感じです。

なんだか上手そう…?

おしりに火がつく

大会本番までの1ヶ月間、できる限り練習会に参加しました。

パークゴルフは、1ホールを3打で回るのが基本なのだそうです。狙いすぎず、確実に刻んでいくのがスコアを伸ばす秘訣とのこと。

この日一緒に回った方は「パークゴルフは半年ぶりよ。」とおっしゃっていましたが、バーディ(2打)を取りまくっていました。ブランクを感じさせない確かなテクニック。一方、ほぼ毎日練習をしていてもどこへ飛ぶのかわからない、わたしのボールよ。

はじめて景品をもらう

「若いし、どんどん上手くなるよ。」と励ましてくださる方。
「恥ずかしい思いをしないようにね。」と発破をかけてくださる方。

みなさんに気にかけていただき、ありがたいと思うと同時に、このままじゃダメなんだとプレッシャーを感じていました。

苦手なことと向きあう

わたしはとにかくパットが苦手です。カップから50センチの距離でも外すことが結構あり、なぜかボールが右に逸れてしまうのです。

しかも距離感や力加減がつかめず、せっかくティーショットでボールをピンそばに寄せても、そこから2回、3回とボールが行ったり来たり。ガサツな性格が悲しいくらいに現れます。

あまりのひどさに夫が見かねて「逆手にしてみたら」と言いました。

逆手とは、グリップの握り方を普段と逆にすること。夫からあれこれ指図されるといつも「ヤダ!」と意固地になってしまうのですが、今回ばかりは「うん、そうだね」とすごすごと意見を受け入れました。

するとどうでしょう。肩に余計な力が入らず、なんだかいい感じ。ボールはまっすぐ転がるし、なにより距離感がいいみたい。
よし、パットは逆手で打とう! と、大会直前に変更しました。

イメージをふくらませる

大会前に、下見を兼ねて会場へ行ってみました。

地元の方々が、大会に向けて練習に励んでおられました。
2コース18ホール。ロングコースからショートコースまでまんべんなくあり、グリーンは丘のように高くなっていて、ボールがよく転がります。
少しでもオーバーすると、あっという間にグリーン外へ転がり落ちてしまうという、パットが苦手なわたしにはなんとも厳しいコース。まずいぞ、まずいぞ〜。

コースを頭に入れ「〇〇番は右側からカップを狙おう」当日のイメージをふくらませます。

大会の目標

テクニカルなコースに不安になったものの、自宅でも毎晩練習をし、できることはすべてやりました。

夜な夜なティーショットの練習

目標は、とにかく「落ち着いてプレイすること」「OBをしない」「まわりをよく見る」そして「楽しむこと」。

参加者の中で一番経験が浅く、下手なのはわかっています。この際、結果に一喜一憂せずに楽しんでいこう。あれこれ焦っても仕方がない、なんくるないさと、大会の前日は早めに就寝しました。

大会が始まった

当日は参加者の方々と一緒に大型バスで会場へ向かいました。
受付と検温を済ませ、待機場所に荷物を置いて、軽くストレッチをします。ドキドキを落ち着かせるように、深呼吸しながら。そして「頑張ろうね。」と夫とお互いに健闘を祈ります。

わたしの組は、練習会で一緒にコースを回ったことのある方と、地元の方々おふたりです。みなさん顔馴染みのようで「お久しぶりです」と和やかにお話されていました。

「よろしくお願いします。」スコアカードに全員の名前を記入し、それぞれが使うボールを確認しました。わたしは、レモン色。

緊張の第1打

いよいよ競技が始まりました。
わたしは比較的スタートが早い組だったため10分ほどで順番が回ってきましたが…

うう、視線がいたいぞ。

1番ホールのスタート付近は出番を待つ参加者であふれていて、多くの人の前でティーショットを打たねばなりません。とにかくまっすぐ飛びますように。大丈夫、大丈夫…。そーれ!

コーンといい音がして、ボールはまっすぐ転がり、コブを越え、なんとカップそばにピタリと止まりました。

「ナイスショット!」どこからか飛んできた声に、控えめに「ありがとうございます。」。そして逆手パットも成功して2打バーディとなり、上々(まぐれ?)の滑り出しでした。  

ラフに埋もれ続ける

しかしながら、2番ホールでさっそくピンチを迎えます。
遠くへ飛ばそうと力が入ってしまい、ボールは草の生い茂るラフへと一直線。ぎゃっ、いきなりやったし!

