織部ゆたか

日本を歩くのが好きです。

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最近の記事

シン・ウルトラマンはほぼ幕末の日本だよね、というお話

 ときは21世紀。  日本では禍威獣なる巨大生物が出現し、人々の生活を脅かしていた。  そんなとき人々の前に謎の銀色の巨人があらわれる。    「ついに外星人の登場か」  と世間も騒がしくなる中、なんと銀色の巨人「ウルトラマン」に続き、次々と異なる星の外星人たちが姿をあらわし、政府に交渉を求めてきたのであった。  圧倒的な科学技術を持つ彼らに日本政府は  「かくなる上は不平等条約の調印もやむを得ず」  と判断するが  「宇宙人何するものぞ。地球を宇宙人などの好きに

    • シン・ウルトラマンとシン・ゴジラとの共通点 乗り越えるべき試練を与えるもの

       さて、今回からはシン・ウルトラマンのネタバレになるのでご注意ください。  まずシン・ゴジラと今作とを合わせて見ますと、実はそのラストの部分では共通している要素があることがわかります。  それはどちらも人類がより先へと進むために、自分たちの力で乗り越えるべき試練を乗り越えていく、という部分です。  シン・ゴジラでは「ゴジラは人類にとって脅威であると同時に、大いなる福音をもたらすかもしれない存在」でしたが、最終的には日本の国力を総動員したことで、なんとか封じ込めることに成

      • シン・ウルトラマンのプロモーション戦略の巧みなところ ほんとにありがとう

         シン・ウルトラマンを見てきたのでざっくり感想を書いてみたいと思います。今回は本編の内容にはあまり触れませんので、未見の方もご安心ください。  まずはシン・ウルトラマン。映画としての評判はやはり非常にいいようです。公開3日目の時点で興行収入は9億9千万円と、好評だったシン・ゴジラを上回る勢いで、このまま順調にいけば本年度全体でもかなり上位にいきそうな雰囲気です。  後出しのように思われるかもしれませんが、この映画は公開前から「たぶんヒットするんだろうな」と思っていました。

        • メタバースとセカンドライフの混同は根本的に間違いだよ、というお話

           本当なら昨日のまとめに続けて書くべきことではないが、どうも同じようなコメントが多いので先に書いてしまうことにしよう。  「セカンドライフ」というサービスがある。  こちらもメタバース同様に「電脳空間でもうひとつの生活を送る」というコンセプトで開発された仮想空間であり、2007年あたりにはずい分と話題になったそうだ。当時は大企業も次々とセカンドライフ上に支店を出したり、大使館の観光案内なども行われていたようだが、その後数年もしないうちにブームは終了。加熱ムードもどこへやら

        シン・ウルトラマンはほぼ幕末の日本だよね、というお話

        • シン・ウルトラマンとシン・ゴジラとの共通点 乗り越えるべき試練を与えるもの

        • シン・ウルトラマンのプロモーション戦略の巧みなところ ほんとにありがとう

        • メタバースとセカンドライフの混同は根本的に間違いだよ、というお話

          メタバースって結局どうなの? ということのまとめ その1

           最近やたらにメタバースが話題になっている。  しかし、話を聞いているとどうも言葉だけが一人歩きしているような気配がある。  ある人は「メタバースで今後の我々の生活が大きく変わる」というし、またある人たちは「VRがかつて大騒ぎされたのと同じように大したものにはならないんじゃないか」という。  つまりまだみんなよくわからないのだ。  そしてそんなよくわからないものに旧Facebookやマイクロソフトのような大企業が力を入れている。  なんとも不思議な気がする。  そもそ

          メタバースって結局どうなの? ということのまとめ その1

          真鶴の街から

           よく「旅行に行くなら、あなたは山派? それとも海派?」というけれど神奈川にはそのどちらもがまとまっているエリアがある。  それが小田原から真鶴、湯河原の一帯だ。私はこのあたりが好きだ。  新宿から小田急線で一本。小田原からJR東海道線に乗り換え、早川の駅を過ぎれば車窓の向こうにはもう青い海が広がる。  最近では『ラブライブ』に登場したことでも有名になった根府川駅を越えていくと、右手にはなだらかな丘陵のところどこに実をつけたみかんの木が見えてくる。真鶴、湯河原は知る人ぞ知る

          真鶴の街から

          アン〇ャッシュ コント「渡部の浮気」

          コント仕掛けのスペシャリストアン〇ュッシュ 渡部の浮気相手の写真がとんでもない誤解を引き起こしてしまう! 渡部「はー。浮気してるけど、やっぱまずいよな。もしマスコミとかにバレたら大変だし、後輩の児島にもなんていおう。あ、そういえば今度のロケでいく牧場の写真、あいつにまだ送ってなかったな。でも今浮気のことバレたらそれどころじゃないし、やっぱりまずはあいつに浮気のこと相談しなきゃ」 電話 児島「あ、渡部さんからだ。なんだろ・・・はい」 渡部「もしもし児島? 今時間ある?」

          アン〇ャッシュ コント「渡部の浮気」

          ブレスオブファイアシリーズの考察2 ~竜と神~

             さて、ブレスオブファイアの世界に女神ミリアがあらわれたのはブレスオブファイア4の世界の後の可能性が高いということを前回は考えてみましたが、ここで少しブレスオブファイア4という作品についても少し詳しく見ていきたいと思います。  ブレスオブファイア4は、一言でいってしまうと非常に「ウツ」なゲームです。  もともとブレスオブファイアシリーズは全作品を通してテーマが重めなのですが、4はその中でもだんとつといっていいほど雰囲気が暗いといっていいでしょう。  そのキーになって

