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すべてマルをつけてみる 『ドラゴン桜』より

いま、漫画『ドラゴン桜』を読んでいます。
テレビドラマにもなった人気作品ですが、何度読み返してもおもしろいです。

舞台は、落ちこぼれが集まる龍山高校。元暴走族の弁護士・桜木建二が龍山高校から東京大学合格者を出し、再建を目指す物語です。

受験エキスパートの先生たちの指導のもと、東大受験にチャレンジする生徒たち。作中では「それほんとなの?」と思うような受験テクニックや勉強方法などが紹介されていますが、けして「受験」だけの漫画ではないところがポイント。ビジネスにも子育てにも役に立つヒントが多く、なかなか奥深いのです。


とくに心に留めておきたいのは、セルフコントロールの話。

桜木先生は生徒を集め、ある心理テストをします。
みなさんもどうぞ。

あなたは今、コップから水を飲んでいます。
机に置かれた飲みかけの水をみて
どのように思ったか(  )内を埋めてください。

コップの中の水は半分(      )

三田紀房『ドラゴン桜10』より一部引用

これは、悲観主義か楽観主義かを知るテストです。

半分「しかない」。半分「もある」。
このテストの答えは性格やその時の心理状況によってそれぞれですので、正解はありません。

しかしながら、思うように成績が伸びずイライラや焦りを抱えていた矢島くんは、自らの悲観的な性格や心理状況を理解したうえで「受験においては楽観的であるべき」だと結論づけました。そして力強く答えます。

たとえ性格は変えられなくても、考え方は変えられる。
合格できるならどうにでも考え方を変えてやる。

三田紀房『ドラゴン桜10』より引用


そこで登場するのが「自分の身の周りにすべてマルをつけてみる」というセルフコントロール術です。

勉強時間が少ないのは部活が忙しいからと、できないことを周りのせいにしてバツをつけるのではなく、それらをみんなマルに変えてみると前向きでポジティブな思考ができるようになる、というのです。

「難しそう」とか「大変そうだ」とか、ものごとを否定から入ってしまう自分にとって、ほえーっと目から鱗が落ちる話でした。

実際に身近なことからマルをつけてみよう。

外回りが多いのはマル。お客様との対面でのコミュニケーションが深まるから。
ペーパードライバーなのもマル。自転車や徒歩での移動は景色の変化を楽しめるし、いい運動になるから。

マルになるものを探すのは案外難しいですね。でも、なんだかわくわく。身の周りの環境のすべてを肯定してみると、ちょっと前向きになれる気がします。


最近体重がアレなのにあんみつを食べちゃったのも、マルでしょうか


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