まだカップまで60メートルもあります。狙いを定めて「えいっ」と思い切り振りました。…が、ボールは10メートルほど転がっただけ。あちゃー、ラフから出てないし!
結局このホールは6打も打ってしまいました。

直線の2番ホール(左)

声をかけあう

自分のへっぽこぶりに浮き足だち、次のホールではOBをしてしまいました。め、めげそう。でも、ほかの方も緊張から思うように調子を上げられないようでした。
みんな同じだ。始まったばかりだし、切り替えていこうと自分に言い聞かせます。

同じ組どうしで「ナイスショット!」「おしい!」と声をかけ合うのがパークゴルフのいいところ。
ときに「どうしてそっち行っちゃうんだろなあ。」「今日はだめだあ。」のぼやきには「ここからですよ。」と励まし、「みんなで3(打)取れていい流れだね。」気持ちを盛りあげながら和やかにコースを回っていきます。

1時間半ほどで2コースを回り、前半が終了しました。

前半スコア
Aコース32 Bコース29 小計61

OBをひとつ出してしまったけれど、その後は落ち着いてプレイでき、パー66のところを61で回れました! 急造パットもいい調子。

ミラクルが起きる

昼休みをはさみ、前半と同じコースを再度回ります。

コースにも会場の雰囲気にも慣れてきたし、午後は調子を上げていこう! とやる気まんまんでしたが、なんだか体が重いぞ。
午前中ラフに埋もれた2番ホールでは、再びラフに入れてしまい、今度はOB。

しかしながら、ミラクルショットもありました。
カップから20メートルの場所から打った2打目が、グリーンを登りコロコロ…カーン! わー、はいっちゃった!
「今のはホールインワンと同じくらいすごいよ!」と一緒に喜んでもらえて、とてもうれしかったです。

その後も3打以内で回り、7番ホールまでオナー(1番最初にティーショットを打つ権利のあるひと)となりました。
このままの調子で最終ホールまでいきたかったのですが、悪いクセが現れ、パットが行ったり来たり…。もう、ボールよ止まれって。
ショートコースで痛恨の5打を叩いてしまい「ああもったいない。」とまわりの方にガッカリされる始末。す、すみません…。

終盤になるにつれ疲れが出ましたが、なんとか最後まで集中を切らさずチャレンジできました。

景品がいっぱい

「終わったー!」
達成感と、緊張の糸がほぐれたのとで、心地よい高揚感に包まれました。同じ組の方に挨拶をし、閉会式までのんびり過ごします。

受付テントでは地元ゆかりのお菓子が配られていました。

古印最中

つぶあんがぎゅっと詰まっていて、美味しかったです。

その後閉会式では男女上位10名の表彰があり、参加者全員に参加賞が贈呈されましたよ。

受付でいただいた袋には、記念章が入っていました!

まあるいお顔のキャラクターは県のマスコット「とちまるくん」です。トーチを持つ姿がかわいい。

そして、伐採街路樹で作られたコースターもありました。県木「トチノキ」に、とちまるくんと県花ヤシオツツジがデザインされています。

結果発表

後日、正式な結果が発表されました。

大会結果
1ラウンド Aコース32 Bコース29 小計61
2ラウンド Aコース33 Bコース33 小計66
合計スコア 127   (1位とのスコア差 +30)

すべてのコースを33以内で回ることができました。1位の方との差は見なかったことにしてください!

やってみた感想

軽い気持ちで申し込んだパークゴルフ大会は思いのほか本格的で「自分にはできるのか」「足を引っ張らないようにしなきゃ」と不安で押しつぶされそうでした。

けれど、課題をどう克服するか考えながら練習を重ねていくうちに、少しずつ自信がつきました。

当日はどんなボールを打ってもがっかりせず「大丈夫、大丈夫。」と次につながるよう前向きな気持ちで最後までやり切ることができました。

パークゴルフは楽しい。
これからも練習を重ね、さらに実力をつけて、また大会に出場したいと思います。目指せ1位!(大きく出たなっ)

目標達成度
①落ち着いてプレイする ★★★★☆  大崩れせず淡々とプレイできた
②OBをしない ★★☆☆☆  3回しちゃった
③まわりをよく見る ★★★★☆  他の方のプレイを観察し、スムーズに動けた
④楽しむ ★★★★★ 楽しかった!


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