          ブレスオブファイアシリーズの考察2 ~竜と神~

          ブレスオブファイアシリーズの考察 1

           カプコンのブレスオブファイアシリーズといえば、スーパーファミコンを遊んでいた世代の我々には懐かしいRPGタイトルのひとつです。第一作の発売が1993年。それから3年前程にサービスの終了したスマートフォンゲームの「白竜の守護者たち」までを含めて販売されたタイトルは6本(アプリを除く)にもなります。  このシリーズの大きな特徴は主人公がすべて「リュウ」という名前で、その名の通りドラゴンに変身する力を受け継いでいるということにあります(名前は変更できます)。  ですが、では「

          ブレスオブファイアシリーズの考察 1

          賃金について考えてみよう。 ―その1 日本の生産性はなぜ上がらないのか?―

          ※これは架空のインタビューです アナウンサー「みなさまこんばんわ。本日は『日本の賃金はなぜ上がらないのか』というテーマにつきまして、バーチャルyoutuber評論家のオ・リーベさんにお話をうかがってみたいと思います」 オ・リーベ「よろしくお願いします」 アナ「早速ですが、オ・リーベさん。日本の賃金の伸びは世界でも低いとされていますが、こうした傾向は今後も続いていくと思われますか?」 オ「それはとても難しい質問です。専門外である私がいうのもなんですが、まず単純に労働者の

          賃金について考えてみよう。 ―その1 日本の生産性はなぜ上がらないのか?―

          バーチャルさんは見ていた7 ~Vtuberの中の人は生活できるのか?~

           前回説明したゲーム部の事件は様々な意味で衝撃的だったけれど、あれはちょっと見方を変えて。  「ほぼアマチュア声優だけであれだけの動画を毎回作成して投稿できていた」  という考え方をしてみると、これは割と重要だと思うんだ。  企業の倫理としての問題はあるかも知れないにせよ、ゲーム部の動画は毎回かなり高評価を得ていたし、再生数も稼いでいるのは確かだからね。  そしてゲーム部はまた「生放送よりも動画投稿に力を入れている」という点でも今となっては貴重な存在となりつつある。  

          バーチャルさんは見ていた7 ~Vtuberの中の人は生活できるのか?~

          バーチャルさんは見ていた6 ~Vtuberの中の人事情とは~

           前回の投稿からだいぶ時間が空いてしまったけれど、その間にもずい分Vtuber界隈では色々なことがあったね。  まずはアニメ『バーチャルさんは見ている』の最終回。  うん、とくにコメントはない。淡々とはじまって淡々と見るタイプのアニメだったからね。  後、この界隈とはあまり関係がない話だけど『けものフレンズ2』が炎上してかなり大騒ぎになったりしてるのも印象深い。  その結果。  「『ポプテピピック』ってクソアニメクソアニメいってるけどファンが企業と戦いはじめてる『けもの

          バーチャルさんは見ていた6 ~Vtuberの中の人事情とは~

          小泉進次郎について

          登場人物 O氏・・・政治に強いと思われてるツイッタラー A氏・・・学生 B氏・・・ある団体の主催者  O「はじめましてOです。今日はA君に誘もらってお邪魔させていただきました。どうぞよろしくお願いします」  B「Bです。以前からOさんのことはA君からうかがっていたので、お会いできてうれしく思います」  A「Oさんはボクが知る中では一番霊感というか・・・先見というか、とにかくそういうのがある人だと思っているんです。だから一度Bさんに会ってもらった方がいいかなと思いまして」  

          小泉進次郎について

          停滞する米朝首脳会談 ~テレビは騒いでいるけれど~

           ※これは架空のインタビューです  アナウンサー「ただいまベトナムのハノイでは、アメリカのトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩委員長による、二回目の米朝首脳会談が行われています。今回はこの会談について、別に専門家でもないオ・リーベ氏にお話をうかがいたいと思います。オ・リーベさん。今回の会談の印象はまずいかがでしょう」  オ・リーベ「はい。今回の会談を一言であらわすなら、9割のパフォーマンスと1割の交渉というのが本当のところだろうと思います」  アナ「つまりあまり大きな進展は

          停滞する米朝首脳会談 ~テレビは騒いでいるけれど~

          バーチャルさんは見ていた5 ~Vtuber戦国時代へ~

           前回までのあらすじ:月ノ美兎委員長をはじめとする「にじさんじ勢」の登場により、Vtuberたちはそれまでの動画投稿を中心とした形態から、生放送を主体とするイラストメインの配信へと大きくその姿を変えることになる。  さて、以前も話しように「動画を主体としたVtuberはお金がかかる」。けれどにじさんじのようにキャラクターのイラストや簡単な3Dモデルを使う生放送なら、個人が空いている時間を選んで配信することが可能になった。  こうした変化がVtuberの数をさらに飛躍的に増加

          バーチャルさんは見ていた5 ~Vtuber戦国時代へ~

          嗚ゝ、李明博君! 大韓民国、経済再興戦略の挫折と苦悩 5(完)

           2012年の8月10日。  韓国の李明博大統領は突如として竹島へ上陸した。  これに対し日本政府は急遽、在韓国大使の一時帰国を決定。  さらに8月14日には李大統領が天皇陛下に対して。  「韓国を訪問したければ、独立運動で亡くなった人々を訪ね、心から謝罪してほしい」  と要求したことなど受け、日本の対韓感情は一気に悪化することとなった。  韓国大統領が竹島上陸 玄葉外相、大使に帰国指示:日本経済新聞   https://www.nikkei.com/article/D

          嗚ゝ、李明博君! 大韓民国、経済再興戦略の挫折と苦悩 5(完)